かなさんどーのレビュー・感想・評価
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風が強い
フォローしているレビュアーさんの投稿で知った作品。まったくノーマークだったが、寒い時に南の島が舞台だと、あったかくなれそうなので、観てみた。しかし、現地で長袖着てたし、全体的に風が吹いているシーンが多かったので、思ったより寒そうだった。それでも、セーターやコートを着る本州に比べれば、じゅうぶんあったかそうでいいわ〜。
岩山を背景に畑の中を走ったり、丈の高い草が生える道を歩いたり、牧歌的でのんびりしていた。千葉のいなかと変わらない。しかし、お墓の立派なことは、こちらの方とは違うなー。舞台となった家は、ほんとに誰かの家って雰囲気がとても良かった。物干し竿とか、鏡台とか、使いこまれた感じが、何とも言えない。あと、海はめっちゃきれいだった。
大好きな人がいて、思い出があって、それは心の深いところにずっとある。認知症になったとしても、それはそうそう消えたりしないのかも。こどもにとって、自分の親にもそういうものがあるって実感しにくいけど、人間それぞれあるんだよね。両親の思い出を懸命に再現しようとしている美花は、けなげだねぇ。
松田るかさんは今まで知らなかったけど、目がぱっちりしてて、いかにも琉球美人。その見た目なのに、父親やその職場の男達を叱り飛ばす姿がかっこいい。あと、民族衣装姿も美しい。ボロボロこぼれる涙も、口紅をひく唇も、とてもきれいだった。彼女の活動履歴を調べてみたら、大河ドラマも朝ドラも出演していたことが判明。えー、観てたけど気付かなかったー。「光る君へ」の藤原伊周の妻? え? 三浦翔平と並んでいたの? ええー。「スカーレット」の伊藤健太郎の同僚? 役どころはわかるけど、憶えてない…。これから気を付けて観るわー。
「かなさんどー」という曲を聴いていたら、「涙そうそう」とか「島人ぬ宝」とかぶってきた。琉球音階は音数が少ないからか、メロディが似ている。でも、しみじみと良い歌だった。堀内敬子も松田るかも、上手だった。
よしもと製作ということで、ちょいちょい笑かそうとする空気は感じたが、笑いはあまり要らなかったかな。
久しぶりのレビュー
映画.comで久しぶりのレビューです。
初めてレビューしたのは、照屋監督の『洗骨』でした。
6年ぶりの最新作ということで、私も映画.comレビューに戻ってきました。
沖縄県内の映画館公式サイトでは「みたい」の数1495人(2025.3.1夜時点)となっており、会員の注目度No.1です。
上映を心待ちにして沖縄先行上映から2日後に観に行きました。
第82回ゴールデングローブ賞で、浅野さんがテレビ部門の助演男優賞を受賞した後の沖縄先行上映でもあったため、主人公・美花を演じる松田るかさんよりも "俳優浅野忠信が観たい" という思いが強くありました。
母・町子(堀内敬子さん)の亡き後、父・悟(浅野忠信さん)と美花は絶縁状態だったのですが、悟の元部下(親戚?)から悟の余命がわずかであるとの連絡が入り、7年ぶりに故郷の伊江島に帰ることに。
娘として父の最期をどう看取るか・・・過去を辿りながら家族の姿を描く物語。
短めの映画となっておりますが、観終えた後の感想は「長い。。。(悪い意味で)」でした。
家族愛を描くのが上手い照屋監督ですが、今作は何かが違いました。
お笑い芸人としての "笑い" も必ず入れたいのはわかるのですが、今作では全ての笑いが余計でした。
笑いはなくてもいいくらい。詳しくは下に書きます。
先ず・・・主人公・美花ですが、常にイライラしている短気な女性にしか見えなくて、職場でやらかしていたり周囲の人たちへの態度も悪く、気が強くて怖いイメージしか残りませんでした。
沖縄の女性で、あそこまでイライラしている人を見たことがないです。
