「爽快感より嫌悪感」アンジェントルメン かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
爽快感より嫌悪感
個性的な「達人」が集結して戦いに臨むハナシは大好物なのだが、とにかく人が死にすぎて興ざめした。ドイツ軍は敵とはいえ、命の扱いが軽すぎる。
ガイ・リッチーらしいスタイリッシュで軽いノリがちぐはぐで、違和感どころか嫌悪感を感じた。
実話ベースで、チャーチルが組織した特殊部隊の始まりの話で、ドイツ軍に対して「非人道的な」ことをしたので「アンジェントルマン」とのこと。
非情な血塗れのアンジェントルマンぶりを強調してマカロニ・ウエスタンになぞらえたらしいのは、タイトル曲からもよく分かる。
でも、マカロニならもっと泥臭くないと。
その点でもガイ・リッチーの作風は合わないと思う。
イアン・フレミングは実際第二次大戦中は諜報部員だったそうだし、「M」と呼ばれる人物もでてきて、少しにやにや、はした。
作戦は成功したが、快哉を叫ぶ気にはなれませんでした。
共感ありがとうございます。
最初の拿捕したドイツ軍の描写、ああもう全編ナチス=鬼畜で行くんだなとお察しでしたね。娯楽全振りなんでしょうが、大脱走や勝利への脱出は人間目線が在りました。
かばこさん、共感とコメント有り難うございました!
私もこの作品の戦闘シーンがあまり好きになれないのですが、余裕かましてるというか、なんだったら◯人を楽しんでいる様な雰囲気さえあるんですよね。気のせいじゃないはず。
コメントありがとうございます。まあ、私が深読みしすぎかもしれませんが、でもブラックジョークなのは間違いないと思うんですけどね。制作陣がほんとにぶっ殺せばいいと考えて作っていたとしたら怖いですけど。アメリカイギリスは対テロ戦争の張本人ですからね。
共感&コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、奇想天外さはなかったですね。
でも、大戦中にあの手この手でさまざまな作戦を実行していたことがわかり、興味深かったです。