「Same Thing」マーク・アントニー ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
Same Thing
ドラえもんみたいなSF(少し不思議な)をインド映画でやるのか!という未知の体験に惹かれて鑑賞。
特典はポストカードでした。
インド映画としては珍しく(?)150分を割っている分まだ疲れは少なめでしたし、コメディ極振りで暴れ回っており、喋ってない時間が無いんじゃってくらい捲し立ててくるので中々インパクトのある作品でした。
電話を作った男がメインかと思ったら、その20年後に飛んで、その時代を生きる男たちが電話を使って過去改変を進めていくという感じの物語で、過去改変をすると現在にとんでもない影響を与えると深読みしてしまうんですが、今作は勢いそのままに突き進んでいくので、考えるとかそういうのは放棄して蘇ったー!死んだー!とド派手に一喜一憂しまくるのもインド映画らしくて面白かったです。
父親を恨んでいたマークは電話を使い過去を知っていくたびに父親への印象が変わり、なんならその電話を通じて恨むべき相手を知っていくという一捻りある復讐者としても良いですし、改変するたびに立場が入れ替わって困惑しまくるのも面白いですし、相反する義兄弟なマダンがこれまた良いキャラをしているのでキャラクターで飽きることなく観れるのはとても良いなと思いました。
マークの父親のアントニーが物怖じしない性格なのもあって、危機的状況を電話で警告しても自ら突っ込んでいく脳筋で笑えましたし、それで危機を潜り抜けていくもんですからタフだわ〜と思って観ていました。
対するマダンの父親のジャッキーはかなりの捻くれ者で、電話でマダンと通じた時はビクビクする状態になっていたのも良い対比だったなと思いました。
現在と過去がつながり、過去の出来事を改変していくたびに人が蘇ったり、過去で怪我をしたら現在のその人も同じ箇所を怪我するというリンクの仕方が面白く、本当にリアルタイムで共有しているんだなだというファンキーなドラえもんみたいで楽しかったです。
突然指が消えたらゾゾっとしますけどね笑
相変わらず戦闘シーンでの大爆発っぷりにケレン味たっぷりの銃撃戦と、予算の割き方が脳筋すぎて流石だなと思いました。
車は宙にぶっ飛ばしますし、見たことないタイプの銃を持ち出しては乱射しますし、大量の銃で圧倒したりと見応えたっぷりでした。
主演二人で三役こなしているのがエゲツなすぎますし、ぱっと見じゃ分からないくらいその時代に溶け込みまくっているので、演技力とインドパワーの賜物だなと思いました。
タイムリープものはどうしても頭をフルスロットルにして観ないといけないのでパンクしてしまいそうになるんですが、今作はそこにインド映画というそもそもヘビーなものが重なってるので、ダンスシーンも盛り込まれますし、コメディ全開で進んでいきますしで、中々に大変ですし、コメディの天丼をしまくるので若干ダレた場面もあったなとは思いました。
1本でしっかりまとまっていますし、エンタメとしての破壊力は流石だったので観ておいて良かったな〜と思いました。
鑑賞日 11/25
鑑賞時間 18:50〜21:30
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