また、母親への優しい思いを父親にも同じように思いを向けることができないのは、娘としてどうだろうか。。。
父が運転する車で、病気である母の病院に3人で向かうシーンがあるのですが、父と母が嘘話で盛り上がる中、父の創作話を真実だと思ってしまった美花は後ろから運転席を蹴り父に怒りを露わにします。
行儀が悪い上に悟はヘラヘラ笑っているだけだし、娘を甘やかして育てるとこうなるという悪い見本でしかないです。
実際には、沖縄の男性は厳しい父親の方が多いです。
また・・・町子は妻として、悟が外で女遊びしようが夫のために尽くす妻なのですが、美花は母の父への思いに苦しみながらも理解しようと努力します。
夫婦のことは子供が立ち入れないこともあります。
町子の思いはわかりますが・・・美花の方が女性として賢いとしか思えません。
私からするとできすぎる妻(母)は、家族を居心地が悪い場所にしてしまうからです。
妻の姿を美談として描かれていますが、夫婦ってそんなものではないと思います。
台所での母と娘のシーンでは、お涙頂戴な気がして逆にしらけてしまいました。
父の最期に娘が出した答え・・・感想は人それぞれだと思います。
私には全く刺さらなかった。
美花のことを町子だと思っている認知症の父のために、派手な服装にばっちり化粧と髪をセットして病院へ会いに行ったり、ビーチで色気たっぷりだったり・・・
認知症であっても父の前で女としての色気を出す娘とか・・・気持ち悪さしかないです。
そこを "笑い" として描かれているために、全然笑えなかった。
町子と悟が若い頃の出来事だから、綺麗な思い出であるはずなのに。。。
7年の間に悟がどう過ごしていたのか・・・町子への深い愛情はあっても美花への思いが描かれていないため、物語の最後まで父親らしさが感じられなかった。
沖縄民謡歌手 前川守賢さんの『かなさんどー』を歌う松田るかさんの声はとても綺麗な声で感動しましたし、だからこそ・・・今作は残念の一言に尽きました。
結果的に、美花は母・町子として父の最期を看取ることとなり、娘として父と和解できぬまま物語は終わります。
年若くして両親を失うこととなり、父との和解はなかった美花の今後が心配でしかなく、すっきりしない終わり方でした。
照屋監督・お笑い芸人ゴリさんが好きだからこそ、次作に期待して辛口評価になりました。
手の内を全部晒してなお
沖縄の空と海の青さと思いやりの心にやられたなぁ。
余計な味付けや設定よりも何処にでもあるような人の思いをぶつけてきましたね。
でもそれがいい。86分なんだけどあっという間に過ぎたね。
監督のウチナータイム(使い方は違いますが)に巻き込まれたなぁ。
間がいいね。独特で。
流れている空気や間を上手い具合に引き出して作品にしているのがいいね。
見え見えのバレバレなのに⋯⋯涙が出ますね。年かな?
美花先生に叱られたいのは私だけでしょうか?
君に一番似合うテッポウユリの花です
2月26日(水)
「死に損なった男」で久し振りにインパルス板倉の名前をみたからではないが、ガレッジセール・ゴリの新作(前作「洗骨」は未見)「かなさんどー」をTOHOシネマズ日本橋で。
沖縄県伊江島、心臓の悪い母親・町子(堀内敬子)と酒癖の悪い父親・悟(浅野忠信)と母親思いの娘・美花(松田るか)。町子はおっとりしているが、美花はいささか気が短い。
心臓発作が起きた時に母親の助けを呼ぶ電話に父親が出なかったため亡くなった事で父親を恨み、縁を切って島を出た娘。悟は東京に行った娘美花宛に何通も手紙を書いたが、美花は開封もしない。
7年後に父親が認知証と病で余命幾ばくも無いとの連絡が入り、気が進まなかったがちょうど会社を辞めた美花は東京から島へ帰る。悟は認知証が進み周囲の人が誰かも解らなくなっていた。
