シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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大統領選挙の日に
鑑賞。
なぜ内戦になったか、わからなかった。
世界最強の兵器を持っているアメリカなのに兵器が貧弱。
FBIを解散させたと劇中に出てくるが、軍はあるだろう。
最後にホワイトハウスで白人の大統領を撃つのが、黒人女性だというのはなにかあるのか。
殺された大統領は憲法で許されなくなった三選をした大統領。
まあ、アメリカ人には刺激的な映画でしょう。
なんというかタイムリー
ウクライナでも、パレスチナでも、スーダンでも戦争をやっているのが今の時代なわけだけど、とはいえ他人事だとおもうじゃないですか。アメリカ本土の人もそう思っていると思うんですよね。
でもそうなのか?というあたりがこの映画の言っていることじゃないかと。
この映画の主人公達は、ジャーナリストなわけです。記者とかカメラマンとか。戦地にいっても傍観者なわけですよ。そこで人が死んでいるのに、それを止めるわけでもなく、いい絵がとりたい、いい記事がとりたい。
そのジャーナリストの後ろには、それを消費している普通の人達がいるわけですけど。
まあそんなことを考えたのが一般的な感想なのかどうかはわからないですけど、自分はそうんな事を思った映画でした。
凄い臨場感、現代の戦争映画!!
・現代の戦争はまさにこうなるだろうと思う凄い臨場感のある映画です。
・戦争の悲惨さ、経緯もあり仕方がない側面、巻き込まれる人の大変さ、いろいろ考えさせられます。
・映像が凄い迫力で、映画館で観るべき作品だと思います。
リアルにつらい
今日アメリカ大統領選の開票日。トランプ優勢。理由を考えてみたけど、アメリカ人はウクライナ、イスラエルとガザの戦争をいつまでも終わらせられないバイデンに心底嫌気が差したのかもしれない、と思った。ハリスはバイデンの政策を引き継ぐと言ったから、今と変わらないだろう。トランプはすぐに戦争を終わらせる、と言った。終わらせ方は別にして、これ以上戦争は嫌、と思ったらトランプに投票するのかもしれない。映画だから現実はこれよりももっとハードなのかもしれないけど、だったら私はもう耐えられないだろう。
分断の先に起こり得る現実
米国の分断については、今の大統領選を見ても承知の事実となっている。
そして恐ろしいのは、ありえないほど極右のトランプ氏が大統領になり得る国だということだ。
この映画では3選するという違憲状態の大統領に反旗を翻したテキサス州とカリフォルニア州による同盟軍が政府軍が激突し内線状態になっている近未来が舞台となっている。
ただ、この話は「あるわけない内戦の戦争映画」ではない。実際に米国では過去に南北戦争という内戦があったし、憲法で武装することを認めている国なのだから。
「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド監督がA24史上最高の製作費を獲得し撮った。
ストーリーは14ヶ月間マスコミのインタビューを受けていない大統領を取材するためにニューヨークで集まった4人のジャーナリストが、戦場と化した国内をワシントンに向け車で向かうロードムービーの形態を取る。
なぜ大統領が3選されているのか、なぜ内戦が起きたのかなどの政治的な説明はあえて排除されている。
俯瞰的な状況説明を排し、戦時下のジャーナリストたちの視点のみのドキュメンタリータッチで描いており、観客はあたかも4人に同行しているようなリアリティを体験させることに成功している。
戦場カメラマン志望のジェシー(ケイリー・スピーニー)は尊敬するカメラマン、リー・スミス(キルステン・ダンスト)とニューヨークで出会い、大統領を取材することを知り同行することになる。
しかし、ニューヨークからワシントンDCへの車での移動は戦場を通過する決死の移動になる。内戦状態の国内は同盟軍以外でも武装組織が乱立する無法地帯と化しているのだ。
この移動中のエピソードがリアルで身の毛がよだつ。
