シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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うーん。
映画館で見逃して、アマプラでもう見られるんだ、と。 で最初のホテルから出発するまで、暗い雰囲気に2回寝落ちして、なかなか進まなかった。 結局、思慮に欠けた、特ダネ欲しさのカメラマンたちのトンデモロードムービー⁈ 最後も、あーあのムナクソのエンディング。iMAXで見なくてよかった。(-_-)
なかなか理解し難い映画。しかし意図が分かれば素晴らしい映画。
非常に誤解を生みやすい映画だと思う。 文庫版があれば誤解を招く事も、もう少し減ったのでは。 しかし、意図が分かればストーリー、結末も破綻していない。 これはおそらく「地獄の黙示録」の様にキャストにも鑑賞者にも「ストレス」をかけ狂気の中に取り込まれて行く物語。 「地獄の黙示録」では自国の大佐の暗殺が目的。 「シビル・ウォー」では大統領のインタビューが目的。 その道中でのエピソードでキャストの意識は狂っていく。 監督は「現代版地獄の黙示録」を創りたかったのかも。 節々に分断した理由と思われる解説がつき秀逸なのは大義名分が有った旅の終末を「つまらない一言」まさに三流芸能ゴシップ記者が芸能人に質問する一言。 大統領に崇高な質問と政治的・人道的なインタビューを望んだ彼が何故くだらない質問を投げかけたのか? それは旅の最中にちゃんと説明している。 「どうせ過去の独裁者たちも中身のない連中だ。会っても失望するだけだ。」 彼は反政府思想・政府思想どちらでもなかった。ただ「彼に失望」しただけだ。 大義名分を抱え歴史の一部を切り取ろうとした彼らの旅。 彼の言動で全てのアメリカ国民の行動、政府軍も反政府軍も意味を問われたはず。 この一言が「シビル・ウォー」を最高の作品にして「内戦」を最高に意味のないモノにした。 余談になるがコッポラ監督は「地獄の黙示録」を回想したインタビューの中でサーフィンで遊ぶキルゴア中佐の人物について触れている。 「現実にキルゴア中佐の様な人間が戦場にはいる。この事が真に恐ろしい事だ」と語っている。深読みすると「シビル・ウォー」では誰が真の恐ろしい人物なのだろう。 私的に謎なのは…「地獄の黙示録」に準えると彼女達は女王を交代したのか? もう一つは…最後の女性兵士はハリス氏だったのか?笑 最後に「シビル・ウォー」にもちゃんと「葉っぱ」と「武装戦闘ヘリの攻撃」等の数々のシーンが存在した事に件の作品へのリスペクトを感じてしまう。
本年度最高傑作!
今年最高というか、久しぶりに良質なハリウッド映画に出会えた感があります。 内容が素晴らしくて分かりやすい! シナリオ、脚本100点。音楽30点。キャスティング90点。 特に赤いサングラスのジェシー・プレモンスが素晴らしくて、悲惨な展開はこの映画の最大の見せ場だったように思います。 罪なき人々が殺されてゆきますが、悲惨でありながら美しくもあり、観ていてこれぞ民主主義だなぁ~と思わず唸ってしまいました。 日本の様な生粋の社会主義的、全体主義的な日本人感覚では暴動すら起こりませんから我々とは全く違う真の民主主義アメリカの姿には感嘆いたしました。 冷酷無慈悲なヤバい人達と思うかもしれませんが、この映画に登場する人々全てが善人だと思います。現に日本に独裁的な政党や官僚組織が生まれた場合、もう誰もそれを止める手立てが全く存在しないからです。
子供のお絵描き。
画用紙に描き殴る幼き日の妄想の様な設定は素晴らしいのだが、報道屋を物語の中心に置いたのに、肝心な「写真」に魅力が無いのは致命的。 強きアメリカの内輪揉めが超ヤバい事なんて誰でも知ってるし、語りたくなる気持ちもわかるけども、 画が弱かったら映画とは言えないでしょうに。
内容はクソだが見ておいたほうが良いと言える