悟を許せない美花だったが、町子との暮らしを思い出し、母の日記を見つける。そこに書かれていたのは悟との出逢いだった。美花はある行動に出る。
町子の悟に対する想い、美花の町子に対する思い、そして、町子の悟に対する想いを知った美花が悟に取った行動。演出にシャープさが欠けている部分はあるが、何故か泣かされてしまった。70ジジイは涙もろくてだめだな。50億には笑ったが。
悟が美花に出した手紙、開封してなくても全部取ってあった。開封して読むシーンがあっても良かったと思った。
「かなさんどー」沖縄の方言で愛おしいという意味だそうだ。
監督・脚本 照屋年之。ガレッジセール・ゴリの表記は何処にもない。ビートたけしも映画監督では最初から北野武の名義であった。
前作「洗骨」も話題になったが、見落としていた。「ごはん」みたいにどこかでやってないかな。
50億😎
満島ひかり主演の短編映画 演じる女を何度も観てからTOHOシネマズ日比谷へ行きました。
実花役の松田るかさん、とても素晴らしい女優さん。クレーンに吊られなくて良かったですね。テッポウユリをバックのラストはもらい泣き。
琉球民謡居酒屋に直行したくなりました。
いきなり、真っ赤な口紅を塗るクチビルのアップ。すごかった。
ゴリエの厚い唇もいいですけど、格段にエロかった。
町子役の堀内敬子さん。現時点でお嫁さんにしたい女優ナンバー1❤️堀内さんの唇もきれいでした。台所でのセリフと涙。やられました。
お父さん知念悟役の浅野忠信さんは「おかえりモネ」での仮設住宅で酒浸りの漁師役を思い出していました。伊江島の尖った山の作り話😄
建設会社社長を慕う元社員小橋川役のKジャージさんはこの映画の大事なキーマンでしたね。
ちゅらさんのゴーヤーマンだったゴリさんが演じる女を長編化にするにあたって、たくさんの素敵な演出を散りばめてきて、素晴らしい出来栄えだったと思います。
同じE列のセンター寄り2つ隣に既に着席していた若い女性が、大きめの黒いリュックを背負ったままで最後まで鑑賞していたのが気になっていました。終わってからガン見したら、長方形の四角い箱が入っているようでした。たぶん彼女は沖縄出身で箱の中身は洗骨したおかあさんのお骨で、映画かなさんどーをおかあさんと一緒に観たいと思ったんでしょうね。そう思ったら、じ~んときて、たまりませんでした。
エンドロールでの浅野忠信さんと堀内敬子さんのセピア色の写真がとても素敵だったので、パンフレット買って帰りましたが、その写真は載っていなくて、ちょっとがっかりしました。
親の年齢になってようやくわかるこの気持ち
長年連れ添えば夫婦間には色々ある。
父親悟にも、女性がいることがほのめかされるが、飲みに行って泥酔してもきちんと帰宅したり、町子の持病に悪影響を与えてしまったかもしれないけど喜ばせようとしたり、夫婦間で当事者にだけ伝わる愛情表現が描かれている。
娘からしたらそれは理解出来ず、母親が我慢しているように感じたのかもしれないけど、それが母の遺した日記や父の健在な頃の行動などで少しずつ伝わってゆく。
美花(みいか)役の子は初めて見たけど、会話のテンポも沖縄の言葉もとてもしっくりと来ていて、存在感は抜群でした。
私は悟の世代なので、こうやって看取られて亡くなりたいな、とか夫婦っていいものだよな、という気持ちに浸りながら鑑賞した86分でした。
それにしても、パルコ配給で吉本が絡んでおきながら、広告宣伝にもっと力を入れられなかったのか。それだけが不満でした。
なかさんぞー
いきなりだけど、何故冒頭にあれを持ってきたんだろ。
「どうやってここに繋がるか」という“惹き”と、「どうせこうなるんでしょ」という“引き”。
本作では後者の方が強い気がします。
終盤で「あの裏側でこんなことやってたのね」という狙いもあるかもだが、あまり効いてもないし。
そこからの水鉄砲や車椅子との譲り合いは笑うとこなの?
