シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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後半生の生き方を考え直すきっかけを貰いました。
「バイオハザード」も「マトリックス」も全作映画館で観たし、ブルーレイでも視聴した。
架空の世界の肉弾戦をワクワクと観ていた。
けれど、この作品は、ジャーナリストの市民が取材に向かう道中の風景を彼らの視点で描いており、アメリカで、もしかしたら日本でも、起こるかもしれないと感じた。
銃声を聞いたことも、銃を撃ったこともない。
銃口を向けられたことも、本気の暴力にさらされたこともない。
震災やテロ、事故に巻き込まれたこともなく、今に至るまで平安に過してきたことに感謝した。
子育てという人生のミッションをクリアした私は、これからは「頑張らず楽しく生きる」をテーマに、残りの日々を歩もうと考えていた。
けれど、この映画を観て、今、何か行動しないといけないような気がした。
第三次世界大戦が起こって、我が子たちをはじめとする多くの若者がそれに巻き込まれたら…と想像してしまったのだ。
これからもうひと山越えなきゃいけないのかなとげっそりすると同時に、エネルギーも湧いてくるから不思議だ。
新年一年、気持ち新たに頑張るエネルギーを貰いました。
説明が不足しているのでぼやけた印象
凄いよ、凄い。アカデミー賞かな?!
観たよ。Amazon、未だ上映期間にも関わらず、早々の配信をありがとう。
内戦を繰り広げる米国内で、主人公のカメラマンがホワイトハウスに向かうため、ワシントンD.C.への1379kmを、記者仲間に飛び込んで来たカメラマン志望の若者を加えて、危険すぎる旅をする話。
前半部分で、主人公さんは言う。「(何が正しいとか間違っているとか)考えても無駄。質問はせず、記録に徹するの」
前半部分での若者からの語りかけ。「私が撃たれて死んだ時にも、あなたは、それを撮る?」
この二つのセリフは記憶しておいて損はないので、まだ観ていない皆様へ。
-----注意 これ以降は内容を書いてますので、また観てからどうぞ。-----
もし内戦になったら、という風景が、ワシントンまでのそこかしこで描かれる。
明るい陽光の中のガソリンスタンド。
裏手には残酷な光景が。
300ドルじゃガソリンを入れるどころか、サンドイッチしか買えない。カナダドルなら(暴落していないから)ガソリンが買える。
PRESE(報道)と車に書いてあるという点だけが、攻撃されないことを期待するわずかな希望。
「写真で警告しているつもりだったのに結果は内戦。国家は崩壊。報道的価値すら見失いそうになる」 主人公の口からつい出る愚痴。
残り800km強。明日からは戦場。
同僚が言う「ひとりで怯えるな」
報道に携わる人たち、つまり相対的には強い人間たちですら、こんな言葉を掛け合う。
残り500km弱。ウエストバージニアに入る。
野営場あるいは難民キャンプ。
農場にいる家族は、内戦は見てみぬふり。
途中の平和な街。
内戦は知ってるけど、関わらないようにしてる。
その街で、ワンピースを試着し、何日も見ていなかった鏡で自分を見る違和感。
残り300km弱
かって小さなエンタメ施設だったような開放的な光景。
暖かな陽光の中で、建物に潜むどこの誰ともわからぬ敵と静かに対峙し続ける兵士。
とある場所
兵士たちによる拘束。会話にならない会話。問答無用に訪れる死。夥しい(おびただしい)数の死体。
こうしたシーンが、静けさの中で、あるいはポップな音楽、フォーク調の音楽が流れる中で。それがかえって、無秩序で明日知れぬ毎日という、ごく緩やかで逃れることのできない不安を我々に与え続ける。なんか、すごい。
西部勢力(WF)軍事基地のシャーロッツハイツ
そして、首都ワシントンD.C.
