シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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カリフォルニアとテキサスが西部連合するかなぁ
内戦の政治背景がほとんど描かれて無いので、どっちがリベでどっちが保守とかはっきりわからないですが、合衆国政府に西部連合(加州➕テ州)が軍事衝突し、さらにフロリダ州も独自に反旗をひるがえしたつー設定でした。んでもリベラルの牙城カリフォルニアと保守カウボーイ風土のテキサスが連合すんのかなぁという疑問が生じました。最近はダラスとかヒューストン、オースティンが栄えて大企業が移って来てリベラル化してるとの風評は聞きましたけど、まだまだメキシコ国境の土地なので共和党の牙城フロリダとの同盟のが妥当なんじゃ無いのかななどと、外国から勘繰っても仕方ないんですけど
IFだけどリアルな恐怖感
アメリカで内戦がもし起きたらという話が土台。
戦慄の血生臭い吐き気を催すほどの戦場風景。
いったいどういう理由で内戦状態になったのか?
想像するしかないが、戦争の恐怖感だけは充分すぎるほど伝わってきた。
以前アメリカの分断が深刻で内戦の可能性すらあるという
都市伝説めいた話を小耳に挟んでいた。そして今、大統領選真っ只中。
銃社会、人種差別、移民問題など見ているとありえなくもないよね?という
政治的な警鐘なのかもしれない。
戦場カメラマンに成長していくジェシーのどこまでもスクープを追う
後半シーン。顔が完全に変わっていたし戦争に取りつかれてるかのようで
リーの表情と対照的で興味深かった。
この映画、音が凄かった。BGMのチョイスも絶妙。
だからシリアスなんだけど音のお陰もあって最後まで一気に観れた気がした。
ゲリラ、テロ映画です
大手ではない独立系制作会社が費用が膨大にかかる戦争映画を撮れるのか?という素朴な疑問がありましたが、やはり戦争映画というよりゲリラ戦映画、若しくはテロ映画というべき映像作品でした。
宣伝文句に騙されて本格的な戦争映画を期待していた人の落胆は十分に理解できますが、お金を使えない分ゲリラ戦、即ち接近戦に特化した映像のスリラーとリアリズムは群を抜いています。
美男でも美女でもない普通のお兄さんお姉さんがダサい服に身を包んで恐怖におびえながら銃弾の中を彷徨するさまは、通常の戦争映画やアクション映画の枠を遥かに超えて、「怖い」という以外の形容はできません。
戦争の愚かしさとか虚しさといった優等生的な感想を遥かに凌駕した「怖さ」がこの作品の真骨頂です。
2回目見て来ました
何故、アメリカが内戦になったのか、その理由がはっきりと描かれてないところが、最後まで、もやもや感が抜けなくて、もう一つ作品に没入できなかった。でもすごいことが起っているとは、感じていた。だから1回目は☆4の採点を付けた。
鑑賞後、某有名ユーチューバー(手描き紙芝居のひと)の解説を見て、すごく納得した。
内戦の原因なんか関係ないのだ!
あらためて2回目の鑑賞して、採点を☆5に変更します。
感想は書きません。文章が下手で、うまく表現できないから。
でも、大統領を殺害したあと、みんなで、にっこり記念撮影は、アメリカ正義への大いなる皮肉だと思う。
中東、キューバ、中南米で、大ヒット間違いなし!
今年一番の映画だと思います。ぜひ、多くの人に鑑賞してもらいたい。必ず映画館でね。
それにしても、赤メガネ、怖かったス。本気でビビリました。
想像してた内容と違った
最低限の事前知識は必要か?
