「MJが記者になったバース」シビル・ウォー アメリカ最後の日 handachousukeさんの映画レビュー(感想・評価)
MJが記者になったバース
主演のキルスティン・ダンストはサム・ライミ版『スパイダーマン』のヒロインMJ役です。
MJは映画では女優になりましたが、コミックやゲームではたくましい記者(報道カメラマン)として危険な現場に潜入したりもしていました。
必然的にこの映画の主人公リーにMJを重ねてしまいますよね。
リーはもうすっかりベテラン。スパイダーマン:ピーター・パーカーとは、恋人→結婚→離婚→パートナー、といった経緯を辿ったのではないかと察します。
彼譲りの使命感から、大統領にインタビューをし報じるための危険なロードムービーが始まります。
スパイダーマンは大混乱のニューヨークで人助けをしなければならないので、今回の旅には同行できませんでした…。
途中で訪れる町では、その都度、ドラマ『ウォーキングデッド』を思い起こさせるようなゾッとする体験をします。そういえばあのドラマでも、ゾンビより人間の方が厄介でした。この映画はゾンビモノじゃないのに、非常にショッキングな場面があります!
しかし僕が密かにこの映画で注視していたのは、
キルスティン・ダンストが、今後作られるでろうライミ版『スパイダーマン4』のヒロインとして続投するに値するか!? という点です!
MJは若い頃はビッチな面があり、ファンからも共感を得づらいキャラクターでした。しかしピーターが心に決めた相手である以上、僕は2人の仲を応援したい。『スパイダーマン4』にも是非キルスティンに続投してほしいんです!
ただ、〇ヒーローを恋人に持ち苦悩するという演技力、〇ヴィランにより危険な目に遭わされるというアクション面、〇そして美貌、MJ役に必要な要素は多く、キルスティンが今でもそれをキープできているかを確かめたかったんです。
そして結果は…
合格でした!
特に、中盤の穏やかな日常を送り続ける『トワイライトゾーン』の異世界のような町の洋服店で、グリーンのドレスを試着し鏡を見る場面、1粒だけ、誰にも気づかれないような涙の雫をこぼすという演技には、脱帽せざるを得ません!
『アメイジング・スパイダーマン』のヒロイン、グウェン役のエマ・ストーンは演技力もかわいさも健在ですが、グウェンのライバルとも言えるMJ役のキルスティン・ダンストもまた、名俳優としての道を歩き続けていたんですね。
内容の重さはもちろんですが、忘れられない映画となりそうです。