シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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アメリカ人が見る映画
アメリカで大ヒットしたということですが、なるほどアメリカ人が見れば面白いのかも。
日本人の私が見ても、つまらないとは言わないけど面白いとも思えない。
内戦が起きた理由も分からなければ、内戦が終わったのかどうかもよくわからない。
どうしてジャーナリストの目線で内戦を描いたのかもよくわからないし、ジャーナリストの内面につっこんだ描き方にもなっていない。
アメリカ人には何かピンとくるものがあるのかな?
なんだかこの映画をけなしているような書き方になりましたが、よくできた映画だとは思います。
でも、日本人が見ても「う~ん」という感じ。
新しい戦争映画
正確には戦争映画ではないかもしれない
戦争映画にありがちな開戦理由やどちらかの正義を問われる事がなく
主人公達は一発の銃弾も撃つことがない、何が正しいのかは全く分からず
首都ワシントンD.C.を目指す下手なホラーより怖い地獄めぐりみたいな
ロードムービー的映画
正義も無くなり無関心だったり逸脱したものも出てくる混沌
オチといいまさにアメリカというものの最後でありこの先はもう分からない
最近はスッキリ勧善懲悪のドッカン映画が多かった洋画の横っ面をひっぱたく様な
映画でとてもいい映画だと思います。
(逆に言えば戦う映画やら爽快感を期待してる層は回避を奨励かも)
なるべくいい音響施設の映画館での鑑賞をお勧めします
小娘
が死ねばいいのにと思った。
こういうコメントは良くないのだろうか。
だが、若い女性とジャーナリストの嫌なところを集約したような小娘だった。
私はジャーナリストと称する人種は大嫌いだし、
若い女性とも可能であれば仕事はしたくない人間だ。
それはこういうことが起こりうるから。
女性であることを利用してあほな男に取り入り、
先輩女性に尊敬してますぅなどど甘言を弄して取り入り、
最終的にはそれらを踏み台にしてのし上がろうとする。
まさにそれを体現した女だった。
ラストで額を打ち抜かれるのが彼女だったらどれだけ小気味良かったことだろう。
だが、死んだ先輩女性もそうしてのし上がったのかも?
ストーリーも酷かった。
なぜ内戦が始まったのか全く分からず、
まるで中東のそれのようでプリミティブで民主国家の欠片もない。
いくら何でもアメリカでこれはない。
観ていてずっとどことは言わないが中国の悪意を感じざるを得なかった。
中国資本の映画?
昨今の世界情勢を見るに付けアメリカがこうなったら、
世界少なくとも日本は終わる。
それを切望する勢力のプロパガンダ映画としか思えない。
今日こそポジティブなレビューを書けると思って足を運んだのに、
期待を裏切られすぎた。
あなたも内戦の最前線に立つことになる
なんの前情報も入れずに観に行ったら、いきなり撃たれてしまった。
心構えが無くなんとなく風刺戦争映画っぽいんだろうな、などと思っていたが、現代の本物の内戦に、いきなり自分ごと立たされてしまう。
戦場カメラマン志望の23歳の女の子も、実のところは全然分かってなかったんだろう。
IMAXで見たおかげで、本当に内戦の最前線に立たされたような臨場感。恐怖と怒りと悲しみと、世界で繰り広げられている戦争もリンクして、こんな世界にしたのは誰だ?と、こみ上げてくるものがある。
彼女とともに、心構えのないまま最前線にいたつもりなのに、彼女はいつの間にか私たちを置いて行く。
覚悟がないなら観るな。覚悟がないなら戦うな。覚悟がないなら…
覚悟を持って世界の指導者が観るべき、そういう映画でした。
【ネタバレ注意です】戦争してる国の指導者に観てもらいたい映画でした。
トーホーシネマズにて、TCXスクリーンDolby-ATMOS字幕版で、10月5日11:55〜13:55の回で視聴しました。
幕間の予告編からも気になっていた作品であり、期待度高めに劇場へと足を運びました。
前半は、後半の為の時間という感じだったので、退屈な時間が多かったです。予告編の雰囲気が微塵にもなかったので、騙された…?と思ってしまいましたね。笑
中盤にかけては、戦争による治安悪化や政府軍VS西部勢力(と思われる)の武装民間人の戦闘、唐突に政府軍VS西部軍の戦闘に巻き込まれたり、戦争を楽しむ系のキチ西部軍に会ったりと、戦争をリアルに描いており『映画を作ったというより、実際の戦争をドキュメンタリー』したかのような感じでした。死亡シーンもリアルできつめなので注意が必要です。
後半〜クライマックスにかけては、映画を終わらせにいっており、中途半端で不完全燃焼ということもなく、とてもよく考えられていました。戦闘車、戦車、ヘリコプターもカッコよくて良かったです。海外なら旧式兵器を買い取れるはずなので、実際のものなんでしょうかね?