映画館で目にしていた本作品の予告編や、
作品タイトルから、アメリカが反乱勢力によって
政府転覆されるまでの物語が展開していくのかと思ったけど、
まさか戦場カメラマンの生き様や成長(?)のドキュメンタリーを
見させられるとは思わなかった。
非常に考えさせられる、いまアメリカとはいわなくても、
世界のどこで起きてもおかしくない事件が
描かれているのは考えさせられる。
ただ結末はいろんな意味で残酷で
戦場カメラマンを目指す小娘の軽率な行動で、
お世話になった人とかお手本とする人がみんな亡くなってしまうし、
これは安易にジャーナリズムの世界に飛び込むな、
という警鐘なのか、そこはどうにも捉えられなかった。
それにしてもいろんなところがR指定があるだけに、
グロい描写が多くて、そこは気をつけて鑑賞してもらいたい。
ポピュリズム、そして分断化のなれの果て。
そこに生まれるのは「人でなし」という物語。
鑑賞後に湧き上がる、悪寒がするほどの胸くそ悪さ。それは劇中で主人公の座をリーからやがてバトンタッチしていくジェシーのラスト、人でなしの達成感なりを見た事だけではない。この映画には荒唐無稽なおとぎ話と切って捨てられない、現実感がある。なんとも恐ろしいことだ。
現代社会への警鐘が本作のねらいだとするならば。本作の深層に流れる「現実感」そのものを利用し、我々の五臓六腑を締めつけてくることを想定したとでも言うのか。この作品そしてA24、悪ふざけが過ぎるではないか。
ただし、矛盾するようだが私は本作を微塵も否定しない。ハリウッド的な要素を排除し、ここまでリアルに描いたことには喝采を贈りたい。
① 現代社会から引きずりこむ現実感
② 戦場に引きずりこむようなリアル描写
そして
③ 人心の昇華と没落
唯一、本作で映画的であったこの部分が凄いのだ。
長年ファインダーで戦場というこの世の地獄を切り取ってきたリーは、弟子の登場により徐々に人の心を取り戻していく。一方で、この世の地獄をあまりに性急に取り込んでしまったジェシーは、やはり急激に人の心を失っていく。この二人のグラデーションはサミーの横死により交差したことを最期にまた、逆方向へと離れていく。
そう。ここに「分断」の原理を表現しているのだ。この脚本、凄まじいではないか。
①②③を内包した本作は、体験型シアターを超える四次元的な究極体験をもたらす。
しかしながらこの現実感。
どうか今だけ得られる体験であってほしい。
「28週後…」の製作総指揮を務めた監督の作品、なるほど。
難民の様子など描かれていたけど、そこのムードの描かれ方が印象的だった、そこの部分に関しては個人的にもっと尺を設けて掘り下げて欲しかった。あと、カメラマン目線だったせいもあるのか、全体的に銃撃戦以外に幅広い危機的状況さの表現が薄かった印象がありもっと色濃くエッジを効かせて欲しかった。例えば、店舗の荒らし、物の奪い合いなど。実際、もっと現場は荒らされていただろうと想像はつくのだが、そこに対するリアルな表現がもっと欲しかった。銃撃戦は迫力満載。BGM効果もセンスが効いていた。
善き人を優先しない戦場
1. 大義が見えにくい戦争
宣伝は目にしたが、詳しい背景までは調べずに鑑賞したのが結果的に良かった。鑑賞後wiki等で、憲法違反の3期目を強行した大統領に抵抗する内戦(civil war)と了解したが、映画での説明は最低限で初見では詳細を把握できなかった。北米の内戦と言えば、1780年前後の独立戦争、1860年代の南北戦争は有名。どちらも大義名分が明確。特に北群の奴隷解放は大義として推しやすい。
