「大当たり。」ツイスターズ あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
大当たり。
今思えば予告編の出来がとても悪かった。主演のデイジー・エドガー=ジョーンをはじめ出演者がコメントし竜巻の映像が挟まるという内容で作品の本質を全然紹介できていない。グレン・パウエルのコメントはないし。(彼が出演していることは今日まで気づかなかった)
よくあるハリウッド発のディザスター(災害)もので、非科学的な設定にCGの荒っぽい映像がくっつき、ご都合主義のストーリーが乗っかっているやつかと思ってしまいましたよ。(ほら「〇ルケーノ」みたいな。)
でも監督は「ミナリ」のリー・アイザック・チョンだしな、昔の「ツイスター」もヤン・デ・ボンが監督で面白かったしな、と思いつつ観てみたらこれが大当たり。とっても面白かったのです。
そもそもこれはパニック映画ではない。竜巻チェイサーが2チームあり、こちらから竜巻を求めていく、いわば冒険もののニュアンス。そしてどちらのチームも民間グループであり、保険金や補助金云々という話はあるものの政府がどうのとか軍がどうのこうのとかいう権威主義的匂いがない。とってもアメリカ的なのです。
この2チームが竜巻を追い求めてオクラホマの田舎を西へ東に走り回る中盤の面白さは格別です。もちろんヒロインは竜巻を止める研究をしているということなので映画は終盤、話をまとめる方向に向かっていきますがこれはしょうがないでしょうね。若干、もたもたするところもあってあと15分ほど尺を詰めることができていたらもう最高でした。
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