劇場公開日 2024年10月4日

「予備知識なしで鑑賞がイイかも?」シビル・ウォー アメリカ最後の日 月イチひとりでシアターへさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5予備知識なしで鑑賞がイイかも?

2024年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

序盤、主人公をはじめ登場人物の描写があまりにも浅いので不安・・・

中盤、本作はドキュメンタリータッチの反戦映画と気付いて納得!!
登場人物に思い入れがない分、次々と銃殺されてもショックは僅か。

シャローフォーカスによる悲愴感漂う顔、顔、顔。ワクワク感、100%なし。
まさにディストビアワールド・・・ヤバい・・・

といった本作ですが、心を揺さぶられる感覚は生まれて初めてかもしれません。

反戦映画としては、初見のアプローチ。しかもお見事!!

ずーっと戦場にいる感覚です。シアター内に銃撃がこだまします。
轟音とともに、硝煙、流れる血の匂いが充満しているかんじ・・・4D要らず・・・
ときに一斉射撃。さすがに核や細菌兵器はないけど、あまりにも非人道的な大虐殺。
シビル・ウォー(内戦)はジュネーブ条約適用外になるのでしょうかね???

マリファナ、ウォッカで何とかメンタルの平衡を保っていた主人公たちも
ひしひしと迫る人生の最期に心の均衡が壊れていくようです。

そこはフィルムカメラがバツグンにイイ仕事をしています!!
だからこそカメラマンが必需。従軍記者だけではダメ。素晴らしいアイデアです。

死体を前に満面笑顔のポーズ。最悪です・・・涙が出そうになりました。
鑑賞後は、家族や友人、周囲の方々に想いを馳せざるを得ない脚本・演出が秀逸です。

最優秀助演賞=我が国の名機ニコンFE2。ブラックボディが超カッコイイ!!
ケイリー・スピーニーの素顔が本作の役のようであればイイんだけどなぁ。

月イチひとりでシアターへ