本作の内戦も、大統領の暴走への抵抗という大義があったとしても、政府側の要人を裁判にかけず殺しまくる姿は、フランス革命より華かに野蛮。敵味方を確かめずに狙撃し合う兵士、丸腰の記者を香港出身だと撃ち殺す兵士に、軍の規律も統制も皆無。盗もうとした隣人を警察に任せず、半殺しにするガソリンスタンドの一般市民と変わらない。内戦は容姿で敵味方を判断しにくいし、兵士が非戦闘員になりすましている可能性もあるが、明らかに丸腰の相手を銃で威圧する兵士に正義は感じられない。もはや「北斗の拳」「Walking Dead」の世界。R指定に留める為に、敢えて描いていないが、恐らく多くの戦場同様にレイプも横行していそう。ただ事ここに至って、記者と名乗れば特別(透明人間)扱いしてもらえると期待しているジャーナリストにも、妙な選民思想を感じる。
🗽
2. 死の機会は平等に ~ 善い人が護られる訳じゃない
NYを旅立った主要人物の4名(Lee, Joel, Jessie & Sammy)の内、2名が死ぬ。最初は年老いたSammy。先に捕らえられた若いJessieを助けに向かったLeeとJoelまで陥った窮地を、車で兵士をなぎ倒して救うが、残っていた兵士の銃弾に倒れる。ラストでは、無鉄砲に飛び出したJessie を庇い、Leeがシークレットサービスの銃弾に倒れる。
2人に共通しているのは、若い仲間を救おうとした事。更には、そもそも若者の行動にリスクがあると指摘している事。Sammyは、Jessie らに銃を向ける兵士の説得を試みるLeeとJoelに危険だと警告している。非戦闘員の遺体を埋める汚れ仕事は市民にバレたくない筈で、記者にも目撃されたくない筈。そこにノコノコ出ていったら、救う処か一緒に埋められかねない。実際、香港出身者とは言え、Reutersの記者を殺した事を隠滅する為、全員殺されていたかも。
Leeも、防弾チョッキも黄色のベストも着ずに暴動を取材するJessie を諌めていたし、経筋不足の彼女がD.C.に向かうのに反対だった。終盤案の定、Jessie は拙速過ぎる行動をとり、庇ったLeeの死を招いた。
正しく忠告し、仲間を助けようとした2人が亡くなった。戦場では善い人を神が優先的に護ってもらえる訳じゃない。寧ろ、仲間を救う為にリスクを冒したのだから、そのリスクに見合った結果がもたらされただけなのかもしれない。東日本大震災の時に、中国人留学生を山まで避難させた男性が、妻も迎えに行くといって山を下りて津波に呑まれた。災害でも善き人を神が救ってはくれない。
⚔️
3. Leeは最後まで記者でいたのか?
恩師(mentor)のSummyの死に動揺したLeeは、Summyの遺体の写真を消し、D.C.の前線でたじろぎ、取材に後ろ向きになる。それでも、逃走する政府公用車に群がる兵士に、大統領は未だWhite houseに居ると断言し、再び勇ましく最前線に向かう。ただ本当は、この時点で Lee はもうScoop記者ではなかったのかもしれない。旅の途中で、Jessie は Lee に「私が撃たれる姿を貴方は撮る?」と尋ねた。Leeは曖昧に応えるが否定もしない。やはりScoop記者なら、何より記録を優先する筈。しかし、Sammy に救われた Lee は、実際には Jessie の救助を優先した。不用意に飛び出したのは Jessie の自己責任。その酬いは Jessie 自身が受けて然るべき。にもかかわらず、撃たれたのは救助のリスクを冒した Lee で、その姿を記録したのはJessie だった。
Jessie は大統領が撃たれる瞬間も、殺戮者のドヤ顔もScoopする。間違いなく生前の Lee 同様、多くの記者の羨望と嫉妬を浴びる伝説的な存在になった。そもそも、Leeの感が冴え渡らなければ、更にLee に護られなければ、Jessie はその場に居る筈もない。戦場で取材するなら先ず己を護れと新人を諭したLee自身が、恩師と同じく仲間の危機を傍観できなかった。戦場を透明人間として傍観し、記録できなきゃ記者失格なんだとしても、最後に Leeが「人間」でいた事を Jessie には語り継いで欲しい。
戦争映画ではなかったの?