内容は無く、考察するほどのテーマや哲学もない映画だが2024年〜2025年までに見ておいた方が良いんじゃないかと思える映画 いわゆる戦争映画のようなスケールの映像ではなくテレビドラマ的なカットが多い もっと重厚な映像を期待していたが 全編FPSゲームのムービーシーンを参考元にしたような 非常に説明的かつ演出的なシーンが多いのがウザく、作品の質を下げている。 あら!仲間の車が道の真ん中で停まってる! 車には誰も乗ってないですよー! 不穏ですねー 死体を沢山埋めてる人がいますよー!? 今映してますよー、見て下さいねー? きっと怖い人達ですよねー 何か酷いことが起きそうでしょー? といった映像の説明説明説明。 コンプラを気にしてか登場する軍人やゲリラ兵がどこの州の人間かを絶対に言わないのも冷めるし どんな理由で独立軍が誕生したのかの言及も無いのでリアリティがまるでない。 かなり低レベルなシナリオと映画なのは間違いないが 見ておいたほうが良いと感じる理由は GAFA関連以外の経済が低迷しきっている今の米国で、アメリカ国内で内戦が起きるといった題材の映画が出てきた という点が非常に興味深いのである フィラデルフィアやサンフランシスコの惨状やシカゴの殺人率にニューヨークの異常な物価高やデトロイトなどの産業都市のゴーストタウン化と環境汚染 自己中心的な思想を押し付け合う不毛なデモなど、 かつてはテレビで流されなかったアメリカの暗い部分は2014年頃から あらゆるアプリやサイトを通し世界に溢れ出るようになってきた。 経済の低迷はアメリカだけでなくヨーロッパや日本も 株式という前借りと虚構の資本で成り上がってきた国は2024年現在 文化的にも経済的にも過渡期を越え 行き先不明の漂流船のような状態なのだが、 そんなアメリカからこういった映画が出てきた という点において非常に高いリアリティを感じるので 見ておいた方が良いと感じます。 バブル崩壊以降、リストラと失業や就職難で喘ぐ日本で 子供たちが日本の為に殺し合いを行うという作品 バトルロワイヤルが出てきた時と近い印象を受ける
内戦は最悪でしかない
これまでにアレックス・ガーランド監督作品で特別好きな作品はなかったが、本作は比較的評判が良いとのことで鑑賞。 個人的にはアメリカの内情にそれほど詳しいわけではないので、アメリカ国内の内戦をテーマにした本作の趣旨には今一つピンと来ないままストーリーは進んでいく。そのテーマの中で主役は戦場カメラマンを含めた報道陣というところも、これまた今一つピンと来ない。そしてやたらと犠牲者が出る…。 評判通り確かに薄ら恐ろしさが終始漂い緊張感ある作品ではあると思うが、個人的には作風が感覚的にあまり好みではなく、むしろ悪趣味に映る。 いずれにしても、内戦というのは最悪でしかない。
女性カメラマン達の戦場1400 kmの旅
日本公開からわずか2か月後にAmazonプライムビデオで見放題独占配信された。 日本語吹き替え版は存在しない。 内戦で無政府状態になっているアメリカを撮影しながら、大統領がいるであろうホワイトハウスを目指す。 クルマで移動するダブル主人公は、キルスティン・ダンストが扮するベテラン戦場カメラマンのリー・スミスと、ケイリー・スピーニー(Cailee Spaeny)が扮する未熟なジェシー・カレン。 同伴者含めて計4人が、1台のクルマで1400㎞の危険な旅をするロードムービー。 途中で、2人のアジア系ジャーナリストと合流し計6人になったと思ったら、兵士に何人か撃ち殺されて仲間が減る。 リー・スミスとジェシー・カレンは無事に大統領まで辿り着くことが出来るのだろうか...というような内容。 銃の代わりにカメラを抱える二人のカメラマンが、ゾンビの代わりに銃弾や爆弾に氣を付けなければならない緊張感がある。 もちろんゾンビは登場しないが、それと似たようなプロットだと思った。
リアリティーの無いドキュメンタリー映画
予告と本編のイメージが違う映画としては、個人歴代トップ3に入る映画だったと思います。 アメリカの分断が生む内戦という、現在の世界情勢から考えるとテーマとしてはちょうどいいリアリティーを描けるはずだと思うのですが、思ったより政治に踏み込んだ話の映画ではなく、単に少女の成長物語だったところが残念でした。 若干、おじさん目線の説教臭いストーリーが続きますが、セリフそのものは悪くなかったように思います。 映画を観た後の感想は「やっぱりアメリカ人は戦争が好きなんだなぁ」でした。
映像美にこだわりすぎてストーリー展開は☓
アマプラで鑑賞しました。 いきなり大統領の演説リハーサルでもう内戦状態に 入っている事を知ることに😰 LA Texas連合とワシントンDC現政府がどう言った 軋轢衝突が有って内乱になったかの説明が無いまま ジャーナリスト達がワシントンDCに決死行の旅が始まる。 途中山火事のシーンとかに、日本人の監督? と思ったりして😅 ラストは急にアクションシーンを盛り込んで 主人公たちが確保された大統領を目の前にしながら 何か訳の解らない短い質問をしてむざむざと射殺されるのを許してしまう。 ハッキリ言って時間の無駄でした。
