「盛大な血祭り騒ぎ🩸」アビゲイル ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
盛大な血祭り騒ぎ🩸
バレリーナの女の子がヴァンパイア🧛♀️で、誘拐犯にさらわれるという
設定がまずもって面白いと思いましたし、
チラシのビジュアルも秀逸、予告も面白そうに見れたことが鑑賞動機です。
私個人としてもヴァンパイアのミステリアスさが好きなので、楽しみに鑑賞しました。
前半の溜めが長いな・・・という印象ですが、
後半ジェットコースターのように、アビゲイルによる血祭りが凄まじく展開するので
ハラハラドキドキしましたね。
アビゲイルの子どもらしい可愛さと、ヴァンパイア全開時の恐ろしさのギャップが
すごく面白くてビジュアル的にも飽きませんでした。
アビゲイルを演じたアリーシャ・ウィアーもバレエ始めアクションも身体の柔軟さを活かした
見せ方が素晴らしかったです。
それから、ジョーイ役のメリッサ・バレラの主人公然とした佇まいも
かっこよかったです。
ヴァンパイア設定だけあって、噛まれちゃうとヴァンパイアになるんだなというのは、
サミー(キャスリン・ニュートン)が噛まれた後の見せ方でピンとはきていたものの
ほぼ全員ヴァンパイアになるとは思っておらず、途中で
「これ、全員ヴァンパイアになるんじゃね?ヴァンパイア戦争になるんじゃね?」と思いましたが、
噛んだ奴が死ぬと、噛まれたヤツはヴァンパイアにならないという設定も効いていましたね。
ヴァンパイアの苦手なものも、昔ながらの設定が踏襲されていて、それが希望にもなっているのですが、
太陽光を浴びたときのヴァンパイアの死に方が「ドッパーンっ」と弾け散り、周囲が血まみれになるのが
しつこいくらいで、最後半はもう笑いがでるくらいでした。私、頭の中で「ドッパーン」って言っていましたから(笑)
ヴァンパイアが悪いやつとして描かれているものの、アビゲイルがそうかと言われると、微妙なんですよね。
ヴァンパイアにはヴァンパイアの生きる世界があって、食物連鎖的な考え方をすると、
まあ、人間が弱いので食べられちゃうんだなと何故か冷静に受け止めていました。
締め方も嫌いじゃないですし、鑑賞後感もよかったので、私としては◯です。
ちょっぴり残念だったのは、キャスリン・ニュートンが少し『スイッチ』のときと印象が違ったことです。
『スイッチ』のときの彼女が好きだったなぁ。