「この世に明けない夜はない」お母さんが一緒 ジョーさんの映画レビュー(感想・評価)
この世に明けない夜はない
三姉妹同士の駆け引きが、母親をめぐって炸裂する。
だが、男からはこの三姉妹のいざこざがいまひとつ理解できない。
女性特有の感情の綾がよくわからない。
そこに三女の子連れフイアンセが登場すると、彼は彼女たちの思う壺。
彼女たちの世界は理屈が通らない。結婚観、両親に対する思い、三姉妹同士の思惑。
この感情の襞を、その中にひとりおかれた男がこなしていくことは難しい。
でも、彼はめげない。そして三女にとってもいいことを言う。
「夜暗いときに、思いつめていろいろ考えたことっていうのは、たいてい間違ってるとよ。大切なことは太陽が出てるときに考えることたい。あとで後悔するけん」
きっと母親と三姉妹とフイアンセのいざこざは、朝が来たらすべてが振り出しに戻る。そう、この世に明けない夜はないということ。
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