HOW TO HAVE SEXのレビュー・感想・評価
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悲しそうだが自業自得では
タラ、スカイ、エムの3人は高校の卒業旅行として、イギリスからギリシャ・クレタ島のマリアへやって来た。そして、3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を済ませたいと思っていた。バーやナイトクラブで酒を飲み、タバコを吸い、踊り、プールで泳ぎ、そんな時、ホテルの隣室の青年たちと出会い、その中の1人と・・・てな話。
ギリシャって酒やタバコは18歳からOKだっけ、とか、イギリスの女子は高校卒業までに処女をを捨てたいと思ってるものなのか、とか、色々考えながら観ていたが、全く共感する事が無かった。
好きでも無い男にバージンを捧げたタラ?ま、あんな行動してたんだから自業自得だろうし。
元々3人でセックスの回数を競おうとしてたくらいだから、誰でも良かった感じだし。
タラが気になってた男の右の首筋に口紅のタトゥーを入れるなんて面白い、と思ったくらい。
SEXシーンが過激ならそれはそれで見所になったかもしれないが、トップレスのシーンもなく完全に表題負けの内容。
つまらなかった。
眩しい(´つ_⊂`)
リゾート地ってタガが外れちゃいがち
友達と沖縄行った時の事を思い出して苦笑いを
浮かべながら鑑賞(笑)
多感な10代の少年少女にありがちな
敵手、嫉妬、優劣、恋愛、疎外、孤独も入るかな。
それらがぜーんぶ詰め込まれた青春ストーリー。
青臭さも老人に近くなった大人から見れば
キラキラと眩しいです✨
「(16歳)処女やばい!」
そうね、自分がJKだったはるか昔でさえ
「16歳で処女は遅れてる」って言われる
そういう風潮あったもんなぁ。
○○が卒業したらしいよ。
☆☆はまだだってー(笑)とか
令和のいま、何歳だとやばい😱なんだろ(笑)
年齢じゃなくて本当に好きな人とがいいよ、やっぱり
理想と現実のギャップ
リゾート地で卒業旅行を楽しむ10代の少女たちの友情や恋愛を描いた青春ドラマ。怖いもの知らずで元気が有り余っている3人の少女たちがクラブやパーティーで弾けまくる。しかしある出来事をきっかけにして辛い現実を体験することになる。誰もが経験するであろう理想と現実の違いを恋愛を通して巧みに表現している異色作です。
2024-158
主人公タラの心の機微の描き方が秀逸
卒業旅行のリゾート地で、主人公タラが初体験への期待をしつつ
出会いを求めてパーティーに繰り出す的な話なのですが、
タラの心の機微の描き方が秀逸だと思いました。
タラは結構お調子ものというか、リゾート地に着くなり
めっちゃはしゃいでいるんですよね。キャッキャキャッキャしているわけです。
で、ちょっといいなと思うホテルの隣室の男バジャー。
ただ、こいつもお調子に乗っちゃって、プールサイドのパーティーで
タラがドン引きするようなことをやってしまうわけです。アホですね。
で、別に気にもとめていなかった男パディとビーチで初体験を迎えてしまうのです。
これも同意とはいえ、タラは複雑な心境だったのでしょうね。
初体験を迎えたいけど、別に好きな奴じゃない。むしろ軽薄な奴というのもわかっているわけだけど
初体験への気持ちが勝ってしまったのでしょうね。
それから、後半でバジャーとはチャンスがあったものの、いい感じにはならず、
またしても、タラが寝ている隣にパディが来て、今度は同意なく無理やり・・・という
これで完全に心に傷を負ったタラでした。
ラストは友人エムへの気遣いに恐らくは感謝しつつ
前を向いて自宅へ帰るタラ。
大人になった卒業旅行でしたね。
主役のミア・マッケンナ=ブルースは、素晴らしい演技でした。特に表情が素晴らしいですね。
他の方も書いていらっしゃいましたが、どことなくフローレンス・ピューに似ています。
今後に期待したい俳優さんです。
ジイサンの説教
このタイトルを見て奈良林祥さんのベストセラー本が思い浮かんだのは還暦以上の方でしょう。でも、こんな直截な題を堂々と掲げられると、ドギマギしつつもやっぱり胸が高鳴ってしまうのでした。勿論、How to ものの映画ではありません。
