「美味しいところは」アンジェントルメン 大雪八重さんの映画レビュー(感想・評価)
美味しいところは
クリックして本文を読む
ガイ・リッチーのファンとして劇場で観なければ、と思い立って鑑賞。
「プロジェクト・フォーチュン」の時も思ったが、主人公たちが強すぎて敵が弱すぎる。特に、今作のナチスは結果だけ見れば「バカしかいないのか?」と首を傾げたくなるレベル。史実と言われてしまうとその通りなんだろうけど、もっと作劇的に盛ってもよかったんじゃなかろうか、と思うほど。
佳境に入った場面でのアクションシーンも、サイレンサー付きの銃でさくさく殺していくシーンか、狭い船内で大暴れしているよくわからないシーンしかなかった。
うーん……。
そして、間に挟まる政治的なシーンでチャーチルの英断が光っていてむしろこっちの方が格好いいんじゃなかろうか。一番最後の美味しいところを持っていったのもチャーチルだし。
全体的な雰囲気や台詞回しは非常に好みだった。だが、最後まで煮え切らない印象もある映画だった。
コメントする