「「米国の分断」を描いた映画ではありません」シビル・ウォー アメリカ最後の日 すみれ7878さんの映画レビュー(感想・評価)
「米国の分断」を描いた映画ではありません
内戦が起きたアメリカで大統領にインタビューしに行くジャーナリストが主人公です。これは題名から想像されるような政治系の話ではなく、戦争状態における戦場での狂気や生々しい恐怖が主体となった作品です。「米国の分断」を描いたような映画ではありません。
戦争の現場は殺人が肯定される場所であり、そこでは丸腰であるかどうかなど関係なく殺人が易々と実行されると。手を上げている人間を易々と射殺する、そういう狂気にあふれた非人間的な場所だと言うことを強く訴えていると感じました。この映画の見せる狂気・悪意は戦場であればどこでも通じるのだと思います。そこがとても怖ろしく感じました。今もこのような悪意にさらされている人々のことを思うと胸がいたみます。面白くなかったわけではないですが、あまり気持ちの良い映画ではないです。
コメントする