劇場公開日 2024年6月21日

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「前作から大幅にグレードアップ」新・三茶のポルターガイスト 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5前作から大幅にグレードアップ

2025年1月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

Amazonレンタルにて鑑賞。
前作は正直、YouTubeをそのまま映画館で上映したような、構成、映像、検証など全てにおいて緩すぎるのがストレスになっていたけど、本作はそんな前作の不満点をかなり払拭していて普通に楽しめた。
監督は「妖怪シェアハウス」など数々の作品を手掛ける豊島 圭介。ナレーションに東出昌大を起用するなど何気に布陣もグレードアップ。
前作同様、三軒茶屋にある芸能スタジオ「ヨコザワプロダクション」で起こる数々の超常現象を追いながら、本作では否定派(になった)の超心理学者・小久保秀之氏とシリーズ仕掛け人でもある角由紀子らとの対立軸が入っていて、映画的には小久保教授が悪役的な立ち位置になっているけど、映画を観てると小久保教授の気持ちも分からなくはない。というか、本作を見た人なら心霊肯定派の人でも「それは流石にやりすぎだろ」と思わずツッコんでしまうくらいお化け(?)がハッキリ映りすぎてる。
特に中盤のダンスシーンは「いや、さすがにそうはならんやろ」となるし、スタジオ各所に出現する「手」も暗幕に触れてたり動かしたりと、いわゆる僕らが常識だと思っている“心霊のルール”を逸脱してるし、疑おうと思えばいくらでも疑えるし状況だしね。まぁ、一方で小久保教授の言い分にもかなり無理があるんだけども。
個人的には、お化けが本物でも偽物でもどっちでもいいし、(お化けがいるかいないかの)検証をエンタメに昇華してるのはある種の発明だと思うので、第三弾、第四弾と続けてほしい。

青空ぷらす