「無駄を省いた109分の素晴らしさ」シビル・ウォー アメリカ最後の日 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
無駄を省いた109分の素晴らしさ
合衆国の分断は有り得なくは無い。その原因は描かれていないが、映画として問題は無く、観ていて何の支障もなく物語に入りこめた。
「ふたつのもの」
⚫︎分断と意識と二つ星の旗。
⚫︎新旧報道カメラマンの視点
扱うカメラの違い
意味と意識の違い。
「蘇るもの」
⚫︎ベテランの見てきた戦場。
⚫︎タイムトンネルを抜け
トワイライトゾーンで現れた
失った記憶と知っていた記憶
それもアメリカ合衆国。
「経済・カナダドル・嗅覚」
⚫︎何故そうなのか予想する楽しさ。
⚫︎危機を切り抜ける経験と転勤。
最初に書いた通り内戦の説明は無いが、薄らとでも歴史を知っておくべきで、過去と同じじゃ無いと思うが、結局は利益に関するものかと想像する。終盤になって報道カメラマン志望の若手女性の動きと顔つきが変わる。その時のフィルムカメラを達人並みに操作し写す事に違和感は残るが、彼女の向かった「結果と未来」は意味があると感じた。同時にここだけ「感動的に作った」とも感じた。
この映画から …
冒頭に登場した自信無さげな大統領、
決して一枚岩でない自由の国、
狭い世界に生きる人間の姿、
隣人も憎しみの対象になる、
叫びたくなる絶望感、
勝者の達成感、
そんなものが見えた。
音楽と効果も秀逸だった。
※
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おかめさんのコメント
2024年10月4日
その通りです。アメリカについて、予習してから観るべきでした。
なぜトランプが問題で、なぜ人気があるのか等々。
この映画に対するアメリカ人の評価も、聞きたくなりました。