劇場公開日 2024年9月6日

「これが本当の真珠夫人」夏目アラタの結婚 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0これが本当の真珠夫人

2024年9月9日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

2024年映画館鑑賞83作品目
9月7日(土)イオンシネマ石巻
ACチケット1400円

監督は『イニシエーション・ラブ』『人魚の眠る家』『十二人の死にたい子どもたち』『望み』『ファーストラヴ』の堤幸彦
脚本は『翔んで埼玉』『劇場版 ルパンの娘』『KAPPEI カッペイ』『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』『もしも徳川家康が総理大臣になったら』の徳永友一

粗筋
3人?の男性を殺害した死刑囚品川真珠と児童相談所職員の夏目アラタが結婚する話
3人目の被害者の息子山下卓斗はアラタの名前を使い真珠と文通を始めた
父親のまだ見つかっていない頭部の居場所を聞き出すため
それもすぐにバレて夏目は卓斗の代わりに真珠と接見室で会うことに
意外と頭がキレる真珠に翻弄され別人だということがバレてしまいそれを食い止めるために流れでプロポーズ
事件の真相が次々と判明するサスペンス

黒島結菜の新境地
彼女の芝居が光る
それがほぼ全てと言っても過言ではない

涙が乾くところまで再現する細かい演出は心憎い

子供のときにデブになるわけだがそれって本当に必要か?

時間的都合もあるだろうが3人の被害者や環の元恋人のそこまでの経緯があまりにも気薄かな
そのくらい想像しろってことだろう
連続テレビドラマにみたいに端役の1人1人まで掘り下げるわけにはいかないからな

匂いを嗅ぐ変態ぶりも過去に2人は会っていたエピソード好き
あと法廷で証言台から傍聴席に駆け上がりアラタに抱きつくシーンも好き

あと佐藤二朗さん気持ち悪い
あの独特の粘っこい芝居
アドリブでふざけたことを言うのも良いがこれもまた佐藤二朗さんの味

傑作の部類だけど些細な不満点も多く星5は抵抗があるので星4

配役
死刑囚と結婚する児童相談所の職員の夏目アラタに柳楽優弥
死刑判決を受けた殺人犯の品川真珠に黒島結菜
真珠の幼少期に木村心
真珠の弁護士の宮前光一に中川大志
アラタの先輩職員の桃山香に丸山礼
アラタが勤める大高利郎児童相談所所長の大高利郎に立川志らく
事件の担当検察官の桜井健に福士誠治
拘置所の刑務官の井出茂雄に今野浩喜
控訴審の裁判長の神波昌治に市村正親
真珠の母の品川環に藤間爽子
環の元恋人の三島正吾に平岡祐太
死刑囚アイテムコレクター兼裁判傍聴マニアの藤田信吾に佐藤二朗
真珠の3人目の被害者の息子の山下卓斗に越山敬達
3番目の被害者の山下良介に皆川暢二
卓斗の母に佐藤めぐみ
児童施設「くらなみ園」の施設長に松金よね子

野川新栄