「恐怖には立ち向かうんじゃない、恐怖は乗りこなすんだ。」ツイスターズ フリントさんの映画レビュー(感想・評価)
恐怖には立ち向かうんじゃない、恐怖は乗りこなすんだ。
半分が科学で半分が神秘な怪物をを飼いならそうとうする話
ツイスターの正統後継者なだけあってしっかり面白かったですね。
昨今の竜巻映画は結構突飛なものが多かったのですが本作はちゃんと真面目にやってる。
巨大竜巻が3つ合体したり、現金強盗といっしょになったりしない純粋に竜巻ハンターしてました。
恋愛要素とかは盛り込まれたけれど、まあ許容範囲内です。
突っ込み所も多少はあるけれど結構地に足ついてたんじゃないかな。
個人的にはドロシーが出てきたのはうれしかったですね。
竜巻の姿を捉えるにはやっぱドロシーだよね!
最新式のセンサーなんて3点観測だし300mしか範囲ないし、ローテクが一番よ。
主演のデイジー・エドガー=ジョーンズは美人だし芯が強そうで凛々しい感じでしたね。
特技を生かして男どもを導く姿がカッコよかった。
最近頭角を見せ始めたグエン・パウエルもいい味だしてましたね。
カウボーイの脳筋チャラ男かと思いきや大学出だし案外やさしいし、いい男なんよね。
トップガンマーヴェリック以来注目してたけれど、顔からにじみ出る嫌味ないい男感が唯一無二です。
凸凹コンビがどう竜巻に挑むのか期待してたら、観測だけじゃなくてやっつけようとするなんてね。
現実でも可能なのか?人工雨の技術とか発展してるらしいしあながち竜巻を克服するのは近い未来なのかも。
にしても竜巻ウィークって・・・アメリカやべぇな。
毎日竜巻ってもはや人が住む場所じゃないよ~。
橋げたの下にいてもダメって、安全な場所なんてないんじゃ・・・
とにかく逃げるしかないのかな。
自然災害はどれも恐ろしいけれど、神秘的でもあり目が離せないのはなぜなのだろう。
圧倒的なパワー、無慈悲な破壊、どうにもならない大自然の猛威は人間の本能になにかを呼び掛けている気がする。
ある山の施設に掲げてあった詩を思い出しました。
山にはなんでも有る
昆虫や動物
草木や水
美しい風景に恐ろしい闇
優しさと厳しさ
生と死が溢れている
山にはなんでも有る
ただ嘘だけは無い
うる覚えで正確ではないけど確かこんな感じの詩でした。
大自然と対峙する時にはあらゆるものを動員しなければならないけれど嘘だけは役に立たないかもね。
本作の主人公たちも自分に正直になったからこそ巨大竜巻に真っ向から挑めたのかも知れない。
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劇中セリフより
「感じたら追え!」
直感に従うことが自然と向き合うための第一歩。