劇場公開日 2024年9月13日

「映画監督になるのではない、映画を作った者が映画監督なのだ」ジガルタンダ・ダブルX たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0映画監督になるのではない、映画を作った者が映画監督なのだ

2024年10月10日
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鑑賞方法:映画館

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面白かった。インド映画は基本3時間でお得!(関西人のサガか…)。通常の物語りに加えてダンスミュージカルパートが入るのが尺が伸びる所以だとは思うが今作の主役シーザーを演じたラーガバー・ローレンスはそもそもがダンス振付師だったそうでパパイヤ鈴木にもよく似ていてギャングの親分なのだがそのキレッキレのダンスと圧倒的な腕力、戦闘能力の高さで「俺様の映画を撮れ!」というストーリーを違和感なく受け入れてしまう。RRRを彷彿とさせる政府権力と原住民の対立構造がベースなのだが時代は70年代で日本でもまさに「私にも写せる」家庭用8㎜が大流行した頃のインド南部のタミル地方を舞台にクリント・イーストウッドのマカロニウエスタンオマージュと映画愛が絶妙にからむ私ら世代の映画なのだ。「ペンは剣よりも強し」のペンを8mmカメラに持ち替え音も何故かちゃんと録れている「シュート」アクションが絶妙。日本で公開されるインド映画に間違いはないことを改めて実感した。

たあちゃん