シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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日常の、その先に
ふっと、倒れた兵士ではなく、草花にフォーカスが合わされる。陰惨な殺し合いが繰り広げられていても、草は風に心地よくそよぎ、花は可憐に咲く。戦場カメラマンの彼らは、銃弾を避けるため、よりリアルな画を撮るため、幾度となく身を潜める。そんな低い視線が捉えた、凡庸だが美しい光景が印象的だった。
衝撃的な予告編、大きなスクリーンでの上映で、派手なアクション映画を期待した観客は多かったと思う。(たまたまかもしれないが、私が観た回は中高年男性率が高かった。)同行者も「予想と違った…」とつぶやいていた。それでも、戸惑いながらも惹きつけられる、不思議な力が本作にはある。
舞台は、内戦で壊滅寸前のアメリカ。大統領のインタビューを取るため、主人公たちは戦線をくぐり抜け、ワシントンD.C.に向かう。容赦ない撃ち合い以上に不気味だったのは、「面倒ごとには関わりたくないの」と無関心を決め込む田舎町の人々。「今も世界のどこかで戦争をしています」という言葉を聞き飽きたと感じてしまう自分に重なり、どきりとした。そんな町であっても、銃口はごく当然に向けられる。無関心は、安全とはおそろしく無縁なのだ。
監督の過去作に「わたしを離さないで」の脚本•製作があり、なるほどと思った。東日本の震災後、おずおずと映画館が再開しても、ラインナップは明るく元気が出るものが主流だった。そんな中、ようやくあの作品に出逢えた。ためらいなく脱力し、悲しい、むなしいと感じていいんだと思えた安堵の記憶は、今も鮮やかだ。がむしゃらに進むだけでなく、こぼれ落ちるものを丁寧にすくい取る、そんな作風が、本作にも生きているように感じた。
非日常な戦争や災害の中にいても、笑い、はしゃぐのは当たり前。ただ、そのすぐ先に、何があるかわからない。だからこそ、なのか、それでも、なのか。彼らも私たちも、つかみきれない「今」に、感情を委ねずにはいられない。
予告では触れられていなかったので、主演がキルステン•ダンストだったのには少し驚いた。「スパイダーマン」のMJ、「マリー•アントワネット」のタイトルロールと、スクリーンを華やかに彩ってきた彼女。最後に観たのは、「メランコリア」だったと思う。ちょっと気難しく見える目元が、歳を重ねた熟練の戦場カメラマンという役どころにぴったりだった。ドレスもメイクもいらない!彼女を、これからも様々な映画で観てみたい。今後に期待だ。
こうならないための未来にするには
人によっては戦争映画と思うだろうし、ロードムービーだと思う人もいるだろうし、戦場カメラマンの成長譚と思う人もいるだろう。
それぐらい、見る人がどこに印象を感じたかで変わる映画だった。
「アメリカで19の州が離脱し、テキサスとカルフォルニアの西武勢力vs政府軍の内戦が起こっている」という、本当にそれだけしかわからない状態で物語は進んでいく。
内戦勃発のきっかけや、お互い何を正義として戦っているのかなどは一切わからない。
ただ、それも今のアメリカの状況を思えば致し方ないのかもしれない。
ファンタジーであればある程度理由付けもできるかもしれないけれど、今すでに存在しているアメリカの実際にある州での話となると、影響力の大きな映画は政治批判と受け取られるかもしれないし、プロパガンダと揶揄されるかもしれない。
作り手が見ている人にそう思われずに、今国内がひとつになっていない危機感だけをメッセージとして伝えたいと思ったのなら、こう描くのが一番なんだろう。
ウクライナやシリアのドキュメンタリー映画を見たことがあるので、内戦の描き方がすごくリアルだと感じた。銃社会のアメリカなので、市民が簡単に武装ができ、殺し合いができるという環境はとても恐ろしい。常にヒリヒリとした状況に、心休まる暇がない。
歴史物の戦争映画とは異なり、高層ビルや現代の風景(しかも都会)に、戦車や軍隊が進軍し、銃声が飛び交い、空には軍のヘリや戦闘機が飛び交う光景は恐ろしかった。こんな未来には絶対ならないでほしい。
あと、戦場カメラマンの人たちが、こんなに命懸けで戦場にいて撮影していることにも驚いた。
でも確かに、百聞は一見にしかずというし、聞いたことよりも実際見た光景が真実だと思うので、カメラでその瞬間の真実を記録することは、大切なことなのだと思った。
戦場カメラマンを通して見る、ifの世界線。
ひとつ間違ったら、こんな未来になってしまうかもしれないと、そうならないためにはどうしたら良いかを考えるきっかけになる映画だった。
理想と良識と常識はどこへいった?
