シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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A24の大作に脱帽
アメリカ本土が戦場に‼️。【分断‼️】から、リアルな殺し合い‼️現実だったら?
とても衝撃的にして画期的戦争映画でした。
あまりのことに、息もつかずに、没入して観た。
監督・脚本はアレックス・ガーランド(1970年生まれ)
アメリカの内戦?とは目の付け所が鋭い‼️
ベトナムや朝鮮戦争で、他国で代理戦争をする汚い国に、
遂に国内での内戦勃発の殺し合いか?
焼きが回ったか?と思った。
《Dolby cinéma 字幕で観たのでの、Dolbyの没入感と爆音、
リアルな戦場の臨場感が半端なく、私は確かに
戦場を逃げ惑っていました。
《ストーリー》
アメリカの19の州が政府に反旗を掲げて、国土は政府軍と西部勢力の
内戦になったアメリカ。
反政府軍はカリフォルニア州とテキサス州ですが、アメリカって州毎に法律も
違う位で、州はある意味で沢山の国が集まった違う考えの人々の集まり。
民主党と共和党の2つに分断されてるのだから、
《民主党軍🆚共和党軍》ならもっと分かりやすい・・・が、
まぁ、それはさすがにできませんね!!
ワシントンD.C.の陥落が迫った中、
有名女性カメラマンのリー・スミス(キルスティン・ダンスト)と、
WPの記者などジャーナリスト4人が、ホワイトハウスを目指して、
白いバンに乗り、大統領のインタビューを敢行しようと
ホワイトハウスに向かうロードムービー的映画でもある。
この戦争、【何が目的で戦うのか?】
これが判然としないので困ります。
大義の為でもない。
理想の為でもない。
《独立のため》との言及もあったが、西部勢力が勝ったら、
何をして、どこがどうなるのか?設計図さえない。
案外、気に食わない、目障り、嫌い・・・ムカつく、
そんな感情的な《好き、嫌い》が戦争にまで発展して殺し合う・・・
そんな危惧さえ抱いた。
国土を守るために戦う《ウクライナ》の戦争とは真逆の
クレージーな戦争。
A 24はとんでもない映画を世界に送り出したものです。
ある意味、ドローンで見えない敵を倒す現代の戦争の
【ゲーム的側面】も見えてくる(兵士に顔がないし、誰でもいい)
なのに真に迫り変に生々しいのです。
そして起こる分断。
良心🆚悪
良心と悪の対決ならまだ分かる。
そんな大義なんかないのだ、
あるのは排除。
そしてまだ良心を持っているリー・スミス(キルスティン・ダンスト)と、
WP誌の老記者・サミー(スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン)
2人は、正義の意味が分かっている。経験と常識の蓄積がある。
若い割り込んで来た戦場カメラマン志望の若い娘
ジェシー(ケイリー・スピーニー)
ジェシーは2度もサミーやリーに命を助けて貰っているのに、
なんの恩義も感じていない不届き者。
あるのは幼稚な売名に手柄と功名心のみ。
そしてこの映画はお金をじゃぶじゃぶかけた大作映画ではない。
大スターはほぼ居ない。
スクリーンはシネマスコープよりやや小さい。
やや両幅が狭めのスクリーン。
意外なことに《人の命の大切さ》を強く感じたんですね。
それだけ登場人物のリー・スミスと老記者のサミーは
人間的な魅力があった。
キルスティン・ダンストの土気色の荒れた肌、疲れ切り
戦いに疲弊していく姿は、老婆のようにも見えて本当に真に迫り
彼女(リー・スミス)の報道なら、私は信じられる。
ジャーナリスト・・・サミーも、車を運転して助けに来るシーン。
長年の経験値が生きたシーンだった。
ほとんどの兵士、西軍も政府軍も殆ど見分けなんか付かない。
ただ1人、気をはいたのは、赤いサングラスのジェシー・プレモンス。
彼の出演シーンの10分程は、凍りつきました。
(これが戦争の狂気か!!)
【死と隣り合わせの戦場】へ好んで赴くカメラマンそして記者。
キャパも沢田も地雷で死んだ。
一枚の写真、一言の談話・・・その為になら、
「死ぬことも辞さない》
ひよっこカメラマンのジェシーも、そんな覚悟を決めたのだろう‼️
この映画が《嘘でフィクション》と切り捨てられないのが、
《本当に怖い!!
