アイ・アム セリーヌ・ディオン 病との戦いの中でのレビュー・感想・評価
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tu es vivant! Céline! あなたは…そうしてまで私達に力をあたえてくれる!
さらけ出された病と闘う姿にはショックを禁じ得ない。当時55歳の姿はまるで老女のようで、病が身体に与える悪影響を安易に推し量ることができる。
なぜ?どうしてこの記録をオープンにしたのか?まさかビジネスでも無いだろうに?鑑賞後に実際のその理由を知り、私はまた感動している。
生きるための力!
このドキュメンタリーを見た後に得られるものだ。素晴らしいこと。とてもとても大きなエネルギーだと思う。
今日もよし、頑張ろう!と思う気持ちだ。セリーヌから伝播してくる、彼女のライブとはまた異なる質のエネルギーを、多くの人に是非感じてもらいたいと思った。
また、本作ではエンドロールで若かりし彼女の姿が披露されるが、本当のポストクレジットシーンはご存知、2024年パリ五輪開会式での「愛の讃歌」であることは言うまでもない。このドキュメンタリーを見た方は鑑賞後、できるだけ間を置かずに続けて見てほしい。私は、感動の涙を止められなかった!
セリーヌディオン愛の賛歌
パリオリンピック開会式で愛の賛歌を歌ったセリーヌディオン。神経疾患の一種スティッフパーソン症候群で救急車で運ばれたシーンがあった。100万人にひとりかふたりの病気だそうな。
17年前から声が震えた事も自覚症状であったとの事。歩く事も出来なくなり痛みも出たと涙ながら語るセリーヌディオン。再びステージに立てる力を取り戻そうと頑張っている。
その他妊娠中の姿や子供の誕生、母の顔などプライベートをふんだんに見せてたね。特に発作を起こして苦しむ姿は見るからに辛そうだったな。エッフェル塔は復帰する最高のステージになったんだろうね。
見ればどんどん好きになる
私のCeline Dion と意識しての出会いは (ディズニーアニメのデュエット曲は知っているが)”The Power of Love”から。2018年に初めて東京ドームのライブに参加しました。全盛期のライブを知らないので比較は出来ませんが、東京でのライブも十分満足出来る内容でした。
本作はドキュメンタリー映画です。病と闘う女性を描き彼女の職業がシンガーであっただけで、ライブ映像は多くありません。フル演奏は一曲もありません。その為 ある程度ライブ映像を期待していると評価は下がると思う。私も途中まであまり評価は高くなかった。しかし見るほど段々と評価が高まり、もっと彼女を知りたくなる。
…………
序盤 1年前のテロップから始まる。
本作は2021年に制作発表、2024年6月公開。 制作者の意図がわからないが、どうして年月を出してくれないの?1年前がいつか分からない。公開直後に見たのなら2023年かなと推測できるが。 ドキュメンタリーならいつ起きたのか、いつ そのように思ったのか、が重要だと思うのだが。
前半は本人のインタビューやプライベート映像、衣装や子供の事、その間に短いライブ映像が挟まれる。
中盤に映画のアフレコシーン。2023年公開「ラブ・アゲイン」。予告編にあるので間違いない。本人名の出演で劇中インタビューから実際の最愛の夫の死にオーバーラップ。そして”All By Myself”。生前の姿、葬儀、ライブで言葉を詰まらせる。もうこちらにも十分伝わる。夫からのプレゼント、マリア・カラスが持っていたネックレス。本作でマリア・カラスの楽曲が使われた理由が分かった。
簡単には公演をキャンセルできない重圧、ごまかす日々。もう耐えられない。病気の正確な告白を決意する。
終盤、2年ぶりのレコーディング、”Love Again”。しかしその後強い痙攣が起きる。脳への刺激が強すぎた。原因は歌ったから。辛すぎる、シンガーなのに。 でも回復したらやっぱり歌いたい。 “Who Am I” by Wyn Starks.
体調がどんな状態でも歌いたい。しかし、そこにはセリーヌの歌声が有る。万全でなくてもセリーヌはセリーヌ。
…………
映画での最後のメッセージ
I still see myself dance and sing. And I always find plan B and C,you know? That’s me. If L can’t run…
I’ll walk. If I can’t walk,I’ll crawl. But I won’t stop. I won’t stop.
