「待っていた、橋口亮輔監督作品」お母さんが一緒 ウルスアベイユさんの映画レビュー(感想・評価)
待っていた、橋口亮輔監督作品
9年ぶりですか、撮りたいと言えば撮れるであろう大物でここまで寡作な監督は珍しいと思います。今回、挑みたいテーマだったのでしょうか。
思えば、同性愛から始まって、友情、夫婦、不器用な普通の人達、過去作はどれも異なるテーマだったと思います。そこに時代背景を入れて、直近2作は結構重くできていたように感じました。
今回は家族です。でも家族の形は実に様々なので、家族とはみたいに余り重く考えないで、楽しいホームコメディと解釈すればいいのかと思いました。とっても楽しみました。やっぱり演出力と言えばいいのでしょうか、力量が凄い監督なんだと思います。
内田さんも江口さんも、思い出せば過去作にも出てましたね。今回は内田慈さんが今更ながら新鮮でした。古川琴音さんも負けてないと言うか、一歩引いてそうでしっかり目立ってましたね。
監督は同性愛をカミングアウトしてますから書いていいと思いますが、青山さんみたいな体の男優さんよく使いますよね、ラストの風呂とかサービスショットだと思いました。
いやー、タカヒロは本当にいい奴だ!
わたしは、親を主体とした家族には本当に感謝しかしていないから、感情的には三姉妹と一緒にはなれませんでした。ですので、身を持って理解してしまった、夫婦を描いた「ぐるりのこと。(面倒くさいけど、いとおしい いろいろあるけど、一緒にいたい)」の感動には少し及ばなかったかなが結論です。
橋口監督にはもっと撮って欲しいですね。
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