息を呑むリアリティー…衝撃の傑作、誕生
IMAXレーザーで鑑賞(字幕)。
なんだこれ…。あまりのすごさに言葉を失った。息を呑む臨場感とすさまじい音圧でシアターがたちまち戦場と化す。IMAX推奨だ。銃声や爆発音がビリビリ響き手に汗握った。
ロードムービーの形を取りながら、内戦となった現代アメリカの様様な「もしも」がこれでもかと残酷に描写される。極めつけは赤メガネのジェシー・プレモンスのシーンだろう。
「どの種類のアメリカ人だ?」発言の怖さと、彼の怪演も相まってショッキングな場面だった。そのシーンの間中ずっと顔が引きつっていて、目を背けたいのに目が離せなかった。
予想を遥かに超える衝撃と恐ろしさがスクリーンから襲い掛かる。明日本当に起こってもおかしくないと思わせるリアリティーに背筋が凍った。紛れも無い傑作映画の誕生である。
[余談1]
キルスティン・ダンストの出演作を観るのはサム・ライミ版のスパイダーマン・シリーズ以来だったが、年齢を重ね、貫禄が出て、より素晴らしい俳優になっていて驚かされた。
ほぼすっぴんのまま、ベテランのジャーナリストを熱演していた。プロとしての矜持を胸に、過酷な戦場の現実をカメラのレンズを通して見つめるその眼差しに、説得力があった。
[余談2]
我が推しのケイリー・スピーニーが、「エイリアン:ロムルス」に続いて本作でもやってくれた。新米報道カメラマンの新米故の繊細さと、初めての戦場で(悲劇的に)成長する姿を見事に表現していて魅せられた。本当に今年はケイリー・スピーニーの当たり年だなと思う。賞レースを席巻して欲しい。
地獄の黙示録的な感じでヘリが装甲車吊ってるのもボート吊ってるの思い...
地獄巡りロードムービー
内戦地獄巡りロードムービーの趣き。
物語性も娯楽要素も、まったく無し!
政治的な主張表現は一切なし!
ひたすら怖い!
でも面白い。
保身のため任期延長可能に改憲しようとした妄言ばかりの大統領に愛想を尽かした19州がユナイテッドステイツから抜け、中でも大激怒な西の2州が決起して、大統領をぶっ殺しに向かっている内戦状態に陥った米国。
大統領の独占取材のためにワシントンDC を目指す中で、戦場を撮影している著名女性カメラマンのリー・相棒の記者ジョエル・ベテラン記者でリーの師匠サミー・カメラマン志望の女の子ジェシーの4人組の旅を描く。
この4人の目を通して見える、恐怖一色に淡々と戦争の風景が映される。
戦争をいいことに虐殺を行う無法者の存在など、狂気の世界が展開。
『地獄の黙示録』と『フルメタル・ジャケット』『西部戦線異状なし(リメイク版)』『プライベート・ライアン』から物語性を取り除き、戦場で眼鏡やヘッドライトの位置に固定したGo Proで撮影したドキュメント画像を編集でつないだような作品。
自分を律する主人公のリーが、サミーの死に動揺して写真が撮れなくなり、未熟なジェシーがかつての自分(若い頃のリー)のようにどんどん危険を顧みずに死地へ飛び込む逆転現象がリアル。
ジェシー役の子を観るだけでも価値がある作品。
初回IMAXで観てよかった。
戦闘シーンが腹に響いて気持ちよく、また夜間の戦闘シーンが最大の見せ場なのでもう一度Dolby Cinémaで観たいが、観る暇あるかな?
私には訳の解らない映画でした。
正直なところ、この作品は何を訴えたいのか私には理解出来ない映画でした。
内乱がなぜ勃発したのか、一切の説明がない。それは良いとして、米大統領のインタビューを取ろうした戦場カメラマンの功を焦った物語。或いは新人戦場カメラマンの成長物語?
