「ゲリラ、テロ映画です」シビル・ウォー アメリカ最後の日 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
ゲリラ、テロ映画です
大手ではない独立系制作会社が費用が膨大にかかる戦争映画を撮れるのか?という素朴な疑問がありましたが、やはり戦争映画というよりゲリラ戦映画、若しくはテロ映画というべき映像作品でした。
宣伝文句に騙されて本格的な戦争映画を期待していた人の落胆は十分に理解できますが、お金を使えない分ゲリラ戦、即ち接近戦に特化した映像のスリラーとリアリズムは群を抜いています。
美男でも美女でもない普通のお兄さんお姉さんがダサい服に身を包んで恐怖におびえながら銃弾の中を彷徨するさまは、通常の戦争映画やアクション映画の枠を遥かに超えて、「怖い」という以外の形容はできません。
戦争の愚かしさとか虚しさといった優等生的な感想を遥かに凌駕した「怖さ」がこの作品の真骨頂です。
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トミーさんのコメント
2024年10月8日
遠くで聴こえるパンパンという銃声、静かな森を抜けると訳の分からない睨み合い、フェス会場みたいな難民キャンプ、赤グラサンの国、ドンパチ無くても不穏で「怖い」場面の連続でした。