内戦の背景などの説明がわずかであることから、さまざまな解釈を見かけた。もちろん受け手である観客自身が決めればいいとも思うのだが、自分の印象では、決して俯瞰などしておらず、非常に熱のある現代批判である。
というのも、カリフォルニアとテキサスという政治信条的には混ざり合わない二州が組んで大統領政府に立ち向かうという一見現実ではありえなさそうな設定も、「大統領が3期目」、つまり合衆国憲法(正確には修正第22条)に違反、もしくは強引な改憲をしたことが明らかであり、国の根幹を揺るがす非常事態であるとわかる。
民心が分断したというレベルでなはない。危機にさらされているのは、民主主義国家を成立させている大前提、つまり憲法であり、建国の理想であり、国をひとつに結びつける根源的な理念が壊れつつあるからこそ起きた内戦だと考えるのが打倒だろう。
ジャーナリストたちが追いかけているものも、ただのアドレナリンや興奮ではない。劇中のリーは、伝える価値があると信じていた仕事に疑いを持ったと述懐するが、リーの無力感は、信じていた前提が通用しない時代になったから生じたものだ。
現実の分断も、もはや政治的対立と呼べるようなものではない。この映画で描かれているような不条理な自体は、すべて現実の半歩先に想像できるものばかりであり、リーのように絶望する前に、常識と良識を取り戻そうと呼びかけている映画なのだと、自分は解釈しました。
武装権を認めている合衆国憲法
アメリカ合衆国の憲法修正第二条は、「武装する権利」を認めている。銃規制の議論などで度々引き合いに出されるこの条文には実際に何が書かれているかというと、「規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有しまた携帯する権利は、これを侵してはならない」とある。この条文の解釈は歴史的に議論があって、民兵を組織する権利を認めたのであって個人が銃を持つことを許したのではないという解釈と、個人が武装する権利だという解釈があって、今は個人の武装する権利と解釈されているのが一般的だ。
ただ、これは最高裁の解釈であって、解釈はひっくり返ることもある。この映画は、テキサスとカリフォルニアが武力で中央政府に挑んだことで内戦が始まったことを背景にしているが、これは民兵が政府に戦いを挑んだという状態に近く、憲法解釈としては前者に近いかもしれない。
修正二条ができたのは、独立戦争の後。当時、イギリスから独立を勝ち取ったアメリカは、人民の自由を奪う時、国は武力を持ってやるに違いない、人民の自由を守るためには武器を手放すべきではないという論調があった。国が人の自由を奪う時は、民兵が立ち上がってこれに抵抗することを保障するための条文が修正第二条だ。
本作で大統領や政府が何をしたのかわからないが、これに対抗して武器を取ることを憲法が保障しているのがアメリカという国なのだ。
つまり、憲法解釈によっては、この映画のような事態が起きることを保障している国と言える。元々、イギリス相手に武力で独立と自由を勝ち取ってできた国なので、武力行使と自由が密接に結びついている国なのだ。
何がアメリカ人民の自由を脅かすのか、この映画はそれを直接描いていない。現実にその火種はたくさんあるので、見る人によってそれこそ「解釈」が変わるだろう。火種がたくさんあるから、このような内戦の勃発は決して絵空事ではないと思わせる。何せ憲法で保障されてるし。
ちなみに、テキサスとカリフォルニアは、全米の州兵で最も強いトップ2と言われている。この2州が手を組んだら、本当に政権転覆できるかもしれない。
状況と瞬間を濃密に焼き付けた一作
