「実生活では絶対遭いたくないが、映画なら“楽しい”!」ツイスターズ 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)
実生活では絶対遭いたくないが、映画なら“楽しい”!
予告を観たときから、期待していた。映像とヒロインに。
都合の良い上映時刻がIMAX版のみだったのだが、この作品なら贅沢してIMAXでもいいかという気になった。
【物語】
ケイト(デイジー・エドガー=ジョーンズ)は、子供の頃から気象(というより嵐)に興味を持ち、大学時代には竜巻を人工的に鎮める研究に没頭していた。 しかし、自分がリーダー的役目を果たしている大学の仲間5人のグループである実験を試みるために実際の竜巻に近づいたとき、予測以上の大きさに成長した竜巻に3人が巻き込まれてしまい、命を失う。 それ以来竜巻を鎮めるという夢は諦め、卒業後普通の気象予報士としてニューヨークで働いていた。
事故から5年経ったある日、仲間5人のうちもう一人生き残ったハビ(アンソニー・ラモス)がケイトを訪ねて来る。ハビも一旦は気象から離れたが、今は再び竜巻の研究に戻っており、今ある機材なら昔出来なかったことが出来るとケイトにも竜巻の世界に戻って欲しいと誘う。
ケイトはもうすっかり意欲を失っており、その気にはなれなかったが故郷のオクラホマで巨大竜巻が連続発生していることを知り、1週間限定でハビに協力することにし、オクラハマに向かう。現地ではハビの仲間と竜巻チェイサーとして有名なユーチューバー、タイラー(グレン・パウエル)が率いる竜巻追跡チームと出会う。
2つのチームは競い合うように竜巻を追うが、次々と発生する竜巻が街を襲う。
【感想】
期待通りの作品だった。
まず、迫力ある映像。 映画の楽しみは色々あるけど、その1つに実生活では体験できないことの映像体験がある。この作品は正にそれ。 実生活では決して体験したくはないけれど。 登場人物の若者が不謹慎にも竜巻を楽しむのだが、それと同じ。自分には危険が及ばない映画なら、ちょっとワクワクしてしまう。
そういう意味でIMAX観賞の価値は十分有った。IMAXは大映像ということだけでなく、音響効果も秀逸だが、大映像・大音響相まって、竜巻を“楽しめた”(笑)
本作のもう1つの魅力は何と言ってもヒロイン!
ヒロインにうるさい俺だが、久しぶりに絶賛したくなるヒロインに出会えた。ズーっと観ていたかった。
「今まで見たことあるのかな?」
と思い、帰宅してから思わず調べたら、“ザリガニの鳴くところ”の主演女優だった。そう言えばこんな娘だったか・・・
でも、自分のレビューを読み返してもヒロインについては何も触れていなかった。ということは、あの作品ではさほど気に留まらなかったということだと思うが、本作では違う。今から次作が楽しみ。
本作はストーリー性を求めるような作品ではないけれど、リアリティーは薄い(あんなに毎日大竜巻が起きたら、人は住めない!)ものの、ストーリーも悪くない。特に終わり方が自然で好感が持てた。
夏休み娯楽作として自信を持っておススメできます!