劇場公開日 2024年8月1日

「迫力の映像だけじゃなくドラマも」ツイスターズ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0迫力の映像だけじゃなくドラマも

2024年8月3日
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鑑賞方法:映画館

Dolby Cinemaで鑑賞。
この時代に作られる竜巻映画となると、映像の迫力に期待してしまう。ハードルを少し上げた状態での鑑賞だったが、その期待に十分応える迫力だった。車や建物を破壊し、人間たちも巻き込んで突き進む竜巻の怖さを、これでもかと見せつける映像に圧倒されてしまった。これはすごい。同じアメリカ人でも住むところが違えば危機意識もまったく違ってくるのだろう。危機意識を持っていたとしても吸い込まれてしまうのが龍巻きの怖さ。人の生死を分けるのはいつもちょっとしたことだ。恐ろしい。
話としても冒頭から結構驚きの展開。予告編で見ていたあの人達がメインではないのか。ケイト目線でいえば、失敗、挫折を乗り越える物語になっているし、タイラーの存在が最初のいけ好かない感じから徐々に変わっていく流れもいい。グレン・パウエルってちょっと嫌な奴からいい奴に変わっていく作品にちょうどいいイケメンだ。これからもこんな役が多い気がする。
昔上映された映画「ツイスター」は面白かった印象が残っているが、本作は続編ではなくまったく別物。でもどちらもスピルバーグ先生が製作総指揮だったりするのは面白い。「ミナリ」を監督したリー・アイザック・チョンがどこまでできるのか不安もあったが、こんな映画も見事に面白くしてくれた。今後も期待の監督だ。

kenshuchu