「竜巻破壊せよ」ツイスターズ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
竜巻破壊せよ
"ツイスター" シリーズ第2作。
通常スクリーンで鑑賞(吹替)。
飛ばされないよう、座席にしっかり掴まって!
怪獣映画のフォーマットで、90年代ハリウッド映画の懐かしさも味わえる、超弩級ディザスター・エンタメの良作。
めちゃくちゃ面白かった。映画館で観てこそ味わえる迫力だろう。ラージ・フォーマットだと余計そう感じられたかも。
続編ながら前作との繋がりは冒頭の「ドロシー」くらいだから予習・復習をしなくても良い親切設計なのも良かった。
デイジー・エドガー=ジョーンズ。この度初めて見たが、なんてきれいで魅力的な俳優なのだろうと思った。今すぐにでも「ザリガニの鳴くところ」を観ないといけないな…
何十年ぶりの続編映画出演請負人にでもなるつもりなのか、グレン・パウエル。一見チャラそうなのに、インテリで信念を持つ竜巻カウボーイを好演。笑顔が素敵な俳優だと思う。
このふたり、最後にくっついてキスなんかしちゃったりして終わるんだろうなと思いきや、惹かれ合っているのは分かるけれど恋愛には発展しないのが、容易さが無くて良かった。
文頭で「90年代ハリウッド映画の懐かしさも味わえる」と書いたが、現代的な視点でブラッシュアップするべきところをきちんとしていることも、めちゃくちゃ好ポイントだ。
街を木っ端微塵に破壊したり、石油貯蔵施設を襲撃して爆発したりと、竜巻を怪獣に見立てた演出が冴えまくっていた。
自然の猛威に敢然と立ち向かう主人公たちのカッコ良さったらない。竜巻の脅威がしっかりと描けているからだろう。
竜巻を消し去る作戦は「ゴジラ」のオキシジェン・デストロイヤーを連想させ、怪獣映画好きにはたまらなかった。
そもそも、竜巻を消し去ってやろうだなんて斬新で大胆な発想だなと思った。劇中で語られる理論をなんとなく聞いていたら現実に出来そうじゃないかと云う説得力があった。
でも実現するには竜巻の中に突っ込まないといけないから、命知らずのヤツでないと出来ないな。私には無理(笑)。
前作から格段に進化したVFXのクォリティーと臨場感がハンパじゃないし、手に汗握りっぱなしで心地良く疲れた。