ただ一つ残念なことがありましたね。なるだろうなとは思ってましたが、リー・スミス(役:キルステン・ダンスト)を殺す必要ありました?ジェシー・カレン(役:ケイリー・スピーニー)が最後に成長して、リーからジェシーへと時代が変わったというのを描きたかったのは分かります。ただ、身近な人が自分のせいで死んだのに平気でいるのを見ると、急に現実に引き戻されてしまいました。映画だな…と。
ドキュメンタリーは好みではない自分が良かったといえるような作品でした。星5を言い渡せます。見てない人は一回でいいから見てほしいな。色々と考えさせられましたよ。
戦争してる国の指導者に観てもらいたい映画でした。
制作意図は高く評価していい作品
感想
2024年11月5日にアメリカ大統領選挙が実施される。核となる二大政党、現政権の民主党。パワーオブバランスの原則論からいくと次期政権は共和党という概念は21世紀の今日、日々、刻々と変わっていく世界の政治状況を見る限り全く通用しないものとなっているのは明らかである。現に今回の大統領選挙の二大政党の支持率を見るとその差は僅差であり、ここだけを見るとアメリカの世論が二分されているように感じる。
大統領候補者の資質の判断やアメリカ本国内における人口増加によるダイバーシティの深化が進み多元的思想に基づく経済行政運営などは合衆国と言うだけのことはあり、法律、政治、経済、文化思想における分野に於いてまで50州分の考え方が明確に別れてきているのも最近の傾向である。
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それにしてもこのような映画がいつかは出来るのではないかという予想はしていたが、やはり創ったな。という実感で制作が米映画界のダイバーシティ深化の代表とも言える問題作連発のA24。今年の春、全米でたった2館で公開されながらも2週間全米興行収入1位を記録したというニュースを見て絶対に観ておかなければいけないと感じ、映画館に足を運んだ。
世論分断どころか、現政権に対して21世紀のシビル・ウォーを起こしたカリフォルニアとテキサスの西部連合(WF)。そして連邦から離脱したフロリダを中心にした他州連合の第三勢力までもが絡み全米を巻き込む、WFよる現政権に対しての戦闘が展開されている状況。戦線はWF優勢で末期状態。ニューヨークから内陸部を経由して無法地帯となっているアメリカ東海岸地区を南下、陥落寸前のD.Cを目指して大統領に直接インタビューを試みようとするロイター(ユダヤ系創業者。現実の非米国報道会社名が映画内で使われていたのもショック!)通信の雇われ報道記者の主人公達の視点を中心に世界中の紛争戦争におけるジャーナリズムの意義とは何かを考えさせるのかと話の途中まで考えていた。
しかし結論はそこにジャーナリズムの意義などを感じさせる余裕さえもない、怒りと暴力の応酬による権力装置の奪還の瞬間しか描かれていなかった。まさに硬直化し、泥沼化した人間の姿を冷淡に克明に記録する記者と使命(大統領殺害)を全うするのみに執着する兵士の姿しかなかった。最後に大統領のコメントが聞けそうになる落ち着いた展開があるのかと思わせる雰囲気はあるのだが、弁解の余地無くあっと言う間に生命が奪われてしまう。人間性の俗悪な低次元な部類の振る舞いで歴史が形創られてしまう恐怖が語られる。人間性を優先して行動する本人自身が抹殺されてしまうという理不尽な世界を描いていたのだ。現実的で極めて冷徹な恐怖である。後味が必ず悪いのがA24制作全作品の特徴である。
製作・脚本・演出・映像
政治的な圧力もかかったと思われるテーマを臆する事なく勇気を持って創り上げた心意気は◎。
設定的に統治機構の重責を担う連邦警察の廃止やカリフォルニアとテキサス、民主党の牙城州と共和党の保守本流の中心州の連合と武力闘争など現実的に考えられない設定であり、話はあくまでもリアルなようで原則論としての政治的視点からはズレる大担な状況設定であった。脚本のみの出来は深く突っ込めない事情もあったのだろう。⭐️3程度の出来と感じる。
