「走りは謙虚に!」ボストン1947 SAKURAIさんの映画レビュー(感想・評価)
走りは謙虚に!
1936年マラソン元オリンピックメダリストのソン・ギジョンとナム・スンニョンが手を組み若手期待のホープ、ソ・ユンボクを1947年ボストンマラソンに韓国代表として出場させようとする話。(実話)
金の問題、マラソン出場が決まるも韓国代表ではなく、他国代表など色々な問題が…。
中盤過ぎ辺りまでは正直ストーリーには引かれず、終盤の韓国代表としてボストンマラソン出場が決まった辺りから熱かった。
ペース配分の為リミッターになってるナル、そのナルの言葉でリミッター解除でごぼう抜きしてくユンボクの姿が熱かった…のも束の間、観戦者の手から放れた犬が飛び出てユンボク転倒。
その直後ユンボクの立てない姿が産まれたての子鹿の様に見えてしまって笑うとこではないけれど1人でツボってしまった…、もといラストのストレートの追い抜き、その途中の回想シーンでの「ソン・ギジョンになる」って言葉とレース結果で感動したし、後からゴールしたナルからの「どうだった」のやりとりも良かったね。
本作終わりの3人のその後には驚いて3人共95歳前後まで長生き…、その秘訣は?キムチ(乳酸菌パワー)?マラソンで鍛えられた心臓?そこがある意味一番気になったかも。
私も、「ソン・ギジョンになる」に泣きそうになりました。
ナム先輩が、堂々完走、12位でゴールしたところも、心のなかで盛大に拍手していました。
3人共長生きでしたよね、鍛えた心肺能力と足腰のおかげかと思いましたが、キムチ(乳酸菌)もあるかもですね。
「ソン・ギジョンになる」には胸を打たれましたね。切り抜きが部屋に貼ってあるシーンもありましたが、あの一言で、ギジョンがいかにユンボクにとって、朝鮮の人たちにとって偉大な英雄だったか、そしてギジョン本人の思いまで伝わってきました。