劇場公開日 2024年9月6日

  • 予告編を見る

「人間とは生まれながらにして不平等」夏目アラタの結婚 しょたごんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 人間とは生まれながらにして不平等

2025年12月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

日本中を震撼させた連続バラバラ殺人事件の犯人で、逮捕時にピエロのメイクをしていたことから「品川ピエロ」の異名で知られる死刑囚・品川真珠。

児童相談所職員の夏目アラタはその事件の被害者の子どもに頼まれ、まだ発見されていない被害者の首を探すため真珠に接触を試みる。

アラタの前に現れた真珠は、残虐な事件を起こした凶悪犯とは思えない風貌だった。
アラタは真珠から情報を引き出すため、大胆にも彼女に結婚を申し込む。

毎日1回20分だけ許される面会の中で、会うたびに変わる真珠の言動に翻弄されるアラタ。やがて真珠はアラタに対し、自分は誰も殺していないと衝撃の告白をする(解説より)

想像通りのサスペンスであったが、どんでん返しというよりは、世の中のどこかでこういった問題は起きているのだろうと感じた。

人は生まれながらにして平等とはよくいったものだが、当方は全くそうは思わない。
むしろそういった発言ができるのは恵まれて育った人間の戯言であるとさえ思う。
生まれ育った環境とは、本当に不平等で残酷である。
この作品はまさにそれを表現したようなもの。

黒島さんの怪演はもちろんだが、わずかな表情、心情の変化を表現する柳楽さんの演技素晴らしい。

コメントする
しょたごん
PR U-NEXTで本編を観る