私が考える戦場カメラマンは、戦争の狂気を世に知らしめる役割を担うと思うけれど、この映画では人殺しの現場を写真を撮ることだけが戦場カメラマンらしい。
これまで、他国で内乱を起こさせ軍事介入して来たアメリカが、ようこんな映画を作るのかと呆れました。
それと、最前線の戦闘の最中に、写真を撮る報道カメラマンがいたら邪魔以外の何者でない。私が現場の指揮者なら直ぐにでも殺している。
セットに金を掛けているのは評価するる。が、こんな映画がアメリカでヒットしているなんて、アメリカ人は他国で自分達が何をしているのか、自覚していない証拠だ。それと今はネット社会だ。報道は写真じゃないだろうとの違和感がずうっとあった。最後に新人カメラマンが高校生にしか見えなかった。それなりの工夫をしてよと言いたい。
…ただ、恐怖
アクション映画で銃撃戦なんて見慣れていると思ったけど、楽しんで観られる類のものはあくまでファンタジーであり(今度からスター・ウォーズや007シリーズは個人的に“ファンタジー”と呼ぼう)、この作品ではもうリアルで…ただただ恐ろしかったです。
ジャーナリストや戦場カメラマンって…どうしてあそこまでできるんでしょうね。私なら内戦が始まったと聞いた時点で怖さのあまり胃潰瘍になりそうです。
戦争という大義名分の元では、人は虫を殺すより簡単に人を殺す。殺す事への恐怖心や罪悪感は完全に麻痺し、もはや息をするように当たり前の行為になる。戦争の話ではよく聞く話ですが、その恐ろしさを垣間見る事ができます。
21世紀にもなって未だあちこちで戦争をしている事も信じがたいけれど、アメリカがこれ以上分断しない事を私ごときでも切に願います。(観た人達から良い方へ変わって、広がっていって欲しい)
…胃腸や体調が優れない時には観ない方が良いかも!??
内戦のドサクサに行われる差別行為が怖い
割と低予算映画ということもあり、終盤の方は激しい戦闘シーンもあるけれど予告編の様に戦闘シーンが満載ということはなくて、アメリカ合衆国の内戦という状況で描かれる新米カメラマンの成長を描くロードムービーの一面が強い。
リベラルなカリフォルニア州と保守的なテキサス州が組むという設定は、大統領の党派をあやふやにする意味合いがあるのだろうが、強権的な大統領のモデルはどう考えてもトランプだろう。
前回に落選したときは議会襲撃を煽った過去もあることから、来月の大統領選も負ければ何をしでかすか分からない訳で、映画終盤の流れは、米国人にとってはかなり恐怖に感じるのではないだろうか。
しかし、この”分断”のほかにも、戦時中のドサクサに紛れて同級生を半殺しにして楽しむ奴や、外国人や(おそらく)移民を虐殺する白人至上主義者の方が個人的には怖かった…
支持。地獄の黙示録への正調返歌爆誕を祝す。
シビル・ウォーと言うよりワシントン事変
現代のアメリカで内戦が勃発する一発ネタ勝負の戦争アクションです。陥落寸前のワシントンD.C.に向かうジャーナリストの視点で描かれていて、道中での内戦に対する国民の反応やエピソードの点描がとてもリアルです。一方で、そもそも国を二分するような大規模な内戦の原因や双方の言い分が全く説明されないので、隣人をリンチにしたり、民間人を大量虐殺するシーンもピンときません。また、予算のせいか小競り合いのシーンばかりでスケール感があまりなく、ごく一部の地域での紛争レベルにしか見えないのが残念。クライマックスのワシントンD.C.陥落のシーンは、さすがにM1エイブラムス戦車を投入してくるけど、一台だけと言う寂しさ。ついでながら、普通は制空権を取って空爆後に地上戦部隊を投入するはずなのに、景観保存なのか街並みはきれいなままでした。役者では、久々のキルスティン・ダンストが戦場カメラマンらしく貫禄ありました。駆け出しカメラマン役のケイリー・スピーニーは、カメラマンの業を感じさせるなかなかの熱演、『エイリアン ロムルス』より若く見えるのはなぜ?民間人を大量虐殺した軍人役のジェシー・プレモンズは、本当にアメリカのド田舎にいそうでおっかなかったです。主演のキルスティン・ダンストの旦那様とのことで、二度ビックリ。
戦場カメラマンは、記録に徹するマシーンか、心を持った人間か。 赤サングラス男とラストの写真にアメリカを見る。
戦場カメラマンは、記録に徹するマシーンか、心を持った人間か。
ベテランカメラマンは、恩師の死を前に撮った写真を削除する。
若きカメラマンは地獄を見て心を塞ぎシャッターを切る。
これが成長というなあら何と悲しいことか。
彼女の撮った初めての大スクープ!
ラスト・カット、大統領と兵士の記念写真が衝撃的。
皮肉にも、いかにもアメリカと感じた。
物語冒頭では、内戦はすでに始まっており、政府軍は壊滅状態。
ジャーナリストの4人はニューヨークからワシントンD.C.を目指す。
道中で経験するのは内戦の現実。
赤サングラス男に、ここにもアメリカを感じた。
そして、最前線のリアルな緊迫感が凄い。(是非IMAXかドルビーで!!!)