冒頭、スピーチ練習をする大統領の言い回しには、かの元大統領を思わせるものがあるし、この映画の挑発的設定がいくらかリアルに感じられるのも、我々の脳裏に議事堂襲撃事件が鮮烈に刻まれているからだろう。だが、結論から言うと本作は特定の人物や党を連想させることなく、あえて事の経緯は曖昧なまま、分断の果てにある状況そのものを描き出す。と同時に、これは世界各地の紛争を我が身に置き換え体感する映画でもあるのだと感じる。そのカオスを分け入るロードムービーの動線を担うのは銃の代わりにカメラを構えたジャーナリストたち。一つの車に同乗する性別、世代の異なる彼らは時おり疑似家族のように思えたりも。はたまた感情豊かな新米と冷静沈着なベテランの対比は一人の写真家の出発地と現在地を集約させているかのようだ。世にある歴史的瞬間を記録した一枚に写真家らの姿はない。その切り取られた世界の外側や背景を自ずと想像させる秀作である。
「お前はどの種類の日本人だ?」への正解を想像できるか
アレックス・ガーランド監督には「エクス・マキナ」や「アナイアレイション 全滅領域」などSFの印象が強かったので、新作が内戦を題材にしたアクションスリラーと聞いて意外に感じたものだ。だが実際に見ると、この「シビル・ウォー アメリカ最後の日」も米国の政治的社会的現状を客観的にふまえつつ、近い未来にもし内戦が勃発したらどんな戦闘や混乱が起こり得るか、それをジャーナリストが取材しようとしたらどんな行動をとるのかといったことを、出来る限りの科学的な正確さでフィクションとして描くという点で、広義のサイエンスフィクションと呼んでもよいのではと考えを改めた。
それにしても、ガーランド監督(脚本も担当)と製作会社A24の機動力には恐れ入る。2020年米大統領選の不正を訴えた当時現職トランプの過激な支持者らが米国議会議事堂を襲撃したのが2021年1月。それが映画の直接的な出発点ではないにせよ、インスピレーションの1つにはなったはず。ガーランドとA24は2022年1月までに契約を交わし、次の大統領選が行われる2024年の4月に米英での公開にこぎつけた。
映画では、連邦政府から19州が離脱し、テキサス・カリフォルニアの西部勢力が大統領側の政府軍と武力衝突を繰り広げていると説明される。赤い州(共和党支持)のテキサスと青い州(民主党支持)のカリフォルニアを組ませた点が脚本のしたたかさ。大統領選の年に公開されたことも考え合わせると、もし反政府勢力が赤い州か青い州のどちらに偏っていたら、本作が政治的プロパガンダだという非難をまず間違いなく浴びていただろう。そうしたリスクを回避するための戦略的な設定だと考えられる。
民間人の遺体を処理する武装集団のリーダー的存在、赤いサングラスの男を演じたジェシー・プレモンスは短い出演時間ながらも強烈な印象を残す。予告編にも使われている、ワシントンDCに向かうジャーナリストたちに向かって「お前はどの種類のアメリカ人だ?」と問う台詞が、米国の分断の根深さを象徴している。
昨年公開の「福田村事件」で描かれた、香川から関東を訪れていた行商の人々が、朝鮮出身者ではないかと村人たちから疑われる場面が思い出される。近い将来、日本でまた大規模な災害と大混乱が生じ、自警団とそれに追従する人々が似たような暴走を起こす可能性がまったくないとは言えない。そんな状況で、「お前はどの種類の日本人だ?」と問われたら、果たして何と答えるのが正解なのか。そんな想像をすることで、この「シビル・ウォー」がよりリアルに迫ってくるだろう。
アベンジャーズ ⁉️
死に身の戦場カメラマン
A24史上最高の製作費を費やした映画と言われ興行も批評も成功した。