映像派のガーランド監督は内戦中でありながら緑豊かな東部アメリカの片田舎を美しい映像と古き良きカントリー音楽で彩る。
ところがそれを遮断するように突然、爆音の銃声が響く。
時に恐ろしい現実を、映像と音がない無音で表現もする。
そうした映像、音響、音楽の使い方が恐怖や非情さの演出として突出して効果的だ。
銃を持つ戦士に同行する銃の代わりにカメラを持つカメラマン。銃を撃つことと写真を撮ることは同じSHOTだ。
戦闘シーンではリーが写すカラー写真とジェシーが写すモノクロ写真が銃声の合間に挿入される。
そこにアレックス・ガーランド監督のメッセージが込められている。
いまそこにある危機
奇しくも米大統領選の真っ最中。そしてアメリカ以外でもウクライナで戦争が起きているなかこの映画はその恐ろしさを余りなく表現している。こちらの作品は日米でランキング1位を獲得しているが世界の社会情勢が不安なのも影響しているのであろう。余談ではあるが本作で強烈なインパクトを与えた赤サングラスの兵士 (ジェシー・プレモンス)は主演のキルスティン・ダンストの夫ということに驚いた。
生命の危機
シビルウォー
アメリカの成り立ち
南北戦争からやるのかと思ったけど
いきなりの
ありそうで
なさそうで
まったくありそうな近未来のユナイテッドステイツの内戦だった。
お店で服を見るシーン
世界における内戦・戦争から遠く離れた私たちの姿を見せつけていて
ウンザリ(自分に)
地球の上には
殺か殺られるか生命の存続の強烈な実体験と
パッシブアグレッシブをうけて生命を巧妙にないもの(殺される)にされる体験とある
どちらもしんどい
生命の危機
その違いは脳内伝達物質の違いか
戦争におけるたくさんの死者(肉体的な暴力で死亡)がいる。
今の日本では後者の心を殺された(精神的な暴力で死亡).亡霊がいっぱい。
不登校最多更新の小中学校
#シビルウォー
#映画
#不登校最多34万人超
この世界と地球が平和でありますように。
フェアウェル、エブリシングエブリウェアオールアットワンス、関心領域と社会的テーマを映画作品にして世界中で注目されているハリウッドの映像プロダクション「A24」の最新作品であって、総選挙からアメリカ大統領選挙へリンクする大事な時期である為、観て来ました。
設定がもし、現代のアメリカが二つに分断され、内戦が勃発したらの内容ですが、人種差別、対立分断、格差、出来事に無関心な店主、メディア報道の在り方、都市と地域の在り方、
山火事の森林、大自然の中に出て来る武装勢力の基地、戦場と化した最後のワシントンDCの場面等...まさにポリクライシス=複合危機問題にある今の世界中の姿が見えて来ます。
本当、監督であるアレックス.ガーランドさんに拍手を送ります。
最後に、世界中がカオス、デイストピア化している中、作品の様な状況にならない事を祈ります。
地獄めぐり映画
遅ればせながら鑑賞。タイトルの通りこれは戦争映画の定番と言ってもよい、地獄めぐりロードムービーと言えよう。トゥモロー・ワールドとの類似性もあるし、特に意識されているのは地獄の黙示録と、フル・メタルジャケットかと。一聴すると深刻な状況に相応しくないポップミュージック、ロックが突然鳴りだす演出はキューブリック的だし、ドアーズのthe endのイントロっぽいムーディーな音楽とオレンジのライティングは地獄の黙示録、大量の死体に白い粉がまかれる場面もフルメタルジャケットを彷彿とさせる。人によっては王を狩りに行く旅というところで、地獄の黙示録との類似性を指摘する人もいるだろう。
特に重要な引用としてはエンディング。旅前半の会話の中で主人公の最後を新米の彼女が撮る事になることはなんとなく、ほのめかされていたが、そのシーンの新米の彼女がカメラを見つめる絵は、フルメタルジャケットのエンディングで撃たれたベトコンの少女が仰向けで横たわりカメラを見つめる構図を思い起こさせる。観察者と被写体、狙う側と狙われる側の立場が入れ替わるというのはフルメタルジャケットのエンディングとも重なるところだ。(少女のベトコンが言う台詞「Shoot me」が実は英語だと「私を撃って」という意味だけではなく、「私を撮って」という意味もある事とも物語が重なる。)
