「ヘイト要員無しディザスタームービー」ツイスターズ 佐野さんの映画レビュー(感想・評価)
ヘイト要員無しディザスタームービー
まさにこんな大作を夏の映画館で見たかったと思えるど真ん中の快作。
環境問題や政治的背景や作中で「おしおき」されるような分かりやすい悪役は、描きたいのはそこじゃないとあえて描写しない潔さが良い。
基本的にお調子者は居てもそれぞれ才能があり馬鹿は居ないので、「ここで何でそんな事するんだ」「お前のせいでこうなった」といったストレスも無い。
そこを圧倒的パワーでなぎ倒して行く竜巻が頻発するのでテンポよく飽きない。
主人公ケイトもタイラーも魅力的。
デイジー・エドガー・ジョーンズとグレン・パウエルのキャスティングを讃えたい。
ケイトの自立した再生の描き方は現代の象徴。
タイラーの絶対何かあったような背景や曲者揃いの竜巻チェイサーチームの過去が気になるけど、スピルバーグの采配でとあるシーンをカットした事で絶妙な男女バディとして成り立ったので、ここで終わるのが良いのかな。
タイラーってケイトともブーンともハビともベンとも誰とでも良いコンビになれる気がする。
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