「庶民の夢」シビル・ウォー アメリカ最後の日 ハッセルホフさんの映画レビュー(感想・評価)
庶民の夢
エンディングで「永遠に夢を見続けろ」という歌詞の曲が流れた。
ああ、これは多くのアメリカ人(庶民)が望む夢の話なんだと思った。
主人公の女性報道カメラマンに憧れる少女の成長物語でもあった。
ガソリンスタンドで宙吊りにされて暴行で血だらけで片目がふさがった男。それを見てショックでクルマの中で震え、遺体を埋めるお濠に落ちて這い上がり車内で嘔吐する。
そんな少女がいつしか銃撃戦が行われてる現場で活き活きとし始める。
女性カメラマンと相棒の男性、他社の新聞記者の高齢男性と少女の4人は疑似家族のようだ。
高齢の記者が「ここは危険だ。死を感じる」というのも聞かずに少女を助けようとする主人公。そして死の危険を救ったのは…
中半までは抒情的なシーンが挟まれて若干退屈だったがそれ以降はスリリングで面白かった。ショッピングモールの駐車場に落ちてるヘリや落書きだらけのアメフト競技場、生々しい遺体などリアルだ。
西部軍の集結地にヘリが飛び交うシーンの重低音の迫力は劇場ならでは。
政府軍が簡単に敗れるのは疑問だが、それが多くのアメリカ庶民の夢なんだろう。
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