初体験を済ませる為に、二人の友人とギリシャのリゾートに乗り込んだイギリス人女子高生のお話です。でも、それだけが目的で、そんなチャラい男たちに接近すれば、そりゃあそうなるよなぁと思えるだけのお話でした。青春物語と呼べるほどの瑞々しさはなく、ひと夏の成長が窺がえる訳でもなく、切なさが感じられる訳でもありません。ビートの強い音楽がただ耳障りに響くだけです。
なんかこんな感想を抱くと、若い女性に貞操を説くボケたジイサンになってしまった様に感じるなぁ。
バカ騒ぎの中の孤独
話の趣旨は、80年代の若者青春テレビドラマみたいな感じだと思った。初体験を巡るバカ騒ぎと大人への階段を一歩上がる戸惑い。
日本人から見ると、こんなに騒ぐとこうなるなという感じ。これは誰もが通る道。
盛り上がりの中で冷静になる瞬間、孤独を感じる瞬間、よく分かる。こういう所が丁寧に描かれている。
最後にタラの戸惑いとエムの言葉に救われます。誰でもこういう経験あるのではと思わされました。
ただのエロ映画じゃない。
ただのエロ映画では、ございません。
タイトルどおり性的な表現が多く、アホっぽくて軽薄な感じがあるけど、芯は真面目な映画です。
登場人物たちのヒエラルキーや力関係とか気持ちを気にして観てみると深いです。
主演のミア・マッケンナ=ブルースは、なんかフローレンス・ピューっぽい。
顔や背丈だとか、パッと見。
始まりから終わりまで、ずーっと、フローレンス・ピューがダブってた(笑)
いや、今でもダブってる(笑)
それを目的に相手を選ばないと後悔するよということだが、無理やりにしてしまうのは無理があると思う
2024.7.25 字幕 アップリンク京都
2023年のイギリス&ギリシャ合作の映画(91分、G)
ギリシャのマルタ島で乱痴気騒ぎを起こす若者を描いた青春映画
監督&脚本はモリー・マニング・ウォーカー
原題の『How to Have Sex』は「セックスの仕方」という意味
物語は、16歳のタラ(ミア・マッケンナ=ブルース)、スカイ(ララ・ピーク)、エム(エンバ・ルイス)は、高校の休暇を利用して、イギリスからギリシャを訪れてきていた
旅の目的はロストバージンで、タラだけが未経験だった
ホテルについてハメを外して騒ぎまくる3人は、プールが見える部屋でさらにテンションを上げていく
そんな折、彼女たちの隣の部屋を借りているパディ(サミュエル・ボムトリー)と彼の妹ペイジ(ラウラ・アンブラー)、幼馴染のバジャ(ショーン・トーマス)たちと交流を持つことになった
タラはバジャが良いなと思ったものの、スカイからの牽制が入って怯んでしまう
また、パディがタラに急接近してきて困惑してしまう
エムはペイジと良い感じになり、スカイもバジャと距離を縮めていくように見えたために、タラはパディの相手をするハメになってしまった
映画は、ビーチにてタラとパディが関係を持つ様子が描かれるものの、その夜にタラはどこかに行ってしまう
スカイはバジャたちの部屋にいると思っていたが、どっちの部屋にもおらず、ホテルにも帰っていなかった
だが、タラは何事もなかったかのように戻ってきて、パディは意味深なセリフを吐いて、場の空気は不穏なものになってしまうのである
ビーチで何があったのかがミステリーになっていて、その捉え方がパディとタラが真逆のものに感じている様子が描かれる
パディは合意の上だと思っているし、タラは無理やりだったと言うように、実際にどうだったのかはそのシーンが描かれないのでわからない
だが、それ以上に「ロストバージンに対する幻想が孤独感を際立たせている」のだが、それが周囲には伝わらないという感じに描かれていた
どこか様子がおかしいのだが、何が原因がわからず、目的が叶ったからよかったじゃん!というノリになっている親友との温度差が激しくなっている
唯一、エムだけは「何か良くないことが起こった」と感じていて、それをタラが吐露するのは、帰りの空港に戻ってから、という流れになっていた
女性目線で描かれるリアルなロストバージンだが、それを目的にして相手を選ばないと大変な心の傷になるということなのだと思う
旅の目的が最低で、年齢偽って酒にタバコという擁護不能な若気の至りなので、共感する女子もほとんどいないように思える
いずれにせよ、無理やりだったのか、暴力的だったのかはわからないが、肝心のシーンを描いていないので、事後にそう感じた女子目線が正解みたいな感じになっている
パディが無理やりだったと言われたらどう反応するのかはわからないが、さすがにあの導入からの流れで「無理やりでした」と言われたらどうしようもないと思う
