「ルールのある戦争映画、ルールのない内戦映画」シビル・ウォー アメリカ最後の日 豊川内角さんの映画レビュー(感想・評価)
ルールのある戦争映画、ルールのない内戦映画
戦争映画は観ている人を不快にしないようにルールがある。
しかし、この映画を観て内戦とはルールのない戦いなのだと痛感する。
ルールとは降参して手を上げて出来来た人を撃たない、明らかに武器を持たない人を撃たないということだと思う。
この映画では内戦として描かれているため、このルールは通用しない降参した人も武器を持たない人もゲームのように無差別に殺されていく異常な世界だ。
ガザやレバノンでこのような事が行われている記事を読む。
国同士のルールで行われない戦闘はこのような形を取ることになるという事を私達に教えてくれる映画だった。
この映画はテキサス州(共和党支持)とカリフォルニア州(民主党支持)が手を結んで大統領軍と戦うという、ハッキリとした理由はわからないが複雑な状況の世界だ。
選挙にのめり込むアメリカ人を見ると案外ありえる話だと思ってしまう。
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