劇場公開日 2024年8月30日

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「韓国人の日本人に対する思い」ボストン1947 mac-inさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5韓国人の日本人に対する思い

2025年3月2日
PCから投稿

日本の統治下の1936年のベルリンオリンピックで日本選手として出場して金メダルを取ったのは朝鮮人だった。その11年後、難民国として米国に統治下の朝鮮がボストンマラソンに出場して1位を取ったというノンフィクション。

ベルリンで金を取った役に「チェイサー」のハ・ジョンウ、ボストンマラソンの選手役がドラマ「ミセン」のイム・シワンが。その相手役にドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」や「ストーブリーグ」のパク・ウンビンと私の好きな役者ばかり。

映画は普通に盛り上がり、普通に面白い。ベルリンオリンピックのシーンや戦後の韓国の街並み、ボストンのマラソンシーンなど、かなりCGを使っているのか、再現性が素晴らしい。とても映画らしい映画(変な言い方)でそれだけで楽しんだ。
で、当然ながらマラソンシーンがメインで、とても丁寧に撮影されていて盛り上がった。
ただあまり屈託がないというか、ただ盛り上がって終わる。なんか韓国版「三丁目の夕日」みたい。

この映画を見ていると、韓国人の日本人に対する思いや、祖国を思う強さを何となく理解できる。
どうしても日韓併合時代を日本寄りに解釈してしまっていたが、その屈辱感はいかばかりかと思った。

映画作りはもう日本は負けている気がする。
監督は、「シュリ」のカン・ジェギュ。

mac-in