問題はあのシーンの後に何が起きたかのだが、それを描かない以上議論の余地もないので、とりあえず言ったもん勝ちみたいになっているのはどうなんだろうか、と思ってしまった
殺人鬼出てきて下さい
2024年劇場鑑賞187本目。
子供だけで泊まりに行って酒飲みまくって思考低下している状態で起こした行動にテンションだだ下がりしてふてくされる話。腹立つ・・・。
ホラー映画で調子に乗った若者たちが惨殺される部分の、まだ殺人鬼が出てくる前だけを映画化した感じでした。タイトルにSEX入ってる映画はエロくない法則が今回も当てはまり、ベッドシーンはトータル5秒くらい、胸の露出はもちろんなしでした。もう百人くらいの大乱交でもするのかと思ってたのに・・・。
こんな感じだったのねと納得
欧州のリゾート地で若者たちの姿を見ながら、その中に入ってはいけなかったので、こういう感じだったのかなと少し覗いた気分になった。粋がって臨む初体験というのは、あまりいい思い出にはならないものだが、それも若さの爆発としては理解できるものである。元気いっぱいの中に寂しさや哀しさがあるのもよい。
ダブルパンチ
高校の卒業旅行でギリシャのグレタ島にやって来た女子3人組の1人タラの初エッチの話。
誰が良いとか狙っているとかの会話はあるけれど、とりあえず飲んで騒いで吐いてのヒャッハーが繰り返されて行くばかりでなんだかなぁ…そもそも冒頭からちょっと自分は苦手なタイプの登場人物だしね。
そしていよいよそういうことになり、なるほどねという感じにはなったけれど、試験の話しが差し込まれ、主人公のその感じはどっちのせい?
まあわからなくはないけれど、そもそもその後がある相手でもないし、主人公もそんな感じだしねぇ…。
これは男と女の違いもあるのかもしれないし、もちろん個人差とか通ってきた経験の違いもあるのかも知れないけれど、自分には同情出来る感じはこれっぽっちもないし響かなかった。
青春映画だが、色々考えさせられる作品
青春映画はアメリカ映画でよく見かける。しかし、ブックスマート卒業前夜の
パーティデビューが公開されたあたりから色々と観客に考えさせる作品が目立つ。
今回の作品はまさにそう。
タラからしてみれば、スカイやエムみたいにバージンを卒業したい焦りもスクリーン
から伺えた。また、この作品で出てくるパデイのタラに対するある行為を無理やり
誘導させて、タラが嫌な気分になったのもスクリーンから伺えた。
タラをはじめとする仲良し女の子三人組と彼女たちを誘うバジャーら仲良し男の子
三人組のキャラクター、特徴が分かりやすく見事。
私は男性だが、改めて女性と恋愛するときの心得を再確認できたし、女性からしてみれば
タラみたいな娘がいる方や自分もタラに置き換えてみるとこの作品で監督が伝えたいことが
分かりやすい。色々、考えさせられた。
タラみたいな娘がいるご両親の方はこの夏休み、ぜひ親子でこの作品を観てほしい作品です。おすすめします。
同意/不同意/翻意
リゾート地での卒業旅行の喧騒を通じて、ティーンの摩擦と背伸びの結末を描いた作品。
リゾートと若者と初体験という昔のおバカ系コメディを連想しそうな設定やタイトルではあるが、実際の内容には温度差があり、それを承知の上で観た方が良い作品である。
序盤から、16歳の少女たちが乱痴気騒ぎに飛び込む様を延々と見せられる。生きて翌朝を迎えられているのが不思議なくらいの彼女たちの過ごし方に、正直辟易した。
彼女たちの目的が進展していく様子もなく、物語の縦軸を探しながら鑑賞を続けていると、徐々に主人公タラが周囲のノリや旅先での解放感、そして「16歳ならこのくらい」的な根拠のないキラキラ願望に流される時に浮かない表情を見せるようになり、作品の本筋が見えて来た。
タラと友人とのやり取りと、タラと男性達のやり取りには、様々な拒否と同意の間のグラデーションが示されている。人間関係においてリードする側・される側の間で悪意の有無に関わらず生じる摩擦や行き違いと、それが心に傷を作る瞬間が様々なシチュエーションで描かれていた。
自分がすぐに連想したのは、MeTooブームと不同意性交罪の話題だった。
MeToo運動で過去の被害に対する告発が相次いだ時、告発者に対して「なぜその場で拒絶しなかったのか」という糾弾が頻出した。相手と上下関係があったり仕事の斡旋等の利害関係を理由に「嫌だけれど我慢したのだ」という答えに、納得しない人はいた。そういう人には様々なハラスメントや被害に対して後から声を上げる人の気持ちや、それがケアされるものであるという考え方、また本作のタラのように事前にも事後にも白黒つけきれないタイプの気持ちはわからないかもしれない。
