「飛び切りの連作短編小説集か!!」WALK UP flushingmainstさんの映画レビュー(感想・評価)
飛び切りの連作短編小説集か!!
劇場のチラシに「作家主義」との言葉が目に入った
ホン・サンスの不思議なテナントビルの話。
作家さんの魅力を余すところなく発揮する連作短編小説と思えば、
実に豊かな想像力を我々に喚起させてくれる。
どなたか「ホン・サンス的マルチバース」と書かれていたが、
面白い見方で、それも想像力の膨らむ鑑賞の仕方だ。
これまでの淡々としたリアリズムの形式の奥にこんな表現魔力が潜んでいたのかと、
改めて巨匠だと感心する。
一瞬のシチュエーションや人物の何げない仕草、それを気っっ掛けに
話がシフトしたりジャンプしたり。
見る方も実に勝手な想像力で紡いでいくことができる。
日本でも村上春樹というファンタジーの名手が人気なので、
この作品もきっと多くの心にヒットすると思う。
映画も観客も、実に自由だ!
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