劇場公開日 2024年7月12日

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「古いしきたりの功罪」呪葬 新米エヴァンゲリストさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0古いしきたりの功罪

2024年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

ホラー映画だけれど、
家族関係が問題の根幹なわけで、
ただ怖い、というより
色々考えてしまった。

古い家族のありかた
家父長制度は戦前は日本にもあったし、
地方によっては今も、薄く残っているかもしれない。

それには光と影があって、
物語はその影を軸として最後へ向かっていく。

家族関係の中で
その関係から抜けたり、離れたりできず
それがすべてになった時、
不利益を被ってしまうと
逃げ場のない袋小路になってしまう。

やり場のない怒りや憤りのはけ口もなくなる。

家族だけならまだしも、
その地域全体がその雰囲気なら・・・
と考えると、起こったことは正しくはないけれど、
どうしようもないよな、
と少し悲しく、胸が苦しくなる。

父と娘、
娘とその子の愛情がゆるぎない様が描かれていたのは
絶望の中の救いか。

ホラーという舞台を借りた、
家族の愛憎劇だった。

最後の方では、
こんなものじゃない、未来はなかったのか
考えてしまった。

新米エヴァンゲリスト