劇場公開日 2024年10月4日

「警告か、皮肉か。合衆国が終わる日」シビル・ウォー アメリカ最後の日 ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0警告か、皮肉か。合衆国が終わる日

2024年10月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

戦争映画は詳しくないので、戦闘シーンが良く出来ているのかは分かりませんが、もしアメリカで内戦が勃発したら、こんな感じになってしまうんだなと思わせます。狂ったように殺し合う群衆、相手が誰だろうと、いや誰かなんてどうでもいい、殺られる前に殺るのは当然という思考。
残虐な行為そのものより、それを平然とやってのける人間に嫌悪感を覚えます。
一方では見て見ぬフリをして関わらないでおこうという人々。でもそれを非難できるでしょうか。それにアメリカ中が内戦に参加したら、本当にアメリカは終わります。内戦は何も生み出さない。生産する人間は必要です。

本作に登場するジャーナリスト達は後世の為に記録を残すと言っているが、特ダネが欲しいとしか見えませんでした。
カメラマンのリーたちが大統領にインタビューに向かう道中で銃を向けられ、「我々はアメリカ人だ」と告げると、「どういうアメリカ人だ?」と問われるシーンは印象的ではありますが、内戦してるんだからそりゃ聞かれるだろうと思いました。これが日本で銃を突きつけられて、「お前はどんな信仰をしてどこの党を支持しているか」と聞かれたらとても恐ろしいですが。

ストーリーの方はあまりリアリティを感じませんでした。西部勢力がいよいよホワイトハウスの前で銃撃戦、なのに記者たちはあっさりと建物に侵入、それを見て兵士たちが続いて入っていく。すると中では既に職員が銃殺されている。爆撃のせいではないみたい。それなら先行部隊がいたはずですがどこに?という感じでした。

カメラマン志望のジェシーは自分から飛び込んだ戦場の凄まじさにべそをかいていたが、次第に感覚がマヒしていく。これを逞しく成長したと捉えれば面白いのかもしれませんが、自分の身も人の命も大切にせずに踏みつけていく彼女が、私にはとても不快でした。

ゆり。
トミーさんのコメント
2024年10月8日

コメントありがとうございます。
たまにははっちゃけたかったんでしょうがジェシー・・待っていたのが赤グラサンとは。流石に心の底から笑えるアメリカ人は居ないと思いますので、ヒットは理性的な人たちが多いからと考えたいですね。

トミー
トミーさんのコメント
2024年10月8日

共感ありがとうございます。
古今の歴史通り、あの大統領も最期迄付き従う者は少数になってしまったんですかね。大統領は問答無用で抹殺とかの噂を聴けば逃げたくなる気持ちも解ります、ただ投降した東軍の人たちがどんな扱いを受けたかは又別の話。

トミー
トミーさんのコメント
2024年10月7日

あれが成長? 大分違和感有りますね。歴史的なスクープを撮ったんでしょうが、色々と無くしたものも多かったようですね。

トミー