「悪魔くんのつぶらな瞳のせいで☆1にできない~!」タロット 死を告げるカード Lymanさんの映画レビュー(感想・評価)
悪魔くんのつぶらな瞳のせいで☆1にできない~!
呪われたタロットカードで遊んだ男女が、占い通りの怖い目に遭うティーン向けホラー。
カードに描かれたオリジナル怪人たちが具現化し、物理攻撃や念力(チート)で襲いかかってくるよ、ひぇ~!
ホラー演出はジャンプスケア頼みですがテンポはとても良く、お化け屋敷ライクな楽しさがありました(☆+1)。
(私の推しは愚者のピエロ。Jim CarreyのThe Maskみたいで怖カッコいいね。☆+1)
ただし世界観は「今週の蟹座は金運アップ☆」「水瓶座は頑固」「運命に抗ってみせるわ!」みたいな中二女子が大喜びしそうな感じであり、スプラッター好きが落胆する「大事なシーンで直前カット」のアレのパターン(☆-2)ですので、ややご注意下さい
シナリオは王道(発生→調査→決戦)ですが、よくある尺稼ぎシーンをややコメディタッチで巻いてくれる(例:スピ女子vs現実派彼氏の不毛な喧嘩を完無視でカットw)のでやっぱりテンポがいいです
以下【ネタバレ】含む
しかし、呪われたタロットの背景は魔女狩りで犠牲になった母親の怨念、という重たい設定さえもポンポ~ンと流されます。
個人的に「魔女狩り」の史実を心底嫌悪しているので、どうしても怨霊には同情してしまい、その悲劇性ときちんと向き合う事もなくさっさと呪い返しで終了したのはちょっと残念でした(☆-2)。
ちゃんと成仏できてるといいですね…
ラスト、牡牛座の助かった理由が1回目でよく分からず、序盤の占いシーンを見返しましたw
まぁ確かに占い通りだったけど…(主人公「焦ったら死ぬわよ」)、あれだけ眼前まで襲われて「(別の扉が開くまで)全く焦ってなかったぜ!」は無理があるでしょ…。
それに生還ルートなら、主人公たちのピンチに駆けつけるくらいはして欲しかった。王道路線どこいったぁ?
唐突なコメディ振り切りエンドに、折角お化け屋敷を楽しんでいた所へ冷や水ぶっかけられた気分でした(☆-2)。
子供向けホラーだとしても最後までホラーとして筋は通して欲しいし、真剣に観てる人に対してあたかも「茶番でした☆」と監督がウィンクしてくる様な姿勢は感心しないな
良い所もあっただけに残念な☆1映画