「デビュー前のザ・ビートルズにゲット・バック」ザ・ビートルズの軌跡 リヴァプールから世界へ regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
デビュー前のザ・ビートルズにゲット・バック
本作が製作されたのは2008年。それから約16年経った現在の視点で観れば、本作で語られるデビュー前のエピソードは根っからのビートルマニアには今さら感があるかもしれないし、ザ・ビートルズに関する評伝やそれこそメンバー自身の証言をまとめたアンソロジー本が発表されている事を鑑れば、目新しい事実はないと思う。それこそ「5人目のビートルは誰か」と問われたら、本作に登場するピート・ベストだったり、早世したスチュアート・サトクリフだったり、後年に絶大なサポートをしたビリー・プレストンだったりと、答えはさまざまだろう。
ただ一つ言えるのは、メンバーの周辺人物までもが映画の主人公になり、レコーディング日の詳細データも公になっていて、生家までもが歴史的建造物として保存されるバンドは、ザ・ビートルズが唯一無二と断言しても過言ではない。
2008年製作の本作を今なぜ公開するのか?というクエスチョンはあるものの、これもまた一つの「ゲット・バック」だ。
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