「大統領直属の非公式部隊」アンジェントルメン U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
大統領直属の非公式部隊
BGMが気に入らない。
痛快な話し…なはずだ。
チャーチル文書なるものがあるとして、そこに記載されていた非公式な作戦を実行した7人のスパイの話。この設定だけみても、厨二病がくすぐられる。
史実との整合性もよくて、Uボートによって参戦出来ずにいるアメリカ軍に海を渡らせる為に、Uボートではなく、Uボートの補給路を断つというもの。
戦局を劇的に変えるほどの意味を持つ。
集められたのは一癖あるものの腕は一流の人物ばかり。
…ほほお。
なんだけど、結構イージーにかつ、地味に作戦は進んでいく。障害もそこそこあるものの、堅固なものでもなく豆腐みたいな感じだ。
まぁ…圧倒的なスキルの差があるって設定なので、そんな風にもなるのかもなぁとは思うが、面白味には欠ける。なので、見所は?と聞かれてもすぐには出てこない印象だ。
当初、補給艦を沈めるって作戦が、装甲の強化により補給艦の奪取に変わる。ちょいとトラブルのだが、そこは手練れのスパイ達、すぐさま対応していく。
港を制圧するのは2人なんだけど、まぁ、ナチス軍が射的の的のようにパタパタと倒れていく。
…まぁ、圧倒的なスキルの差が(略)と同じような感想を抱く。理解はするけど面白味には欠けるのだ。
ヤケに爆破が派手だった。
なんだ?ギネスとかに挑戦してんのかと思う程に派手だ。
ラストはなかなか粋だった。
獄中の彼らを大統領が労いに現れる。非公式で非紳士的な作戦の為、表だっては言えないが、冷徹な口調とは裏腹に感謝の意が溢れてた。
なんか続編も出来そうではあるけど、どうなんだろ?
エンドロールのテロップが、漫画の主人公がもつエピソードみたいで、1番テンション上がった。
007のモデルらしいとか…戦時勲章の受賞式の常連で、皇族から「また君か」って言われるとか。
もうちっと外連味を足してくれても良かったのになぁと残念に思う。