プロローグとエピローグ
やっぱり埋葬なんて言えない、あの”埋め立て”の場面が白眉。 むしろ作品全体があのシーンのためのプロローグとエピローグって言ってもいいくらい。 戦争はビョーキだ。もうそれしか言葉が出てこない。
赤サングラスが光る映画
Primeで配信されていたので鑑賞。派手な戦闘シーンは少ないが印象に残るシーンが多く、緊張感、リアルな音響、不気味さと見応えのある映画だった。 戦争映画と思っていたが内戦の中でジャーナリストの心境の変化や覚悟、成長を映したロードムービーの色が強い。 ただ終盤までぐっと引き込まれたのにワシントンに入ってからの展開が呆気なく兵士よりカメラマンが前に出たり、ツッコミどころが多く、お決まりの展開だったりと少し残念。 終盤はもったいない感じがするが、前線に近づいていく緊張感や人々の戦争との向き合い方などがリアルで面白い。 とくに赤サングラスの男とのシーンは展開は予想出来ても絶対に来るだろう不幸な結末に胸が苦しくなる。
命より使命
アメリカの内紛映画だと聞いていたので、 またド派手な戦争映画かと思っていたら、 戦場カメラマンの視点で内紛の怪し気な空気を感じつつ物語が進んで行き、何が起こってるかよく分からないけど とてもリアルな映画だった。 大統領のインタビューを取るために1500キロかけて アメリカを移動しつつ、 その場その場の異なる雰囲気を描いているのが、 とてもアメリカ的で、 今の分断されたアメリカが行き過ぎると本当にこうなるん じゃないかととても恐ろしかった。 内紛映画であると同時に一人の若きカメラマンの 成長映画でもあって、 怖くてシャッターも押せなかった少女が 尊敬するカメラマンの元で 背中を見て、言葉を聴き、 不条理を経験し、仲間の死に直面し 歯を食いしばってカメラを構え、 そしてラストのなんとも言えない、 決して後味は良くないけど、 成長を感じる命より使命が前に出たら戦場カメラマンたちのあの凄まじいカットのパワーったらなかった。 期待してなかったけど、とても良い映画だった。
プライムビデオで見ました。
概ねストーリーが頭に入っていたので、内戦とは、こんなものだろうな。と特に驚くことなく、納得の内容でした。 まず「情報」がどこから出てくるのか?信頼出来るのか?中立なのか?一切不明か小出しにしか出て来ないでしょうから、自身の五感を信じて行動するしかなくなるでしょう。 日本だって、戦闘にはならないレベルでも、情報隠匿やら暴露やらの応酬で市民は自身の感覚から判断し行動するという相似の出来事は起きているように思います。 この映画で見たかったのは、女優のキルスティン・ダンストさんでした。映画「スパイダーマン」ではメリー・ジェーン役で出演しており、だいぶ時が経っていますので、どんな女優さんになったのだろうという興味がありました。がっちりとしたアメリカのおばちゃんになっていて期待は裏切られませんでした。ほぼノーメークで髪も束ねただけ。立ち寄った洋装店でワンピースを試着して、どんな気分だったのだろうと想像してしまいます。あのシーンは印象に残りました。
PRESS
2時間弱の間に何度見聞きした単語だろう。 敵なのか味方なのか、分からない戦い。 同国民同士の争いのやりきれなさ。 人は戦争になるとどこまで非情になれるのか。 報道の力でこのやうな争いのない世界にならないものか。
戦場カメラマンの視点で戦時下の残酷さ描く
合衆国政府軍と西部勢力の内戦を戦場カメラマンの視点で描く。 米国なら起こりうるかもしれないリアルな戦争パニック。 アマチュアの若き女性写真家が、激しい戦闘を体験していく中で、一人前の戦場カメラマンとして成長していく姿を軸に描いている。 戦時下に置かれた人間はこれほどまでに残酷になれるものなのか。戦場カメラマンとして成長していく彼女もまた冷酷な人間となっていく一人なのだな。
ジェシーの身勝手な行動が癪に障る
ジェシーさえいなければこんな事にはなってないのでは?って思ってしまう笑 まさにトラブルメーカー。とても23歳の動きとは思えない。高校1年生のような行動をします。 これを日本で置き換えたらコメディに捉えられそうですが、移民の国アメリカだからこそ成り立つ映画なのだと思いました。 報道カメラマン視点の映画なので、内戦になった理由も知りたかった。
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