実際のところ2024年10月現在ではテキサス州の民主共和双方の支持率は極僅差で共和党優勢であり共和党絶対優位ではなく民主の想定外大逆転もありうると空想された原因となっているのかも知れない。
演出的には厭世観とジャーナリズムの真迫観が感じられる描写でありドキュメントを観ている様であった。軽率に描かれていたアジア系ジャーナリストがホワイトプアそのものの考え方を持つヤバい白人(ジェシー・プレモンス)に射殺されるシーンもショックで目を見張る。製作者であるA24の勢いの強さを感じる。
映像はVFXの進歩により現実に想定される映像として遜色のない出来映えとなっている。◎
配役
報道記者達の出身と出自がアメリカそのものを反映しており興味深い。全うな人間性を併せ持つ報道記者であるリーをキルステン・ダンストが今までにない役どころとして淡々と地味に演じている。新進ジャーナリスト、ジェシー役のケイリー・スピーニーも人間的に一皮剥ける過渡期の役を上手くこなしており印象的であった。また気がおかしくなるのを必死に抑え、大統領に最後のインタビューを試みた南米系のジョエル役ワグネル・モウラも印象的で記憶に残る。更に老練で常識的な人間性でほぼ現在の政治的主流意見を持ち合わせている黒人のサミー役の名優スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソンも素晴らしい演技で良い味を出していた。
現実としてのアメリカの統治機構は大統領統率の形は取られているが、司法、行政的に見ても三権の分立は厳しく守られていて、簡単に分離独立を一つの州が唱え実現するのは難しいだろう。しかし映画の中で描かれる個人主義に基づく極端な保守白人優位思想などは多民族国家の中でこれから問題が大きくなる可能性があり注視していく点として描かれているところは評価できる。
作品として流動的な政治状況と様々な現体制の意見に臆する事なくひとつの主義主張を映像化した事と俳優陣の素晴らしい演技に敬意を払って2024年現在の評価としては⭐️4とした。
IMAX鑑賞
結構良かったです。
シビル ウォー アメリカ最後の日
この映画は観る人によって色々な意見と云うか評価が出ると思う。ジャーナリストのを題材にした面もあるし,とにかく人間の残酷さが描かれている作品でもあるね。死が他人事になる過程は残酷だよ!映画の中盤で「どこのアメリカンだ?」って。考えてしまう重要なセリフ。
監督さんがどの様な意図で作品に想いを込めたかは分からないけど内戦理由は差ほど関係無いのでしょう。また,戦争にうとい日本人には理解出来ないところもあるかもしれません。
キルスダンストンさんは上手く演じていましたよ!
面白いです!フィクションを創り出す圧倒的な力を感じます。
平日、朝9時からの劇場鑑賞。1〜2割程度の入りで中高年男性が一人で来ているのがほとんど。アーミールックの人もいたりして軍事マニアか戦争映画ファンなのでしょうね。
ところが映画は、後半残り45分ぐらいまで、戦場記者たちの道行きが割と淡々と描かれる。もちろん戦闘シーンもあるのだけど、何やら「マリウポリの20日間」のようなドキュメンタリー風。
でも安心してください。ニューヨークから出発した彼等が最前線のシャーロッツビルに到達する直前、というよりは赤いサングラスの男(ジェシー・プレモンスなんですね。いや嬉しい。)に遭遇したところから一気に筋運びのスピードが上がります。「地獄の黙示録」のようにヘリが勇壮に飛び立ち、「プライベート・ライアン」のように派手な市街戦があります。
ちなみに赤いサングラスの男に対して、ジョエルが最初、嘘をつきます。大学の取材に来たと。これはシャーロッツビルに名門バージニア大学があるから。
さて、この映画の凄まじいところはフィクションを創り上げるにあたっていままでのアメリカ映画のタブーを楽々超えてきていることです。
一つ目はアメリカに内戦が起こること。
二ツ目はアメリカ合衆国が戦争に敗れること。
三つ目は戦争に敗れた合衆国大統領が処刑されること。
一つ一つはSF映画とかで設定されたことはあるかもしれないが三つ揃ってということはまずない。
内戦がいかなる経緯で始まったのか、どのように推移したのか、大統領がどんな国家指導をしたのか、ほとんど詳細は明らかになりません。