が、私見としてはゾンビを内戦にした映画、という印象。主人公はロイターの記者ら。リアルだがシチュエーションがありそうにないから、ジャーナリズム魂の根拠が希釈された。にもかかわらずひたすら命がけ、ノーヘルで小隊にぴったりはりついてアナログ写真を撮りまくるのが変すぎる。シリアスなジャーナリスト、なのに動機がない。ゾンビなら解る世界だが、内戦と言われるとピンとこなかった。
だがRottenTomatoesは81%と69%で意外にも批評家がサムズアップしていた。どこがいいと言っているのか見ると、幾人かの批評家はこれをホラーとみなしている。ゾンビ映画と同列にみるなら社会派視点からの講評がまぬがれる。
またサウンドデザインがいいと言っている。たしかに選曲とその使い方は地獄の黙示録風で秀逸だった。
さらに説明を省いているのがいいと言っている。内戦に至った経緯や情勢など解らぬまま、戦闘描写を見せられ、状況が解らなすぎるゆえに、その解らなさが戦争の無意味さを際立たせた、と評価された。
そのほかキルスティンダンストの演技やスペクタクルで手加減しない殺戮シーンなどが評価にあがっていた。
が、個人的にはピンとこなかった。新米戦場カメラマン役のCailee SpaenyはラフなTシャツ姿で死に身の戦場にいるっていうよりスーパーボウルかなにかを観戦している人にしか見えず、そこらへんに死骸や乗り捨てた車両が転がっている世界は内戦よりもウォーキングデッドが連想された。ゾンビを内戦にした映画という見方でいいのは解ったが、となれば比べるのはロメロになるから、むしろハードルは上がってしまう、という話である。
唯一凄みを感じたのはジェシープレモンスが出てくるシーン。超国家主義かつ白人至上主義で戦乱に乗じて気に食わない人間をコロしまくっている暴徒を演じていた。プレモンスが演じるとほんとに怖いのはさすがだった。白眉だったと思うがプレモンスは旦那枠でノークレジットだった。
wikiからの引用だが、否定派の批評家が『脚本が有色人種の登場人物を残虐行為の媒介物として利用している点はもっと掘り下げる必要があった』と述べていた。
この意見は、内戦が政治的なものでなく、ヘイトから発展したものである可能性を示唆していると思う。前述したプレモンスのシーンで殺されたのはいずれもアジア人の記者だ。
かつての南北戦争=Civil Warは黒人を奴隷あつかいする派と解放したい派の争いだったが、あたらしいCivil Warはアジア人のヘイト派と擁護派の争いなのかもしれない、という示唆である。そして懸案となるアジア人とは当然中国人のことだ。言うに及ばず、世界中に中国人が蔓延している。未来にはアメリカに限らず中国人を火種とする争いはじゅうぶんに考えられる。
ホラーより怖い「アメリカ合衆国」の最期
2024年公開、アメリカ・イギリス合作映画。
【監督・脚本】:アレックス・ガーランド
主な配役
【リー・スミス】:キルスティン・ダンスト
【ジョエル】:ヴァグネル・モウラ
【ジェシー・カレン】:ケイリー・スピーニー
【サミー】:スティーヴン・ヘンダーソン
1.あまりに生々しい終末のアプローチ
◆他国から奇襲攻撃を受ける
◆隕石が地球に衝突する
◆異星人が侵略を試みる
◆核戦争が始まる
過去には、さまざまな空想(科学)のアプローチで、
アメリカの危機や終末が描かれてきたが、
「内戦」によるアメリカの自壊は、いまを反映していて生々しい。
本当に生々しすぎて、映画を観てまったく笑えない。
2.アメリカ人と日本人の違い
アメリカ人はこんな人たちだろう、と想像している通りの人物たちが次々と登場してくる。
ナチュラルに怖い。
日本人とは決定的に異なることが分かる。
アメリカ人=敵対勢力は、原則として、殺す