30分以上続く果てしない銃撃戦
「リー、金になる写真を先に撮るなよ」 と言い捨てて、先を急ぐ同業者たち。そして…
やるな。A24
やるな。「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド監督・脚本。
主張がないかのように見せかけるこの脚本。ただ、光景を描いてみましたよ、と言うかのようなこの映画は、何を語っているのだろう。
今のように「"分断" を票集めのために助長するかのような態度」を取り続けていたら、こんな風になってしまうかも知れないと想像しなさいよ。想像できないなら、映画にしてあげるから、観なさいね。ということなのだろうか。
俺が感じたこと、友人が感じたことを羅列しておく。いずれにしても、とても静謐な感動。素晴らしい映画だと俺は感じた。
俺が感じたこと
「撮る」
それだけが私にできることだから。報道にできることだから。
思っていたほど、簡単ではなかった。しかし、受け継がれていった。
友人が感じたこと
「当事者」
アメリカ外では災害でも戦争でも悲劇の中で、ただ冷静に撮れていた主人公が、最後は撮れない。全く撮れないという描写。
途中の平和な街も、なかったことにすることで、当事者である現実から逃れたいという思いのあらわれ。
おまけ2025/1/24追記
カリフォルニア・テキサス連合というあり得ない組み合わせをあえて設定していることからも、内戦の背景ではなく、「分断の果てに行き着く(危険性がある)内戦というもの」をその中にいる自分たちを疑似体験してほしかったのでしょうか? そうであれば、俺は見事に体験しました!
臨場感が半端ない
観るまでSF世界みたいな未来戦争と勘違いしていた。
戦争カメラマンの世界は本当にこんななのだろうか。
臨場感が半端なく、とても恐ろしいのに、それと並行して彼らの心情がオシャレなPVみたいに音楽と映像が流れていくシーンがあって、すごくカッコよかった。
のだけど、なんかやはり場所が場所だし、色んな感情をスイッチを切らずに生きていくことが難しいのだろうな。
後から振り返って号泣するような場面でも、とりあえず先に進まないといけない場所なのだろう。
とても複雑な気持ちだけど、そんなもの吹っ飛ぶくらい怖い場面が続くので、とりあえず始終ドキドキしてた。
何と戦ってるのかよくわからないまま話が進んだけど、最後にとりあえず結果は出たのかなと思う終わりに?なってる??
。。
怖かった。
冗談キツいぜ
あるかもしれない未来
緊張感を持って観るべき作品。音響効果が実にリアル。
A24らしい問題作。こういう設定にリアリティーがあるかどうかはさて置き、展開はスリリングだし音響効果も含めてだが戦闘シーンのリアリティーは凄い。ずっと緊張感を持って観ざるを得ない作品。オチ(というか誰が死ぬか、ということ)はほぼ予想通りで、最後は兵士も戦場カメラマンもアドレナリンが出まくっていて完全に眼がいってしまっていた。元大統領の死体と一緒に笑顔でポーズを取る兵士達の写真を嬉々として撮影する若いカメラマンにも、僕にはついていけない。邦題はアメリカ最後の日となっているがそうはならないだろう、テキサスとカリフォルニアが組めたのは敵の敵は味方という理由だけであり、次の内戦が始まる、そういうことではないか?民主主義のない国の人達、特に指導者達がこういう作品を見るとどういう印象を持つのだろうか?聞いてみたいような気がする。後で調べて分かったことは
1.ニューヨークからワシントンDCてそんなに(=1,400km)離れていたかな?と思ったがピッツバーグとシャーロットビルを経由していくから、やはりアメリカは広い
2.shoot という動詞は"写真を撮る"という意味もあること
3.show me state という表現を初めて知った。
退屈な映画
高い評価なので観たけどメチャ退屈だ。
まず作り方がウソくさい。死体も捨て置かれた車も
燃える人間もすべて作り物めいてわざとらしく
切迫感も緊張感もない。 監督のレベルがどうなん?
B級映画以下なんじゃないのか。前半はただ運転してるだけのロードクソムービー。
要するに地獄を見たことも経験したこともない奴に
地獄など描くのは難しいということだと思う。
学芸会レベルなんでお笑い草にもならない。
弛緩した内容で突っ込むのもしんどい。
いやらしいことに作ってる奴らが人種偏見の持ち主なんではないかと勘ぐりたくなる描写がある。なぜ香港の人間が殺されるのか?問題の提起しているシーンすらこの程度だ。
内戦なんてなる前から人種問題は現在も蔓延ってる問題なんで掘られた山の死体も意味がなぜかわからないしトラックから流れる死体の山と同じでウソ臭いだけ。じいさんが車で出てくるシーンも唐突すぎる。
てか死体が死体に見えへん!