わずかに言及される西部連合はカリフォルニア州とテキサス州から構成されているという話、その両州が組むはずはないというレビューもありますが、そんな細かいことはどうでもよろしい。またドラマ部分が基本的には新人カメラウーマンの成長譚でややぬるいってところもありますがそれも別に関係ない。ドラマが乗っかっているフィクションの状況設定が有無を云わせぬ迫力を持っているからね。
この映画の観るべきところはフィクションの骨格部分をつくったA24という映画会社の企画力と突破力です。メジャー映画会社にはおそらくできなかったでしょうね。
追記
戦場ジャーナリストについて触れているレビューが多いので一言。
中立、公正であるべきという教科書通りのジャーナリズムを体現するのはサミーとリーの2人。でも大統領と対面する以前に命を失った。最後まで大統領を追うのはジェシーとジョエルの2人。彼らはすでに大統領を処刑する意図の兵士たちと一体化してしまっている。ジェシーはカメラを銃のように扱い、兵士のような身のこなしで。ジョエルはジェシーをかばいながら踊るようなステップを踏んで。
そう最後のシーンは、ムッソリーニやチャウシェスクのように、民衆が大統領を殺すシーンである。
アメリカの大統領は、国父という以上にアメリカそのもの。だからこの映画ではアメリカ人によるアメリカ殺しが描かれる。そして、そこにはジャーナリストも加担しているのである。
センスは受け継がれる(プレスの心得)
キルティンダンスト演じるプレスの戦場名カメラマンである。ある少女と出会うことで戦場でのカメラの技術的とプレスの心得を少女に教えていく。ある時仲間の車と鉢合わせして少女は楽しそうに仲間の車に乗り込んで先に車路を飛ばして乗っていく。
プレス章なしだったので、案の定兵士に捕まってしまう、目の前で仲間(香港人)を射殺されてしまう。プレスだと言って助けに行くが、兵士もきがおかしくなっており、
助けにきた仲間の出身地を聞き1人が香港だと言うと容赦なく射殺されつしまう。
最悪のトラウマを植え付けられる写真プレスマンを目指す少女。
間一髪全員射殺されると思った瞬間、車内に残っていた高齢者のお爺さんが車でおかしくなった兵士を引き殺して事なきをえたかにみえたが、残りの兵士の銃撃により、高齢者のお爺さんは銃弾に撃たれて、出血してしまう。急いで仲間の兵士がいるキャンプ場へ向かうが、出血多量でなくなってしまう。
そして大統領がいるホワイトハウスへむさうのだが。
このけつまつは劇場にてご覧ください。
※内戦のシーンがかなりリアルなのでおきおつけください。
※ポストカードがもらえるところがあるようです。
ゾンビを内戦に置き換えたヤツ
どちら側のアメリカ人か
予告を初めて観た時から楽しみにしていました
でも予告から想像していたのとは全然違っていました
悪い人達によるアメリカの内戦を良い人達が解決するヒーローもの、よくあるハリウッド作品かと思っていました
でも全然そうじゃなくて、戦場カメラマンの4人組を中心にアメリカの内戦が描かれています
戦場カメラマンの視点なので、なぜ内戦が起こったか、どっちが悪いか、そういうのはストーリー外です
「PRESS」と書かれた防弾ベストを着ていても撃たれないわけじゃないのに、激しい銃撃戦の中にも入って行くカメラマン、そこまでの使命感ってなぜなのでしょうか
撃たれた人を助けるより先に写真を撮るカメラマン
それがカメラマンのやるべき事だけど、写真を撮るより助ける方が優先するべき事と思ってしまう私はそこが受け入れ難く、だからあのラストの2人の行動に「何で」とずっと心に引っかかったままです
そんな戦場カメラマン、敵かわからないのに「相手が撃ってくるから撃つ」という兵士、それが戦争というものなんでしょう
終始セリフがあまりなくとても臨場感がありました
悲惨なシーンも多く、そんなシーンなのに軽快な音楽が流れたりして、そういう違和感が効果的だったと思います
何よりも心に残ったのが「What kind of American are you?」と、何事もなくごく普通の日常を過ごしている服屋の店員さん
私はあの店員さんだと思いました
これは警告映画
