国家非常事態 首都爆破テロを阻止せよのレビュー・感想・評価
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テロ一家をせん滅せよ
テロの親玉、アヌラック親父はテロの動機を「社会制度は貧しいもの達を破滅させ見捨てるだけだからだ」と語っていましたが爆弾で死ぬのはまさに罪もない市民たちだから理屈に合いませんね。
テロの首謀者はアヌラックの息子ランと腹違いの息子ジョーに身内のリタと殆どアヌラック一家の悪行ですね。
対テロ部隊もリーダーの女刑事アニスと同僚のハリドが中心、アニスとハリドは折り合いが悪く絶えず揉めている、またハリドは元妻ともギクシャクし、娘のディーが絆のかすがい役、何と母子はテロリストに誘拐され、爆弾を仕掛けられてハラハラドキドキ・・、普通は赤を切るか青を切るかでハラハラさせる爆弾のワイヤーカットだろうが起爆装置に解除ボタン付きとは、出来過ぎかな、なんと2秒前。
解説では「反抗的な警官ハリド は、クアラルンプールを陥落させようとするテロの脅威を阻止するために、チームとして働く能力があることを証明しなければならない」とあり、単独行動が得意なハリドが協調性を出せるかが裏テーマらしい。銃撃戦、爆破とアクションは冒頭の列車強盗から巧みに盛り込まれてはいるが尺稼ぎの様な内輪の揉め事は雑味に思えてかったるい。テロリストは絞られているのだからもっとさっさと退治して欲しかった、最後にはランが逃亡、続編狙いでしょう・・。まあ、稀なマレーシアのアクション映画としては、マレーシア王立警察も全面協力、予算もかけているようで上出来かな。
マレーシア映画・・・あなどれず
テロ集団に闘いを挑む、マレーシア警察精鋭たちの闘いを描く物語。
初めてのマレーシア映画。中々迫力のある作品でした。
爆発シーン、銃撃戦、市街戦・・・手に汗握るシーンがいくつもあり、アクション映画として一定レベル以上のものを感じました。
ただ、物語としては基本設定が雑で、物語に没入出来ません。
この犯罪集団はなぜ命がけのテロに挑むのでしょうか?イスラム教等のテロならわかるのですが、テロ集団の動機が理解出来ずに戸惑いを覚えます。
例えば、架空のカルト宗教団体を設定すれば、説得力が各段に跳ね上がったように思い、残念に感じます。
また、主人公の男性警官が少しとがり過ぎていて、共感出来なかったこともマイナス。
物語を盛り上げたかったのでしょうが、大規模テロだけで盛り上げは十分だったので、余計な設定だったように思えます。
私的評価は普通にしました。
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