戦場カメラマン
内戦ほどグロテスクな戦争はない
戦争映画をよく鑑賞しますが、この作品を通じて、やはり、内戦ほどグロテスクで無意味な戦争はないと感じました。作品自体は政治的に中立的な立場が貫かれており、たとえば、反乱軍は、民主党が強いカリフォルニア州と、共和党が強いテキサス州の連合軍としており(実際には、なかなかありえなさそう)、それどころか、内戦にいたった政治的背景も明確にはされていません。もっとも、大統領は、本来ありえない3期目で、大統領さえ捜査対象にできるFBIを解体するなど、米国の民主主義の基本を破壊している描写があるため、反乱軍の「大義」はこのあたりにありそうですが、明確に描かないこともあって、内戦がもつ不気味さが増しています。大義があろうがなかろうが、戦争が悲惨であることは変わらないと感じました。
興味深かったのは、ジャーナリストの描き方。危険な前線に向かう理由に、ゴールデンカムイの登場人物・二瓶鉄造よろしく「勃起」をあげる人物や、日本ならネットで叩かれまくられそうな、覚悟のまったくない若い女性が登場します。このような人たちが戦場に赴いても、犬死になることも多いのかもしれませんが、(運が味方したり、あるいは極限状態で覚醒したりで)手に入れてくる「事実」に対して、リスペクトを感じられる描き方でした。
なお、音響に迫力があるため、Dolby Atmos(鑑賞料金200円程度加算)がオススメです。
狂気の証拠
ラストに現像される1枚の写真。
死体を囲み誇らしげな笑みを浮かべる複数の兵士の写真。彼等は“英雄”なのか“殺戮者”なのか。
戦場カメラマンが記録するのは事象のみで、その判断は見るものに委ねられる。
強烈だった。
戦場の描写もそうだけど、戦禍を生産していく兵士達の心理とか。それらを第三者的な視点で追う戦場カメラマンの目線とか。
否応なしに巻き込まれる。
巻き込まれるが、戦争自体をどうこうできる事はない。ただ、記録し留めていく。
どんな理不尽も、どんな信念も。
戦場でのみ是とされる行為も。
シビルウォーは「内乱」と訳されるらしい。
一国が分断され、その国内で起こる戦争。
この世てで1番崇高で、1番関心を惹かれない戦争かもしれない。
作品中ではなんの利害があるのかまでは明かされない。作品が描くのは“戦時下”で、どちらに正義があるのか、何が原因だったのかも明かされはしない。ただ、内部から瓦解していく国の現状が描かれる。起こってしまった戦争の内情を描いていく。
前半、ソリッドな描写はあるものの、最前線以外は案外のどかだった。BGMにカントリーソングなんかが流れてたような気もする。
戦場にカメラマンになりたいと言う少女が道行に加わったり、同業者を出し抜いて大統領のインタビューを敢行するとか。なんだか拍子抜けを感じてた。
が、中盤以降はさすがはA24…。
人の狂気が克明に描かれていく。
牧場の一角で、無数の死体を埋めている兵士とか…生殺与奪の権限を1人1人が持つのだと思うと、そこに正気なんかが入り込む余地などない。
戦禍に介入する戦場カメラマンの宿命かとも思うが、よくそんな状況で続けられるなと身震いする。
が、前出の少女は覚醒する。
死地に立ち、命の在処を自覚する。戦場カメラマンの資質を発していく。
最前線にシーンが移ってからは息つく暇がない。
まさに命が消し飛んでいく。
フィクションではあるが、フィクションを意識しなかったのは元々あった戦場カメラマンという第三者的な視点が序盤からあったからだろうと思う。
ファインダー越しの視点が、普段目にするモニター越しの視点とダブっていく。作品に絡めとられていく瞬間をハッキリと感じる。
少女は最早、戦禍に取り憑かれてるかのようにシャッターを切っていく。
あと一歩、もう一歩、前へ。
死の境界線を更新していく。
危なっかしいが、そのテンションはよく分かる。
誰も踏み込めない領域の先頭に立つ快感。
そこに立ち続けるにたる命の輪郭。
その結果が、ラストの写真だ。
そのラストに至る直前に、少女と共にしていたベテランのカメラマンは銃弾に倒れる。
宿命とも思える。
その死体を放置し歩みを止めない彼女は、もう一人前の戦場カメラマンだった。
このベテランのカメラマンが担うところは興味深くて…ずーっと沈痛な表情をしている。戦場カメラマンを生業とするくらいだから数多の戦場を渡り歩いてきたのだろうし、有名なのだから成果もあげたのだろう。が、嫌そうなのだ。まぁ戦場なので楽しいはずもないのだけれど。
その彼女は最前線で怖気付いてる。直前の同僚の死が影響したわけでもないだろうと思う。覚醒しシャッターを切りまくる少女とは対照的にカメラを構えようともしない。正直、役立たずどころかお荷物なのだ。
こんな状態の女性がどうやって戦場カメラマンとしてやっていけるのだろう?