ただ、それらのオマージュや引用を観る前にわかっている必要があるかというと、そうでは全くないと思う。私はこの映画は古典的なロードムービー同様、基本的には映画の読み解きよりも観客が見てる間、見終わった後、何を思ったか、どう感じたか、自分の中で何が変わったかを考える方、味わう方が重要な映画だと思う。
アレックス・ガーランドという監督はエキスマキナ、アナイアレイションを撮った監督であり、28日後の脚本家でもある。つまり基本的にはSF作家なんだと思う。で、シビルウォーも考え方によっては戦争映画ではなく、超近未来シミュレーション映画とも取れる。
SFの役割は、現実ではまだ体験できない何か、それは例えばテクノロジーの変化や社会の変化、人類の終わりといった出来事に人類が直面する状況を疑似体験する事で、その時の感情も観客は味わえるところにあると思う。その映画を観終わって劇場を出た後に、実際に我々の現実の世界の感じ方、見方がが変わってしまうのだ。
宇宙船が飛んでいるからSFなのではなく、疑似体験を通して人生や社会の見方に影響を与えられるのが優れたSFだと思う。将来こうなるのであれば、我々は今、そしてこれから、どう生きるべきなのかと言う実在論につながっているのである。その意味で、シビルウォーも十分SF的な力を持っている、観客の感情を揺さぶり、現実社会の見方について考えさせることに成功している作品だと思う。
SFとジャーナリズム
A24という製作会社の存在を意識したのは最近のことだが、今まで鑑賞した作品群を眺めてみると、鮮烈な印象を残した作品が多い。「ライトハウス」、「ミナリ」、「パール」、「ラム」、「ボーはおそれている」などがお気に入りであるが、作家性が強く賛否両論分かれるような作品でありながら、興行的にも十分に成功しているところがすごい。
A24が史上最大の製作費を投じた本作は、現代アメリカで内戦が起きたら、という「もしも」を描くSF作品としての側面と、ジャーナリズムを問う側面の2つがベースにある映画である。
この映画は、他国で戦争を繰り返した末、ついには戦争自体を目的として自国で内戦を始めたアメリカを描いているが、なぜそうなったのかは明かされていない。それは、その理由が重要なのではなく、戦争を続けていると身を滅ぼすという愚かさを伝えたいからだ。
ジャーナリストは死にそうな人がいても助けずにシャッターを切り続けなければいけない。どちらかに加担すればその敵側に殺されるし、報道の中立も保てない。しかし、助けなければ非人間的だと揶揄される。最後には結局、ジェシーの人間性は戦場でシャッターを押す興奮によって崩壊してしまったように見える。自分のヒーローであり命の恩人でもあるリーをその場に放置して決定的な写真を撮り続けようとするジェシーは尋常ではない。
リーがジェシーを過激派から救おうとした行動はジャーナリスト的ではないかもしれないが人間的であった。ジェシーがリーの死体に心を動かされずに写真を撮り続けるのはその逆で、ジャーナリズム精神かもしれないが非人間的である。リーは自ら命をかけて最後に人間に戻り、ジェシーはジャーナリズムの狂気にどっぷり浸かってしまったのである。
独立戦争、南北戦争を経て政府を作り直してきたアメリカにとっては、「シビル・ウォー」は極端な空想の物語ではない。不当な政府は武力を使って打倒する。よくも悪くもこれが米国の精神なのだ。そして、祖国に警告を発しているつもりのジャーナリズムは戦争を止めることはできない。メディアが持つ力はそう大きくない。
戦場カメラマンの成長譚
上記、ネタバレにならないだろう。指摘があれば変えますが。アメリカの内戦である必要性が感じられない。設定や予告が魅力的だった割に残念。ロードムービーと戦場が交互に描かれており、眠気と緊張感が交互にやってきた。プラマイゼロな感じ。
完璧なアメリカ人だ
この映画のレビューで「何が起きたのか説明がない」「戦う理由がわからない」等々の物をよく見ますが、それがイチ市民である人達からみた戦争というものではないでしょうか?