デフォルトプログラムが「殺す」なので、
やりとりの緊迫感はハンパない。
3.まとめ
記録映画のようなリアリティ。
本当に怖い映画。
ホラーより怖かった。
素晴らしい作品とは思うが、
怖い映画は苦手なので、☆3.0
アメリカの分断を描く最終形。そしてジェシーのお尻も大きい
アメリカ国民の銃の所持の権利は政府が間違っている時、国民は力を持って政府を打倒せよと合衆国憲法が定めでいるのです
シビル・ウォー アメリカ最後の日
2024年4月米国公開
Amazon prime video
シビル・ウォーとは辞書で引くと内戦のこととあります
というより米国人には南北戦争のことだとまず最初に理解するみたいです
1861年から1865年のアメリカ合衆国と南部連合国との内戦
南部連合国の国旗はXです
ツィッターを買収した大富豪はそれをX と改名しました
南北戦争は内戦と言っても本格的な戦争でした
それも両軍で300万人もの兵力が激突し4年で66万人が戦死したガチの戦争です
同時期の日本の内戦戊辰戦争では戦死者は両軍合わせて1万人ほどしかありませんでしたからケタ違いです
戦場になった合衆国南部の諸州の街々は焼かれ荒廃しました
「風とともに去りぬ」のクライマックスで焼かれたアトランタのように
アメリカ人は南北戦争をトラウマのように大変に恐れています
国論が二分され対立が激化したときまた南北戦争を起こしてはならないと恐れています
本作は合衆国大統領選挙の直前に撮られました
もちろん片方の候補が当選を阻止するための政治的な思惑によるものです
報道や映画界などメディアが先頭に立ってそれを防げ!そうしないと、数年後には本作の世界が現実になるぞという警告です
その戦いの結果はご存知の通り
1月20日何がなんでも大統領にしてはならない人物が大統領に就任しました
ウクライナは早々に見捨てられ
欧州もNATOと共に見放されました
アジアもどうなるか知れたものではありません
だから、新大統領が就任した以上本作の役割は終わりました
それでも本作をそれ以降も見る意義や意味はあるのか?
今日は2025年4月15日です
新大統領は関税戦争に取りかかって大騒動を全世界に繰り広げています
株式市場も債権市場も乱高下して
正に合衆国最後の日を迎えようとしているかのようです
本作の中で大統領が話す内容は
まるで現実のニュースのままです
合衆国憲法で禁じられている三期目の大統領就任まで考えているとのニュースですらつい先日現実に聞いたばかりです
彼は独裁者になろうとしているのです
しかし合衆国の人々は新大統領に従っています
表立って異を唱えたり反抗する議員や政治勢力はないようです
何故かって?
政府から弾圧を受けるから?
いくら酷い大統領であっても大統領は大統領、従うしかないから?
それもあるでしょう
しかし、本当のところは真っ向から対立して国が半分に割れてまた南北戦争になったらと恐れているからだと想います
本作の世界が現実化しないように
黙っているのです
彼らアメリカ人には本作の世界があり得ることをよくわかっているのだと思うのです
いくら酷い政策であろうとも南北戦争の再来よりはマシであると
リアルです
リアル過ぎるほどです
第二の南北戦争に突入したときアメリカがどうなってしまうのか
克明に映像化されています
アメリカ人にはもう本作の世界が見えているのだと思います
今日のニュースの延長線上にこの世界があることを
だから、この世界を現実化させないために、自分は黙っていよう
本作の中でも衣料品店の女性がそれが一番良いことだ思うと言っていました
この世界は間違い無く訪れてしまう
そんな悪寒に震えました
ではどうしたらそれを防げるのか?
