「歪だけど純愛。こんなことある?!な展開のテンポ感が良い」夏目アラタの結婚 あおねるさんの映画レビュー(感想・評価)
歪だけど純愛。こんなことある?!な展開のテンポ感が良い
とにかく柳楽優弥という人間のお芝居が良い!
御本人がインタビューで「心の声(本音)」と「実際に真珠に対して話している声(作られたキャラ)」を楽しみながら観てほしいと仰っていましたが、そこを重視しながら観ることができてよかったです。
黒島結菜さんは実を言うとデビューされた頃からあまりお芝居がお上手なイメージがなく、演者さん方の中でも特に難しいとされている猟奇的な役は厳しいのではないかと思っていました。
しかしそんなことは杞憂で、とても素晴らしいお芝居をされる方になっていました。
黒島さんの持つ素朴さが、獄中の「品川真珠」というアラタにだけ見せる姿を時に無邪気に、時に儚い女性像として見せる鍵だったのだと思います。
ビジュアル面での苦労もインタビューで目にしていたので、そこも注目して鑑賞しました。
そして佐藤二朗さん。この作品において佐藤二朗さんが吉と出るか凶と出るか気になっていました。
個人的には吉でした。作風を邪魔せず二朗さんの存在が良いスパイスになっていたと思います。
「真珠は最初から全て知っていた」
この一言に尽きますね。
ここ最近の中で一番見応えのある作品でした!
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