劇場公開日 2025年2月14日

「友情と信頼と誠実」劇場版 トリリオンゲーム 徹2001さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0友情と信頼と誠実

2025年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

なんとなくTVドラマをTVerで見てしまった。その延長で、映画館にまで足を運んでしまった。一見すると、イケイケ、アゲアゲのホスト的な奴の成功ストーリーとも読めるドラマ。
確かに、そういった面もあるのだが、それでいて、そうでないのは何なのだろうと、気になってしまった。私を映画館まで引っ張り込んだこの作品の魅力は?

天王寺陽(ハル)はイケイケ、アゲアゲの人たらし。ホストクラブに入ってバイトをすればトップセールス。犯罪まがいの企業戦略にも手を染める、企業ヤクザか?

でも、天王寺陽(ハル)の憎めないところは、最期まで平学(ガク)を信頼しきっているところ、見捨てないという所。ゲームのプロジェクトも「申し訳ないが、次のビジネスの手段に過ぎない」と、さらっと白状してしまう潔さ。

ストーリーもハチャメチャ、売れるゲームを作る・新規携帯キャリアを作る・ニュースメディアを新規に立ち上げる。どれを取っても、そんなに簡単にできるはずはなく、嘘くさい。
けど、それが嘘くさくなく、さらりと描かれている。

じゃあ、その嘘くささを打ち消すもの、ハチャメチャをそのハチャメチャ臭さを打ち消すものは何なのだろう?

たぶん、天王寺陽(ハル)と平学(ガク)の友情と信頼と誠実さなのだと、現時点では考える。どんな物語にも、通じる「友情と信頼と誠実」は人類永遠のテーマであるからだ。
だから、読後感が爽やかなのだろう。
(少しまとまらないが、取りあえず今日のところはここで)

徹2001