これなら、莫大な製作費のかかる全面戦争のシーンも不要。
さらに、本作は「アメリカの分断は、ついに内戦を引き起こす!」と言う話かと思えば、さにあらず。
何とリベラル・カリフォルニアと保守テキサスが手を組んで、独裁者と化した大統領率いる政府軍を倒す正義の戦争の話だったのだ。
これは実に巧妙です。クレバーなアイディアです。
なぜ実際の大統領選を控えてこのような映画が子製作・公開出来るのか理由がわかりました。
それにしても、若き女カメラマンが同行した時点で、この先の展開もラストもベタな想像がついてしまうことは確かで、いささか残念。
案の定、突如として羽目を外したおかげで、これまた殺されるために途中で合流してきた中国人と香港人だけでなく、恩師まで死んでしまう。
そして、最後は無謀にも銃撃戦のど真ん中に飛び出し、そのせいで自分をかばって憧れのカメラマンだった女性が撃たれる。
ためらわずにその瞬間をレンズ越しに見つめ、シャッターを押す。
彼女はその成長を喜んで息を引き取ったのだろうか?
経緯が観たかった
2024年劇場鑑賞250本目。
最初アベンジャーズの新作かと思いました。アメリカが二つに分かれて内戦状態になる、とだけ聞いて鑑賞。
あんなにアメリカバンザイ言ってる人たちが自国民同士で殺し合い、あんなにテロで自国が攻撃されてブチ切れてた人たちが自らの手でアメリカを破壊しつくす愚かな行為の理由を知りたいのに、西の州が独立したいから武装してワシントンを襲うという知性のかけらもない理由で殺し合いをしているという。それを命がけで報道しようとする戦場カメラマンや記者が主人公です。今いる所からワシントンに向けて車で近づいていくにつれ命の危険が増すのですが、正直アホがアホ殺す所そんなに命かけてもらってまで見たくないなぁと自分は思いました。
これが内戦なのか!
映画の構成は良かったです。好きなタイプです。
ロードムービーはアメリカ映画の定番でもある。弱々しかった主人公が道中様々な出来事を経験して成長し大人になっていく姿を描くのも定番。
観ているこちらがストーリーにちょっと置いて行かれそうになるけどなんとか追い付いていく。
それにしても緊張しまくりだわ。
命の保証は無い。
捕虜を吊るし生殺与奪は俺にあると言う無慈悲。
前線の狙撃者には内戦の大義は無く向こうが撃つから撃つ。相手の事情は知らない。
福田村事件を思い起こさせるシーンが有ってどんよりした気分になる。
戦争に正義など無い本質を突き、戦争によって人の心が失われる恐ろしさが伝わってくる。
キャンプに着いた時にスクープに間に合わなかった事を悔いるシーンがあるがこれもPRESSがこの戦いを肯定しているからこそだろう。
後半、D.C.に到着後は理屈は無い、ただただ攻撃する、撃つ、撃つ、撃ちまくる。
特に大統領府に突入後のシーンは問答無用。
これが内戦、Civil Warなのか。
エンドロールの際には、映画を一本観終わった時の爽快感や高揚感はありませんでした。
うわべを取り繕いました
前作「MEN」でコケ威しのような映像に不愉快さを感じたこの監督…(レビュー参照下さい)
今回はアメリカ内の内戦というショッキングなテーマで相変わらずなんですが、戦争シーンはいつかどこかで観たようなシーン連続で、所どころで静寂やノスタルジックな映像が挟まるなど、相当な技巧派とはおもいますよ。
おかげで眠くなりそうな、静かなシーンが銃撃音で、びっくらこいて起きる不手際を2度ほどやっちまいました 笑(隣の人、すいませんでした)
普通尊敬している報道写真家に先んじてウロウロして目障りな彼女がヒーロー(いやもといヒロイン)なのかとか?…
大統領の威厳もあったもんじゃない描き方?とか 盛り沢山の穴はありますが、この手の作品好きな人は多いかもしれませんね
でも何故戦争することになったのとかの理由が途中の血統主義みたいな点として明らかになるとかは、とても承服は出来ません
よって点数辛くなりましたということでしたとさ!
結局、ここからまた違う争いが始まるだけ。
圧倒的没入感?
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