作品中で赤いサングラスの男が「どんな種類のアメリカ人だ?」と聞くシーンで、「わからない」と答えたのに対し、「完璧なアメリカ人だ」と答えているのを見てそう思いました。
結局、戦っている兵士にしろ国民にしろ、本当の理由は分からないし、それでも戦争は起きて、巻き込まれて、映画中盤でスナイパーが言うように、「誰だか分からない」が「敵」が撃ってくるから撃ち返す。世界各国の戦場に参加しているアメリカ兵にしても、戦争をしている理由や、本当の敵についてはしらない。
これはそれを表現している映画なのではないでしょうか。
笑えないブラックユーモア
SFのような話かと思っていたら、これはブラックユーモアなのですね。アダム・マッケイ監督の「ドント・ルック・アップ」みたいに、アメリカの政治状況に対する皮肉。
ただ、ユーモアというにはあまりにリアルな戦闘シーンにビビりっぱなしでした。特に音響が派手な映画館で見たせいで、銃声とかヘリの音が、すごい迫力。
さらに心理描写や殺害シーンの真に迫った感じは、笑いというより息苦しさを感じるもので、チャプターごとに挟まれるポップな曲のおかげで、なんとか一息つきながら最後まで鑑賞できました。
まあ、死ぬかもしれない前線に見ず知らずの若い女の子連れていくのはやめた方がいいよね、、、
楽しめる自分に戻りたい。😅
奇抜な設定、刺激的なシーン、予算を掛けた迫力、どれにも動じないほど自分の許容タンクがいっぱいになっていて悲しくなるほどでした。もう、リセットしてピュアな自分になれる事はないでしょう。若い人が羨ましいです。映画も今までに無いものを探し続ける事の難しさなのか、もっともっとが限界に近づいているのでしょう。受け身で映画を楽しめなくなった自分を分からせてくれる映画となりました。
銃声がうるさい
ろくに調べもせずに思い付きで見に行きましたが、見事に大失敗。
アメリカ最後の日っていうからインデペンデンスデイみたいなアクションを期待しちゃったよ。
実際は、カメラマンがジョジョ3部みたいな旅をするだけ。
あと銃声が突然鳴ってビビる。大きい音苦手な人は注意。(私は苦手だから途中で耳栓した)
良かった点は主人公の女の子がかわいいとこかな。
法の無い世界、統制されない暴力に戦慄
インターネットの普及で、様々な情報を精査することが極端に難しくなったこの時代、世界中で民主主義が危機に瀕しているのは誰の目にも明らかだ。
これから私たちは何を最も恐れ、何を忌避すべきなのか。
この問いに対し、ガーランドから強烈なメッセージが届いた。
最近でも大統領選挙であらわになったアメリカ社会の分断を、内戦と言う極端な設定で描いて、サスペンスとしても一級の作品に仕上げているが、この映画で観るものを最も戦慄させるのは、統制を失った暴力の恐ろしさだ。
国家間の戦争であれば、国際法による最低限のルールがある(実際は守られないことが多いが)。しかし、内戦となれば話は別で、文字通り無法な空間となる。
国家は、個人の自由を制約することと引き換えに、ゲバルトを集中管理し、国民の安全を保障するが、そのリバイアサンが一時的にせよ機能不全になったとき、ゲバルトを統制する力はもう何処にもない。
カオスの中で、体験したことのない、或いは想像すらしたことのない、むき出しの暴力が充満する世界を、我々は生きなければならない。
それがどれほど恐ろしいことか、この映画で改めて痛感させられた。
これは失敗と思っていた矢先!
大統領選間近でもし、あの国が内戦になるとしたら、
どんな理由があるのだろうとか思って映画館に足を
運んだ訳ですが、いざ始まると、ロードムービーかっ!
という様な静寂とゆっくりとした物語の進行。
昼過ぎから始まった事もあり、ちょっと睡魔にやられてしまいました。しかし途中から急に目の前に戦争がむき出しに現れ、クライマックスまで激しい銃声やヘリコプターの轟音、無慈悲な死、死、。やはり戦争は一般人には耐えられるものじゃ無いと思わされました。前半はこの為にあったのかと。そういった中生き残ったものだけが起こった事を伝えられる。今戦争が実際に起こったら、どこで起こったとしても、全ての人々にとってこれは結構リアルな話なのかもしれないと思いました。
死がリアル
内戦が起こったアメリカのジャーナリストたちのロードムービー。
内戦の原因をぼかしているのは特定の勢力を想起させないためなのか、どこの誰が命を狙っているのかわからなくするためなのか…
終始何が起こるかわからない緊張感があり、登場人物も容赦なく死にます。その状況がとてもリアルで人間の恐ろしさを感じます。
死がリアルな反面、内戦の設定や終盤の撮影シーンにはリアリティを感じなかったので、最後はやや盛り上がりに欠けた感じ。
今の分断の時代だからこそ作られた映画だと思いました。
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