劇場公開日 2024年8月30日

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「金は大事、でももっと大事なもの」ボストン1947 regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0金は大事、でももっと大事なもの

2024年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

マラソンの“日本代表”として1936年のベルリン五輪メダリストとなった2人の元韓国人ランナーが、若きランナーを連れ47年のボストン五輪に“韓国代表”として出場した実話を映画化。スポーツも背景も異なるが、2月公開の『ネクスト・ゴール・ウィンズ』同様、ワンスアゲインスポーツものといえる。
マラソンが題材の映画は、いかんせんマラソン自体地味なスポーツゆえに、いかに人物背景をドラマチックに魅せるかがカギ。その点本作は、祖国を代表しているはずなのに、その祖国から満足な資金協力が望めないばかりか、“難民国”としてアメリカ代表扱いされるという韓国チームの辛さを描いており、そうした事情を全く知らなかった者としては興味深く観れた。お話そのものは類型的ではあるけど、金は確かに大事だが何よりもアイデンティティを失うなというナショナリズムなメッセージは、いかにも韓国らしい。
にしても韓国映画を観る度に思うが、あちらの俳優さんは実に味のあるイイ顔をしている。あと出番少なめだったけど、若きランナーに横恋慕する女性役の女優さんも可愛かった。

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