…………2024.7.27 追記…………
エディット・ピアフのシャンソン「愛の讃歌」。
パリ オリンピック 2024 開会式でのセリーヌの歌唱。
エッフェル塔の中腹の特別ステージ、この夜は雨であったがしっとりと歌い上げる。
塔の上部から落ちる雨粒がライトに照らされる。カメラのレンズの💧さえ演出に思える。
歌唱後はその後の演出は全くなく開会式は終わる。大会関係者や選手さえも。セリーヌの姿と歌声が感動と共にいつまでも心に残る。素晴らしい演出でした。
歌うことですらストレスになる。今回の大舞台に挑戦する勇気を持てたことで、より好転に向かっていると確信したい。
頑張っているセリーヌ・ディオン
100万人に一人というスティッフパーソン症候群になったセリーヌ・ディオンの、主に闘病する姿をとらえた記録映画。
前に向かって必死に戦う姿は涙なくして見られない。
美しくて張りのある歌声は大好きです。
健康第一!元気が一番!身体が資本!
ライブ好きな私はカナダに来てからも数々のライブに出かけました。歌姫と呼ばれる人だけでもマドンナ、ビヨンセ、アブリルラヴィーン、パットベネター、これからピンクとテイラースウィフトのライブに行く予定です。
もちろん日本でも、ケイティペリー、マライヤキャリー、シンディローパー、ジャネットジャクソン、ブリトニースピアーズの来日公演に行きましたが、2018年に東京ドームで来日公演をしたセリーヌディオンは、何故かチケットを買うのをためらってしまいました。
何かの音楽記事か何かで、今まで行った中で一番よかったコンサートがセリーヌディオンだったと偶然読み、あの時行っておけばよかったなとずっと後悔していました。
このドキュメンタリー映画は、以前観たビヨンセやエイミーワインハウスのように、歌を聴かせるより今までの半生と本人のインタビューをまとめた作品です。ただ、スティッフパーソン症候群の症状に苦しむセリーヌの信じられないくらい老いた表情に、ショックを受けました。
ライブシーンは生き生きと大勢の観客の前で激しく歌ったり踊ったりする若いセリーヌを見た後ですから、それはそれは胸が痛みました。
音楽プロデューサー兼マネージャーであった夫が亡くなった直後"All by myself"を熱唱中に涙で歌えなくなるなど切ないシーンも多いのですが、近くに座ってた人はセリーヌのファンらしく、ずっと曲を口ずさんでました。
一番盛り上がったのは、「タイタニックごっこ」をしながら歌うセリーヌに、観客一同大爆笑!w 日本ではそこまで人がいっぱい入るかわかりませんが、ぜひこらえることなく劇場で盛り上がってほしいです。
数少ない歌唱シーンでは何度も鳥肌が立つなど、ライブ慣れしている私でも胸を打つ歌唱力、つくづくセリーヌが元気なうちに行っておけばよかったです😭。とにかく、もっともっと曲が聴きたかった。そこが一番物足りなかったです。
最近のYahooニュースで、以下の記事を見つけました。
歌手セリーヌ・ディオン(56)が、自身のドキュメンタリー上映会(現地17日)でスティッフパーソン症候群(SPS)である事を公表して以来初めてのレッドカーペットに登場した。2022年に筋肉に影響を及ぼす神経障害のスティッフパーソン症候群と診断され、歌手活動休止を余儀なくされている。アマゾンプライム・ビデオの新作『アイ・アム セリーヌ・ディオン ~病との戦いの中で~』のニューヨーク・プレミアで、涙ながらに家族とファンに感謝の意を表した。亡き夫ルネ・アンジェリルとの間に息子ルネ=シャルル(23)と双子のネルソンとエディ(13)を持つセリーヌは語った。
「もちろん、素晴らしい子供たちからの日々の愛とサポートがなければ、私はここにいません」「ありがとう、ルネ=シャルル。ありがとう、ネルソン。ありがとう、エディ。本当にありがとう」
ここ数年で最大の観衆を前にしたというセリーヌは、主治医のアマンダ・ピケ医師とドキュメンタリー映画監督のアイリーン・テイラー・ブロツキーにも感謝の言葉を述べ、さらに続けた。「この映画では、私が本を読んだり、自分の病気について学んだりする中で、皆さんは私の物語を聴くことになるでしょう」「私は自分をリンゴに例えました。自分自身にこう言ったのです。『ファンのみんなのために光るリンゴがないのなら、もう並んで待ってほしくない』って」「数日前、1人のファンからのメッセージを見ました。『私たちはリンゴのためにここにいるんじゃない。真実のためにここにいるのです』と」
涙を浮かべて語るセリーヌに息子のルネ=シャルルがステージにティッシュを持って来ると、「私の人生に友人たちがいてくれて、信じられないほど幸運です」「私の旅の一部となってくれた皆さんに心から感謝します。この映画は、皆さん一人ひとりへのラブレターです」「またすぐに皆さんにお会いできることを願っています」と話した。
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