「ちゃんと生きること」時々、私は考える MARさんの映画レビュー(感想・評価)
ちゃんと生きること
妄想に陥りがちなコミュニケーション苦手の女性が、ある出逢いを堺に少しずつ変わっていき…といった物語。
序盤はフランの妄想を見せながらも静かな展開。曇り空でハーバービューな風景が美しい…が、妄想の産物があちこちに。
そんななか、陽気なロバートが入社。青いうん◯の話から、2人の仲が始まり…。
他人の関わりを好まない人も様々ですからね〜。
本当にコミュニケーションが嫌いなのか、或いはホントは話したいんだけど…といったタイプか。
フランはどっちなんだろう?と考えながら見ていましたが、やっぱり彼女は…。
そのあたりも含め、とにかくフランの表情のつくりが抜群!!
居心地が悪いのか、実は少し楽しんでいるのか…どちらとも読み切らせない雰囲気が絶妙でした。
対するロバート。彼も彼で実はフランとは違った不器用さが…う〜ん、わかる気がする。
ワタクシ自身は、フランとロバートを掛け合わせたような所があるので、しんみりと見入ってしまい…からの急なお笑いもぶっ込まれて驚いた(笑)
全体を通し、大きな起伏がある作品ではないが、少しずつフランが変わっていく様は観ていて嬉しくなったし、節々のさりげない一言が胸に沁みる。
ちゃんと生きることは難しい…再会のあの人の言葉、フランにはどう響いたかな。
そして、まだ知らないよ…にもグッときた。
刻めば☆4.3にもいくような、美しく良い作品でした。
因みにフランさん、この映画には良いところがたくさんありましたよ〜(笑)
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