また不同意性交に関する法整備がされた時、どうしたら合意を確信できるか、事後の翻意にどう対応すればいいか、とネット上で大喜利の様に交わされる投稿からは、後から「不同意だった」と言われる恐怖が見て取れ、本作の登場人物達の困惑と重なった。
本作は、これらの問題に共通する意思表示の難しさや認識の温度差を当事者の視点で描いた作品として、また心身の痛みを激しい嘆きや怒りで表現しないという点で目新しかった。
題材の着眼点や切り口が新鮮かつタイムリーなところは良いのだが、表現が尖り気味で勿体ない気がした。
騒音と酔客と肌色だらけの画面づくりは、観客の不快感をコントロールするための演出なのだとはわかっていても苦しい時間だった。また、タラ=被害者として問題提起をしているが、昼夜を問わない無軌道な泥酔ぶりや最初からワンナイト上等の姿勢を何度も見せられて、同情が失せる人もいそうである。
タラ役に小柄でハスキーな少女の記号そのものの俳優を起用していたり、タラが大人ぶる割にモラトリアムを終え社会に出ることを拒む素振りを描いたり、タラを年齢や自覚よりも未成熟に描きたかったのだろうか。そうであれば作り手はタラを通じて、大人の間際にいる子供の責任能力についても問うているのかもしれない。
ともすれば誰かのトラウマを抉りかねない内容でもあり、正直何かしらの警告が必要な気がする。封切されれば、コラムや制作者のインタビュー等で制作意図が語られる機会も増えるだろう。それらで準備をすることをおすすめする。
あの頃の焦燥と孤独を想起させる傑作
シネマ映画.comで鑑賞(字幕)。
共感しかない。青春時代の「苦さ」を思い出した。あの頃は確かにセックスの経験の有る無しが人の価値を測るひとつのものさしだった。当時未経験の私の心には焦燥があった。
そして究極的には孤独だった。だが観終わって、あの頃の自分に一言言ってやりたくなった。そんなの気にしなくていいんだよ、と…。決してひとりなんかじゃないんだよ、と…
経験するまでは、あんなにもキラキラして見えていたのに、実際経験すると自らの期待との乖離に戸惑ってしまう。それはセックスに限らず、他のことにも当て嵌まるように思う。
経験の有無が全てではない。それが人の価値を定義するなんてあり得ない。自分らしく生きていけば良いのだと肯定している作風が勇気をくれる傑作。ラスト・シーンも良い。
自分が孤独なのだと知る
大人になるって?
しっかり自分が孤独なのだと理解することなのかも。
テンションが上がりっぱなしで、何を見ても笑える。
はるか昔に身に覚えが…
もちろんこんなに派手なパーティーに参加したことは無いですが。笑
女子旅のローカル線のホームで、フトしたことから笑いが止まらず、
「ほら電車に乗るから、もう笑わないの!」と言いながら、笑いを止めようとすればするほど笑えてきて、自分がコントロールできない。
もはや何が面白いのかもわからないのに笑えてくる。
まさに「箸が転がっても笑う年頃」
そんな楽しい旅行で少女たちは大人になってゆく。
仲良し。いつも一緒。同じ気持ち。それが友達だと思っていたけれど、
“バージンはヤバイ”って誰が決めたの?
嫌われたくない。仲間外れにされたくない一心で無理して合わせていたのかも?
この先はいつも一緒ではいられない、それぞれ別々の未来が待っているし
共通の価値観にもズレが出てくる。
あなたと私は別の人間なのだ。
どの登場人物にも多かれ少なかれ心当たりがあると思わせる、心理の切り取り方が素晴らしい。
当事者だったころ、いわゆる“青春映画”が嫌いでした。
どれもこれも大人目線で、バカ騒ぎを“若気の至り”的にコミカルに描いたり、ノスタルジックに美化してんじゃねーよ!なんてムカついてました。
今ではすっかり大人になってしまって、
挫折、悩み、成長、どれも尊くてキラキラして見える…まんまと自分が嫌っていた大人に仕上がってしまった。
今から思うと、当時の私は映画から“何者でもない自分”を突きつけられるようで嫌だったのかも?
この映画で描かれる痛みと孤独は、決してそんなノスタルジーで片付けられるものではなく、とても生々しく新鮮でした。
この映画を見て当事者の年代はどう感じるのだろうか?
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