そう思ってたとこに突っ込んでくる大統領専用車。
その車に大統領が乗っていないと直感が働いた時、彼女の目の色が変わる。
カメラマンの嗅覚とでもいうのだろうか?少女の資質が覚醒し始めたのだとしたら、彼女は本能が覚醒したかのようだった。
迷う事なくホワイトハウス内に踏み込んでいく。
銃撃戦が始まっても乱射される銃撃の間隙を縫ってシャッターチャンスを拾いまくる。ベテランの勘というか、予測というか戦火を掻い潜ってきた経歴に嘘はないようだった。
そんな彼女が撃たれたのは、彼女の真似をしたのか、少女の勇足であったのか、少女が廊下を横切ろうとした時で、射手は彼女からは見えなかったはずなのに、躊躇なく彼女を庇おうとして撃たれる。
戦場カメラマンの性能というか本能を余すことなく伝えたエピソードだったように思う。
ラストの写真が語るものは何なのか。
銃弾に倒れたカメラマンは、自分達が記録する写真は「母国への警告だ」と言ってた。
理性で戦争が阻止できるなら、戦争なんさ起こりやしないんだろうな。
その顛末が、本作品だと思われる。
unitedじゃなくなる日
Jプレモンスって、Kダンストのパートナーの人なんですね、知りませんでした。
赤いメガネが怖かった。
ベテランのリーと、彼女にあこがれて一行に加わるひよっこのジェシー、2人が変わっていくところが興味深い。
最後はこうなるのか、と驚く。
特に中盤以降、息をつくひまもありませんでした。
ときどき無音になったり静止画になったり、どぎついだけじゃないところも良かった。
ジャーナリストのロードムービー
あらすじも感想も見ずに観に行ったら思ってた内容と違ってた。ブラックホークダウンぽくてジャーナリストが絡む系かな?って予告編で思ってた。ワシントンD.C.に着くまでがほとんどでちょっと残念だったけど、そういう裏切りも好きだ。
最近はYouTuberとジャーナリストの違いがよくわからなくなってきているが、使命に駆られたジャーナリストの原動力ってなんなんだろうってよく思う。ゲスい週刊誌系から戦場カメラマンや紛争地帯に入っていく人たちの熱意が自分には全くないので狂気染みているけど、この映画では熱意はあまり感じられずに必死さもなく割と淡々と進む。何回か激戦現場取材の迫力とかすごいな!って思ったけど赤いサングラスのやべー奴(全員ヤバいが)の時が最高に緊張したが、最前線でいるにもかかわらず使命を帯びた人間は死線を彷徨う現場でいても割とどこかさめていて不思議な感じがした。立ち直りが早い。どこか壊れていきながら部分修正ですぐ立ち直っていく姿が痛ましい。戦場の兵士と何ら変わらないと思った。
左思想だなあ、と思ったのは誰一人武器を持たずに赴いていること。車や服に報道って書いているだけでペンの力ででどうにかなると思っているのがアホやなあと思ってしまい、自分はそっち側の人間じゃないんだなと思った。アメリカで内戦の最中にすげーな!ヘルメットや防弾チョッキだけでどうにかなるって思えるのは自分の考えにはないので自分がアメリカで生まれてたらどの立場をとるんだろう?って思って銃をとる側なんだろうな、って思ってしまった。
田舎のガソリンスタンドで私刑、命乞い無視して射殺、誰が敵かわからないけど応戦する、なかったことにして日常生活を続ける、政府側、反政府側、アメリカ人の定義に癖がある殺戮者、など。この映画に殺人という定義はなかった。命を奪う権利と守る権利が等しい土壌が有るから銃撃戦は全部正しく思えてくるのが怖いところ。
でも日頃銃をぶっ放している警察やギャングなどの一般組織は描かれておらず、パッと見普通の人々が兵士になって普通に銃撃戦をしている。最後の集合写真もゼロダークサーティーのチーム6とかの猛者じゃなく向こう見ずな一般募集州兵っぽいのが余計に怖かった。
どうせ観るなら音響のいい映画館がおすすめです。迫力有る銃撃戦(意外と少ない)は臨場感がすごいです。
そこにリアリティはあるのか?
