「「マッハ!」以下で「ザ・レイド」以下」FARANG ファラン MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)
「マッハ!」以下で「ザ・レイド」以下
いきなり辛辣で申し訳ないがタイトルにした通りというのが正直な感想。
主演のナシム・リエスにはトニー・ジャーほどの身体能力も無ければイコ・ウワイスほどの超絶技巧も無いんで、ゴア描写で差別化してみました。
てな作品。
とはいえナシム・リエスさんは決して悪くはない。英語とフランス語とタイ語が必要な難しい現場で良い演技を披露していたと思う。頑張って身体も造ったんだろう。
技のキレはスコット・アドキンスにも遠く及ばないが。
この映画の問題はやはりストーリーだろう。
主人公に訪れる悲劇は完全に自業自得だしその後の展開もかなり無理筋だ。
「お前は第二の息子だ」ってそんな絆が描かれるシーン無かったろ?
なのでとにかくストーリーに乗れないし見せ場になる迄が長すぎる。こいつはヤバイと思える様な強敵も出て来ないし。
売りのゴア描写もどうせならもっとやり過ぎな位でちょうど良かったと思う。
てなわけでアクション映画として非常に中途半端。
この手のジャンル映画ファンに向けて作った作品だろうに、そのファンの期待に応えるものが無い残念な作品。
帰って「ザ・ヴェンジェンス」観るわ。
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