ジャーナリスト?
メディア?
こうなった以上
そんなもの何の力も無いというのが本作の結論だったと思います
アメリカ国民の銃の所持の権利は政府が間違っている時、国民は力を持って政府を打倒せよと合衆国憲法が定めでいるのです
身も蓋もないことですがアメリカ国民がこの大統領を望んだ結果なのですからまして他国の日本人の私達になし得ることなど何も有りません
力だけがものをいう世界になってしまったこと私達日本人も本作を観ることでより早く気がつくことだとだけだと思います
暗澹たる思いです
武器を持たずに戦場を走り回る報道カメラマンの仕事の厳しさが分かる。...
本当に…やばいよ!やばいよ!
【追記3】2025.4.8
あり得ない3選(米国憲法で禁止されている)の前に内戦となる可能性が段々と大きくなって来た。否、内戦の前に他国との戦争になるかも知れません…。。 トランプは全世界に対して相互関税と言う "ケンカを売った" 売ってしまった。国対国と言うのは"ディール"(取引)では無い。何故なら決して商売では無いので。持ちつ持たれつの関係であると思う。それが隣人との関わり方なのだ!
トランプは全く歴史から学んでおらず戦前のフーバーの保護主義失政の二の舞いとなる。今のままでは貿易戦争から実際の戦争とならない事を切に願う。イヤその前に流石に米国民も気付くか…⁉︎ が、問題だ‼︎
【追記2】2025.2.28
いよいよこの映画が現実味を帯びてきた…トランプとその側近達が国家憲法まで変えて3選に挑むのでは…と噂され始めている。。 この映画とは対象的である"アプレンティス"も観たがあり得る話しである(それは観たからこそ、そう思えてしまう)。そしてある意味、米国とイスラエル以外には恐怖でしかない…なぜなら米国第一主義なので米国だけ良ければ他国はどうなろうと構わないので。あぁ恐ろしい… 本当に恐ろしい…
【レビュー】 2024.9.26
まず現在の米国は以前にも増して分断された国となっている。その構図は白人対非白人、保守対リベラル、格差拡大、犯罪率の高さ等様々な要因により病める大国となっている。そんな中で銃社会である米国はいつ反乱が起こってもおかしく無い世界とも言える。だからこのような内戦が絵空事ではないのだ。
先行IMAX上映が限定館で行われ鑑賞した。本編では内戦になった直接的な説明は無い。視点は飽くまでジャーナリスト目線で物語は進む。戦闘場面は凄いのひと言だが途中、中だるみするシーンが結構な尺あり緊張は持続しない。観ているとツッコミ所満載でもう少しリアリティを追求して欲しかった… 特定の党を名指ししたく無いのだろうが、まずカリフォルニア州とテキサス州は絶対に手を組む事はない(なぜなら青の州と赤の州だから)。こういう作品を観たい訳ではなかったのだよ… またしても期待し過ぎてしまった感が否め無い。しかしこれは製作側の問題では無く観るこちら側の問題である。また鑑賞中に斜め後ろの席のお兄さんが席を揺らす?貧乏ゆすり?で絶えずシートが微妙に揺れていて最悪の環境であった事も影響したかも…
A24の作品なのでやはり怖い映画である事は間違い無いのでその点は保証します。
【追記】 2024.10.14
日本版副題の「アメリカ最後の日」は余計ではないのか⁇ 観る者は全く違う内容を想像してしまうので…
混乱期において剥き出しにされる人間の本性
正直いうと、もっと戦闘場面が中心の作品かと思っていたのだが、もちろん戦闘場面は必然的に描かれてはいるもののドンパチよりもむしろ人間の心の動きを描き出す作品となっていた。その意味では、いわゆる「戦争映画」を期待していた人には物足りないかも知れない。