細かな内容や設定は映画を見ただけでは何も分からない。ストーリーの中でも説明もない。戦場カメラマンが、アメリカの内戦の様を追いかける映画。
結論から言うと、よく分からないと言うのか正直な感想。
内戦と言うのは、あんな感じなのだろうか、種族が違うことで殺し合い、何方かの息の根が止めるまで容赦なく殺し続けるみたいな。
だが、この描写は少し違うと思う。
内戦だから、種族同士の殺し合いするのは分かるが、投降を認めない銃撃戦の中で、政府側は、警官に対する様に丸腰で投降するが、反政府軍は、狩をするかの様に殺戮を続ける。
それは、相手が悪でない、単に気に入らないから殺すと言う短絡的なものに見えるのは私だけだろうか。
まぁ何にしても、アメリカは今の国力あってのアメリカであって、分裂したら国力は衰え、それこそ共闘する中国とロシアに抗えなくなるし、反乱軍が独立を果たしたとして新しい国旗をイメージ出来るのか??
兎に角、アメリカは分裂したら、今のプライドを保てなくなるから、分裂はあり得ない。
カメラマン志望のジェシーの存在はあり得ない。実際に死に直面する危険がある中であの不可解な行動は理解出来ない。
プレス車両が銃撃されても殆どダメージを負わないのもそんな事あり?みたいな。他にもこの途中、武装してグループに捕まるシーンがあるが、勝手な行動をした2人を助けようと他の3人が交渉に行くのも信じ難い。また、その救出もあり得ない演出だと思う。
皆が好き勝手にやる戦争の恐ろしさ
常に銃口を突きつけられているような緊張感のある映画。鑑賞中、何度も銃声に驚いてビクッとなってしまいました。
何より国家間の戦争とは違う独特の不気味さが印象的でした。
戦闘をしているのがどの勢力なのかも、どんな正義があって戦っているのかもわからないまま主人公たちが理不尽で不透明な暴力に巻き込まれていきます。
中には明らかにどの勢力にも属さない人が銃を取り戦っていたり、内戦を見て見ぬ振りをしながら平和な生活をしている人達がいたり、一体感がなく皆が好き勝手にやる戦争の狂気が感じられました。
ラストはホワイトハウスの職員や大統領が命乞い虚しく西部同盟の兵士に問答無用で射殺され、大統領の遺体の周りを兵士たちが笑顔で取り囲む写真の一枚絵が映り、どこか明るい曲調のエンディングテーマが流れて終わり。
多少無能で国民から信頼されていない描写はあったとはいえ、大統領がここまで命を狙われているの理由が詳しくわからない中でのこのラストは狂気に感じられゾッと背筋が寒くなりました。
しかも、登場人物の一人が仄めかしていましたが、大統領が亡くなった後もおそらく内戦は続くのでしょう。
一番怖かったのは他の人も挙げていますが、やはり赤いサングラスをかけたレイシストに絡まれたシーンでしょう。
普段の生活の中で「こいつは話が通じないな」と感じさせる人間にはよく出会いますが、これこそが戦争の本質なのかなぁと思いました
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