劇場公開日 2024年7月5日

ブリーディング・ラブ はじまりの旅のレビュー・感想・評価

全45件中、41~45件目を表示

5.0素晴らしい脚本

2024年7月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

説明しすぎないけど伝わる。
全く無駄がない脚本!
観客は、なんだか気まずそうな親子のドライブ旅行に同行することになります。
ちょっとした会話やエピソードから、徐々に二人の関係や旅の目的が明らかになっていく過程が素晴らしい。
旅の途中で出会う人たちも素敵。
とくに美しいダンスシーンは、それだけも観る価値あり!

失敗したからこそわかる、似ているからこそわかりすぎる。

途中、運転席と助手席をワンショットで撮らずに、わざわざ交互に見せるシーンがあるのですが、まさか終盤にのこ手法が活きてくるとは!!!
登場人物の心情を表現する見事な演出に興奮しました。

同じく二人の車内での会話を、運転席と助手席の間からカットを割らずに撮るシーンは、何度も映り込むフロントガラスに目が回りそうでした。

愛を伝えるのは難しい。
そもそも不在では伝えられないけれど、一緒に居たからといって上手に伝えられるとは限らない。
親子って似てほしくないところが似ちゃって同族嫌悪になりがちだし。
ただでさえ、父親と年頃の娘って難しいですよね。
一説には、同じ遺伝子が混じり合うのを避ける為に、似たフェロモンに嫌悪感を抱くようにできているそうな。

ところどころで差し込まれる回想シーンが伏線になっています。

過去の誤ちは消えないけれど、過去の誤ちがあったからこそ、今の娘の状況がわかる。
居てほしい時にいてくれなかった父親が実は一番の理解者で、居てほしい瞬間にいてくれる人だった。

親は、自分に責任があるのだから、娘を救えるのは自分しかいない…と
自分の経験から子供の為に先回りしがちだけれども、自分のことを決めるのはあくまでも本人。
ずっと囚われていた親から巣立つ旅であり
親にとっては子離れする旅でした。

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shiron

4.0ユアン・マクレガー親子の演技がとてもリアルで素晴らしかったです。とても良かったです!

2024年6月28日
PCから投稿

実際の親子であるユアン・マクレガー親子の演技がとてもリアルで素晴らしかったです。娘さんが書かれた脚本は本当にあった事を取り入れたとの事。いい脚本でした。心に染みる物語、最高でした。

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snowwhite

2.5男は終生ダメ人間

2024年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

幸せ

何やらワケありの父娘が、カリフォルニア州サンディエゴからニューメキシコ州サンタフェに向かうまでの道中を描く、ロードムービーの雛形的作品。ユアン・マクレガーと長女クララの実の親子がそれぞれを演じているが、『ペーパームーン』や『フラッグ・デイ 父を想う日』など、過去の実の父娘共演作品と少々異なるのは、娘側が主導で製作したという点。実生活でも父と疎遠状態だったというクララが、あらためて父との対峙と謝辞を込めた内容となっている。
年齢を重ねた近年では落ち着いた役どころが増えたユアンだが、見た目の若々しさもあってか今でもヤンチャなイメージを醸し出している。実生活でも度々トラブルで家族にも迷惑をかけ、娘のクララもそれが遠因で問題を抱えた時期があったらしい。そのあたりもストーリーに反映されているようだ。要は男はいつまで経っても大人になれず、終生女性には頭が上がらないダメな生き物(もちろん自分もそうだが)。前述した『ペーパームーン』も『フラッグ・デイ 父を想う日』も、突き詰めれば娘に嗜まれるダメ親父の話だった。
タイトルにもなっている、劇中での車内のラジオで流れるレオナ・ルイスの曲「ブリーディング・ラブ」が全てを物語っている。

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regency

3.5大好きだからこそ許せなかった

2024年6月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

パパと娘の関係修復ロードトリップ。
とにかく反抗して見せてたけど、あなたパパの事大好きでしょ、と思いながら観た。笑。
好きだからこそ許せなかったし(過去)、好きだからこそダメな所は見せたくなかったんだろな(現在)。
娘の遅れてきた反抗期に振り回されながら過去の自分を省みるパパ。
なんか二人の心のデトックスみたいな旅だった。

両脇に原っぱが続く広大なアメリカの何にもない道は、二人が一緒に過ごさなかった時間を表している様にみえたわ。お互いに進んできた道はあるけど、そこに二人の共有していた思い出はない。
時々彼女が断片的に思い出すパパとの楽しい思い出は小さかった頃のままなのが悲しかった。

子ども時代は本当に一瞬。
一番寄り添ってほしい人がそばにいてくれないというのは、人間の核の部分にすごく影響を与えるんだなと改めて思った。

今は結婚した後にも選択肢はいくつもあって、全員が死ぬまで同じ家族が普通でもない。選択肢が増えることは自由度は増すけど、あくまでも夫婦の選択肢なので、それによって振り回される子どもも多い。みんなが納得のいく形になるのは難しい。
だからこそ、家族の形態が変わった後の子どもとの関わり方が重要になってくるのだろうなあと思いながらみていた。

パパが関係を修復しようとしたのは、過去の娘への贖罪もあると思うけど、このパパはちゃんと娘に向き合うだけの愛があったんだなと思う。
本当に全ての子どもたちが、食と愛に飢える事のない世界が来るといいなと思う。

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icco

4.0父と娘もいいね

2024年6月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

2024年6月6日
映画 #ブリーディング・ラブ はじまりの旅 (2023年)鑑賞

#ユアン・マクレガー と実の娘の共演による離れて暮らしていた父と娘の反目と修復への旅

親子だから許せることと許せないことがあるんだな

#レオナ・ルイス の歌が心に染みます

@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました

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とし