「本能のまま追いかけろ」ツイスターズ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
本能のまま追いかけろ
ホントに吸い込まれるかと思った。クライマックスの舞台が、古い映画館。しかもスクリーンを突き破って、竜巻が襲ってくるもんだから臨場感が激増し。メタ構造がすごいなんて感心している場合でない。トルネードに体を持っていかれそうな気がして、どこかに掴まりたくなる。
『トップガン マーヴェリック』でオイシイところを掻っ攫っていったキザ男、グレン・パウエル。今回も、イカす男(死語)という表現がピッタリのヤンキー成分100%のカウボーイ野郎タイラーで登場。
ごっついドリルで車体を地面に固定する
対トルネード仕様の改造ピックアップトラックを駆って、竜巻の真下まで入り込み、視聴者が喜びそうな映像を配信する。
タイラーの仲間も命知らずで、ヤバいことが大好きな奴らばっかりで、期待通りの面々。
トルネードを制御できると思っていたケイト達が、自分達の甘さをとことんまで思い知ることになるプロローグ。
旧友との再会、キザ男との対決を通じて、自分が本当に目指していたことを徐々に思い出すケイト。
王道的な展開なんだけど、予想を微妙にすかしてくるシナリオが冴えてる。2人の恋の行方が、いつのもヤツじゃない。
本能にまま追っかけろ。
追記
2度目はIMAX、トルネードの迫力は5割り増し。
「アイスティー買ってきてあげるわ」澄ました顔でタイラーに言った後に、早足で立ち去ろうとするケイトが、たまらない。追っかけたくなるよね。
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