「予備知識なしで鑑賞がイイかも?」シビル・ウォー アメリカ最後の日 月イチひとりでシアターへさんの映画レビュー(感想・評価)
予備知識なしで鑑賞がイイかも?
序盤、主人公をはじめ登場人物の描写があまりにも浅いので不安・・・
中盤、本作はドキュメンタリータッチの反戦映画と気付いて納得!!
登場人物に思い入れがない分、次々と銃殺されてもショックは僅か。
シャローフォーカスによる悲愴感漂う顔、顔、顔。ワクワク感、100%なし。
まさにディストビアワールド・・・ヤバい・・・
といった本作ですが、心を揺さぶられる感覚は生まれて初めてかもしれません。
反戦映画としては、初見のアプローチ。しかもお見事!!
ずーっと戦場にいる感覚です。シアター内に銃撃がこだまします。
轟音とともに、硝煙、流れる血の匂いが充満しているかんじ・・・4D要らず・・・
ときに一斉射撃。さすがに核や細菌兵器はないけど、あまりにも非人道的な大虐殺。
シビル・ウォー(内戦)はジュネーブ条約適用外になるのでしょうかね???
マリファナ、ウォッカで何とかメンタルの平衡を保っていた主人公たちも
ひしひしと迫る人生の最期に心の均衡が壊れていくようです。
そこはフィルムカメラがバツグンにイイ仕事をしています!!
だからこそカメラマンが必需。従軍記者だけではダメ。素晴らしいアイデアです。
死体を前に満面笑顔のポーズ。最悪です・・・涙が出そうになりました。
鑑賞後は、家族や友人、周囲の方々に想いを馳せざるを得ない脚本・演出が秀逸です。
最優秀助演賞=我が国の名機ニコンFE2。ブラックボディが超カッコイイ!!
ケイリー・スピーニーの素顔が本作の役のようであればイイんだけどなぁ。
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