A24の最高傑作
戦争との距離感
架空のアメリカ内戦を、戦争カメラマンの目を通して描く、戦争映画ならぬ「戦争体感映画」。
なぜこのアメリカ内戦が起こったか?などといった細かい設定は説明せず、いきなり「内戦状態」から始まる。そしてそれも終戦間際。戦場カメラマンを主人公にすることでどちらの立場も取らせず、ただ戦争のリアルを描いてく。
ニューヨークからワシントンD.Cを目指すことになる主人公たちが遭遇するのは、今までさんざん語られてきた戦争の悲惨さや怖さだけではなく、国民の「無関心」。自身に火の粉が降りかからない人たちにとっては、ネットで見る何処かの戦争と大して変わらない。それが自分の国のことであってもだ。
この映画のすごいところは、戦争への「無関心」「距離感」の描き方である。
今まさに世界中で起こっている戦争に関して、ほとんどの人がネットで知っている。が、情報として知っているだけである。そのことを再確認させられる。
あえてアメリカ内戦を舞台にし、戦場カメラマンの視点を使うことで、戦争への距離感を0にするという試みが見事に成功している。
映画館から家に帰る途中、町の風景を見ながら「戦争がおこったら、どんな風景になってしまうんだろう」と想像した。話の通じなさそうな大人が銃を持って立っているのを想像して、心から平和を願った。
もしかしたら
キルステン・ダンスト
近代の南北戦争とは‥
この映画は終わらない週末を見たあとに
見ると来るものがあります
派手な戦争映画ではありません
ドキュメンタリーのようなリアリティを体感できます
かと言ってジャーナリスト目線のストーリー
にはちゃんと映画的な展開も散りばめられ
デラソウルもかかります
最後の突入は退役のネイビーシールズが何人か
出ててガーランド監督の本気を感じます
音響が秀逸
近年最高の悪夢体験!珠玉のバーチャル絶望エンターテイメントを貴方も!
現代アメリカ内戦をカネかけてリアルに描くって!?ワォ!
というのが初報の感想。
ジャーナリストの視点で描くと聞いて、「ンーーーまぁた左巻き巻きの映画かなぁ〜?」と若干心配したけど、そんな事はなかったですね。
ジャーナリストってやつも大概やなって感じで描かれるし、人種差別的な人も出てはくるけど、こんなのぶっちゃけどの陣営にもいるっしょって感じ。
いかにもトランプっぽいグレートアメリカアゲインな大統領(DCを抑えている)にインタビューしたいジャーナリスト達のロードムービー。
この4人の主要人物の地獄巡りを通じて各々のキャラクター性をコンパクトに刷り込んで来る。この中の誰が死んでも(酷い目に遭っても)ダメージ喰らうだろうな、というところまで持っていく手際が見事。
このテでやられると、それ以降全てに不穏さを感じるし、ずっとビクビクするしかなくなる。上手い。
金掛けてるだけあって説得力ある情景と出演陣の演技とキャラクター配置で常に緊張を強いられる。最近寝不足で、エイリアンとかもちょいちょい意識失いましたけど、この映画ではそんな暇はありませんでした。
特に最前線であるシャーロッツビルに構築された西部連合の集結地の描写は圧巻でしたね。うわ、軍事大国の内戦ってこんな事になるんだっていう迫力が豪華な画面からヒシヒシと伝わって来ました。
最後まで戦場の緊張感と共に、誰がどんな目に遭うか分からない展開は見事でした。
映画ならではの楽しい悪夢が見られる機会を見逃すな!
どうやって内戦に至ったかとかは心底どうでもイイんですよ。むしろフォーカスした主要人物達を通じて断片的な情報を見せていく手法は映画として大正解じゃないかと思いますね。やたらに経緯を描いてたら、それこそ思想強めで見てられないものになったんじゃないかと。ロメロのゾンビ映画と同じで「どうしてそうなったか」より「そこでどう生きるか」を主眼に据えているんだと思います。
で、こんなにフレッシュな体験ができる映画そうそうないのに、劇場はガラガラ。
(音が凄いってんで、席数の多いDolbyAtmos環境で観たんで余計に際立ちました)
本当に洋画暗黒時代を感じますね...。
こっちではむしろ本物の絶望を味わう羽目になりましたとさ。
全811件中、681~700件目を表示