リアルさがないと内戦の説得力ないよ。なにこの安っぽいクライマックス。
正直こんな映画金出して観たいとは思わない。
どんな武器よりも怖い人間
公開当時から話題となっていた本作だが、各国の緊張状態が高まる今でこそ観るべき作品では無いかと思う。SFスリラーと評される本作だが、その辺のスリラーよりもよっぽど怖い作品だ。正直、「パージ」の比ではない。アメリカで内戦が起こった理由は僅かしか語られず、既に紛争が起きている所からスタートするのだが、いきなり戦場に放り込まれた様に思えるほどの臨場感と恐怖感を感じる事が出来る、凄まじい映画体験を味わえる作品だった。だが、手に汗握る銃撃戦を中心に描くいかにも"アメリカ映画"の視点ではなく、戦場カメラマンの目線で進む物語である為、常に遠くで銃撃音が響く中、破壊された家屋や日常を奪われて避難民として生活する人々らを映しながら戦闘の最前線を目指すという物語であるのが大きなポイントである。数々の作品でアメリカ人の団結力と力を見せつける事が多い中、アメリカ人同士で殺し合うという極めて挑戦的な内容である。中でも、赤サングラスの男が登場するシーンの恐怖感はトラウマ級である。その際の台詞である、「真のアメリカ人」というワードが非常に意味深だ。まさに、これが「真のアメリカ」像なのかもしれない。移民問題や、黒人差別等の話題が取り沙汰されるそれらを表したシーンである。香港出身の記者が"アジア人"というだけで即射殺されるのもアジア差別の象徴であり、撃った張本人の赤サングラス男はまさしく白人だ。アメリカに根付く白人至上主義は、本当にアメリカで内戦が起きた際には間違いなくそれが第一の考えになってしまうはずだ。本編の中では短い一幕だが、兵士が持つアサルトライフルよりも人間の怖さが際立つ身の毛のよだつシーンだ。
普通に全体を鑑賞する楽しさもあるが、本作は様々な受け取り方が出来る作品だ。カメラマン目線のロードムービーという見方も出来れば、若手カメラマンの成長物語でもある。徹底的なリアリティある描写の数々の為、どちらかに注目し直して観ても違った楽しみ方が出来るかも知れない。「アナイアレイション-全滅領域-」や「MEN 同じ顔の男たち」などの難解な作品を生み出したアレックス・ガーランド監督の新たな武器となりそうな新ジャンルだ。アメリカ映画の新たな側面が楽しみになって来た。
なんなんだ、これ?
2024 99本目(劇場15作目)
リアルな寓話に脱帽
CMはミスリードする
内戦してんのに平和なシーンのが目立つ
息ができないリアル
西と東が戦う戦争アクション、かと思ってたらそれを追う戦場カメラマンが主役の物語だった。銃撃戦の間に挟まれるモノクロ写真が緊迫感を増す。
そして現代アメリカの戦争、がとてつもなくリアル。
大統領選と合わせてきたのだろうか。この人たち、きっかけさえあれば今すぐにでもこうなるんじゃ?と思わせる。田舎の農場で働いてる人たちは何もなかったふりをしている、というのもきっとそのままに。道中通る街では、別に西でも東でもなく、殺されるから殺しているという状況になるのも。気に入らなかったやつをただリンチする人たちも。綺麗な庭の裕福な人が住んでそうな街や、平和そうな街でも狙撃手が潜んでいる、のもきっと。アメリカ人でもwhat kind?と聞かれて殺す対象になるし、外国人なら尚更。最後ホワイトハウスへの攻撃すら、前回選挙で見たよなーと。。
FallやTwistersに続き、なぜ敢えて無謀な危険に飛び込む?という私の嫌いな設定だがこれはまあ最初から死を覚悟してリスクを楽しむ人の職業だからある意味死んでもきっと本望、とわりきれた。最初の方はやたらポップな音楽とともに人が死んでたし。しかし後半でより銃撃戦が激しくなってきたあたりから、心臓のバクバク音が止まらなくなる。きっとBGMとかでも誘導されてたんだろう。
なんで銃撃の一番最前線に報道陣を受け入れてるのかは謎、邪魔でしょうがないだろうに、いちいち下がってろ、とか言いつつも同行させる。自分たちのやっていることを記録してもらいたい虚栄心があるからなのか。それとも報道に対する受け入れ体制が既に今でも違うのか。
クレジットで映される、死体を囲む勝利記念写真、これまた戦争のリアル。目的を達したことへの喜びだけが勝つことへの皮肉。
私にはただアメリカ人のリアル、にしか見えなかったが現地では少なくとも何かの警鐘になっていることを願いたい。。
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