本作が現実社会における社会の分断を表象として、「内戦」というのは実際には極端だとしても、風刺的に描いていることは誰の目にも明らかだろう。ただ、カルフォルニアとテキサスが手を組むという現実ではあり得ない設定にすることで、単純な民主党対共和党といった構図で物語が構成されることを回避している。そして、大統領もどちらの立場なのかもわからず、だからこそ単なる一人の個人としての資質が明らかにされることになる。
さらに、政治的信条とは無関係にある程度公平な立場を取ろうとするジャーナリストや、内戦が起きていることなど知ったことではないと全くの無関心な層、さらに、内戦状態に乗じて好き勝手に人を殺している自衛団的な層なども併せて描かれることで、混乱期において剥き出しにされる人間の本性が炙り出される。
社会の分断はアメリカに限った話ではなく、日本を含めた世界各国で起きていることであり、また、実弾こそ使わないかも知れないが、容赦なく他人を傷つけ心をズタズタにするようなことばの応酬による戦いはネット上で日々繰り返されている。
本作は、初めは惨状を直視できなかったジェシーの成長譚でもあるが、我々一人ひとりが自らの心持ちをどこに置くのかを問われる話でもあるのではないだろうか。
ちなみに、邦題の「アメリカ最後の日」は不要だろう。
大嘘の切り取り方
報道カメラマン
❇️『恐怖と映像美と音楽と成長劇のコラボの良作!』
シビルウォー
❇️『恐怖と映像美と音楽と成長劇のコラボの良作!』
★彡ギャップのテクニックが憎いぜ!
🇺🇸アメリカ
🔵かーるくあらすじ。
大統領の任期を超えて独裁政権になった19の州がアメリカから離脱テキサス州とカリフォルニア州の同盟とアメリカ正規軍で内戦の中、ジャーナリストが大統領にインタビューに向かう。
★彡新人ジャーナリストの覚醒成長劇が凄い。
また観たいですね。
アメリカの架空の内戦はあまり深く考えなくて良いかと。単純に4人の成長劇かと。
🟢感想。
1️⃣⭕️『ウォーキングデッド 感』🧟
★彡廃墟の中、高速道路や街中の雰囲気で思い出しました。
2️⃣🤔『何故危険な任務をするのか?』🩸
★彡正義感?反骨精神?探究心?好奇心?
いずれにせよ凄いなと思う。
3️⃣⭕️『ラップミュージックの歌詞がリンク』♬
★彡残酷な映像と音楽。心情と歌詞もリンク!
4️⃣⭕️『楽しそうな広場に不穏な空気感』🐻❄️
★彡シャボン玉と死体など不穏感が良い
5️⃣⭕️『役者さんがみんな良かった。』✨
★彡特に主人公のキルスティンさんのベテラン
感が良かった。
6️⃣⭕️『ジャーナリストの成長劇』
★彡ベテランと新人の交差が素晴らしい‼️
😅😖😢😱😰🤮👁️🦺🔥💥⛽️🚧🏟️🏛️🛣️🏞️📸🚬💮
中身が薄い
アメリカで内戦が起きたら⁉︎
SNSの普及によって意見が分裂し、トランプ大統領の当選で、アメリカが分裂というのはタイムリーな話題かもしれない。
でも映画では内紛の至った経緯を全く説明しておらず、アメリカの内戦というセンセーショナルな内容を扱っただけで、やっている事は何処の戦場でも同じ。
残酷なシーンが続く。死体の山や撃たれてる仲間。
大統領が殺されるというのはアメリカにとっては身近な戦争として描きだしたと思うけど、ジャーナリストの成長を描くというなら良いかもしれないが、背景が全く解らない。
ホワイトハウスに突っ込むジャーナリストが一緒に旅をして来た3人だけでノーヘルで突っ込むというのも変。
センセーショナルな内容でも中身が薄い。
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