「報道について」シビル・ウォー アメリカ最後の日 nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
報道について
戦場カメラマンの視点で、近未来かも知れない内戦中のアメリカを描くものですが、今現在の世界の縮図を巡っているようにも感じました。
残酷で緊迫した描写もありますが、音楽やロードムービーのような構成で重くなりすぎずに観やすかったと思います。
多くは語らないものの深い葛藤を抱えた戦場カメラマン・リーのキャラクターも印象的で、キルステン・ダンストの演技も良かったと思います。
カメラマン志望・ジェシーの軽率な行動は、うーん…と感じるところもありましたが、内戦でさえなければよくある若者のノリですし、やはり理不尽な暴力の方が悪いだろうと。
全体的に若者に未来を繋げるという想いも感じます。
ジャーナリストのスクープ合戦への皮肉がありつつも、真実を伝え警鐘を鳴らすという報道の使命に触れているところも印象深いです。
SNSでデマが飛び交う昨今、選挙にも多いに影響があるようですし、正確な真摯な報道が大切だと改めて感じます。
報道についての作品でもあるのかと。
最後のカットは、禍々しい…
こういうのは現実でも見たことがありますが本当に胸クソで、戦争が狂っていると強く思わされます。
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