「欠点の方が多いと思うけど面白い」ツイスターズ Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
欠点の方が多いと思うけど面白い
ひたすらキャラ紹介なんだよね。物語がなかなか始まらないの。グレン・パウエルの登場も、ものすごく遅いしね。
登場人物がそろって、さあ始まるかというと、地味だね。
「あっちに竜巻が出るんだ」「いや、こっちだ」とかやって、竜巻を予測できるのがそんなにスゴイのか感はあるんだけど、スゴイ感を出してやってくの。
そして反発していたデイジー・エドガー=ジョーンズとグレン・パウエルは、しかし仲良しに。けっこう強引な展開なんだよね。
さらにデイジー・エドガー=ジョーンズはお母さんを思い出し、久しぶりに実家に帰る。
ここで過去を思い出し、過去のトラウマを振り切るのだ!ってなるの。
これはもう、物語のお約束展開だから良しってことにしよう。
そしてラストは「竜巻を消せる!」という実験をやりに。
しかし竜巻が街に向かったので、街の人々の避難を優先だ。
それでも竜巻が来ちゃうぞ。
デイジー・エドガー=ジョーンズは単身、一か八か竜巻を消しにいくのだ。
そりゃ、そうでしょうね。でも単身で行かせるかな。二人で行って協力する方が良い気がしたけど。
なのでラスト近くの「放さないで!」のシーンも、なぜグレン・パウエルとその人でやるのかって感じに。
デイジー・エドガー=ジョーンズ良かったけど、なんかキャラがぶれてる気がしたな。それ言い出すと、登場人物全員、ちょっとぶれてるかも知れない。
そしてデイジー・エドガー=ジョーンズすごくいいんだけど、顔が整いすぎてるね。整いすぎた顔は役を限定しちゃうから、あんまり良くない気がする。
ラストは「竜巻を手なづけられるぜ」って感じだけど、これ欧米ならではだね。
日本で「地震を手なづけられるぜ」ってやったら、『お前、自然をなめんなよ』って話になるはず。自然は征服の対象であるっていう欧米の考え方の上に成立する映画だと思ったよ。
色々とあるんだけど、竜巻を消すんだっていうアイデア面白いから、それだけで観てしまえて良いなと思いました。