個人的にはギャグの8割はスベっていて、後半の作業着が閉まらないくだりなども無駄に長くて…
病気のことを忘れて(ンなことある?)のサプライズは、演出も半端でシリアスなのかギャグなのか判断に迷う。
松田るかのキレ芸はなかなか面白かったけど。
構成として回想がメインとなっていて、現在における主人公の葛藤などはあまり伝わらない。
しかも決別や遺骨を持ち去るシーンもないので、過去と今を繋ぐ流れも見えず。
日記の内容も“秘密”でも何でもなく、傍目にはお母さんずっと幸せそうだったのを美花が曲解してただけ。
しかも、好きな花を訊かれた日の日記に「今では本当に好きになった」と未来のことが書かれてる始末。
最後の歌唱シーンはちょっとウルッときたが、これは役者の力によるもの。
背景を黒くする古臭い演出や、ラストカットを静止画にして締めるところは逆に冷めてしまった。
美花さん無職のままだし。
大枠自体は悪くないのだと思うが、脚本はせめて誰か協力を入れた方がよかったのでは。
クスリと出来るところはあったし、『レディ加賀』しか知らなかった松田るかのギャップは楽しめました。
松田るか頑張ってた
オープニングは「松田るか、もっと可愛いだろ」と思ったんだけど、堀内敬子に寄せてるんだね、それで可愛さ控えめ。
全編通じて可愛さ控えめだったね。可愛い女優じゃなくて、演技ができる女優に向けて頑張ってるのかな。
浅野忠信と堀内敬子に挟まれて、よく頑張ったなと思ったよ。
話は「母が死にそうなときに助けを求めた電話に出なかった父を娘は責めていたが、母と父の間には娘が知らない愛があり、娘は父を許す」ってことなの。
知らない愛ってなにさっていうと、母と父が出会ったときの恋愛なんだよね。
そりゃ、この夫婦に限った話ではなく、子供が知らない恋愛話を持ってるよ父と母は。
話が普遍的すぎて、ベタを超えてるぐらいベタなんだけど、だからこそ共感はするね。
それで、単純な話なんだけど、浅野忠信と堀内敬子がやったら、なんとかしちゃう。
あと台詞がうまいというか、間が良いんだよね。
ここはスゴイと思った。
Kジャージとのやり取りは、なんとなく笑えるしね。
そしたら脚本・監督はガレッジセールのゴリか。やっぱり間の取り方はスゴイね。
父母の恋愛話って、当然あるはずなんだけど、子供はそこに想像がまわらないんだよね。
なんせ産まれたときから、恋人の男女じゃなくて、お父さんお母さんと認識してるから。
でも、自分もかつての父母の年齢に近付くと、色んなことを思うよね。
あとお母さんの日記うすすぎるよ。
これが照屋年之監督の映画なんやな!
ガレッジセール・ゴリさんが映画を作っているくらいしか知らなかったので、観て感動した。
美花役の松田るかさんが良い。
町子役の堀内敬子さんが良い。
悟役の浅野忠信さんが良い(この俳優さんを照屋年之監督が出てもらえたことが最高の選択)。
子供は母親が父親と結婚して可哀想だったと思う。しかし、知らなかった処での母親の父親との繋がりが二人の愛情の深さを知り、そして父親の愛情の深さを伊江島に帰って来て初めて知る。
そして死に往く父親に最高の親孝行の見送り方をして「かなさんどー」の歌でエンディング。
間の笑いをとる吉本芸人たちの哀しくなっていく映画を、少しずつ笑わせて暗くならない話にしてくれて良い映画を見せてくれました。
最高の見送りを。
認知症を患ってる父・悟の余命がわずかの知らせで7年ぶりに故郷の沖縄県伊江島に帰る赤嶺美花の話。
亡き母・町子の死の直前、何度も悟へ電話を掛け助けを求める町子だったが、電話に出なかった父・悟を許せず縁を切ってた美花、実家に戻り…町子、悟との思い出、やり取りを思い出し、惨めな母と思っていたが悟の会社の元社員からの話、母の話、日記を見つけ、父と母はちゃんと繋がってたと分かり…。
聞き慣れない沖縄の方言にユーモアさと本作の雰囲気にあるコメディたっちで見せる序盤中盤と、現在と過去の行き来で父との現状、父、母との思い出、7年前はまだ少し子供で母の言ってる意味も理解出来てる様で理解出来てなくて…。
悟に女がいるのでは?と匂わせ、美花からも疑われるとなるけれど…、一面のテッポウユリ畑(の意味)から涙腺崩壊、その辺りからラストまで涙。
コメディも織り混ぜながらも泣ける話で父・悟と母・町子の愛、その2人の関係性を知り最高の形で悟を見送ろうとする美花の姿には笑えたし泣けた。町子の悟の前ではいつでも綺麗に!って気持ちと、悟の何十年たっても町子を喜ばせてあげたいって気持ちは素敵!
タイトルなし(ネタバレ)
故郷の沖縄県伊江島に数年ぶりに帰ってきた赤嶺美花(松田るか)。
島を出たのは、母・町子(堀内敬子)が病気で亡くなってから。
毎晩飲み歩き、母の臨終にも立ち会えなかった父・悟(浅野忠信)とのふたり暮らしが耐えられなかったからだが、今回の帰省はその父が認知症になり、もう命も危ないとの知らせを受けたからだ。
父が可愛がっていた、工場の従業員の案内で、かつての父と母の暮らしを思い出す美花だったが・・・
といった物語で、美しい夫婦の物語・・・みたいな体裁。
照屋年之の監督ぶりは、笑いのツボを押さえたもので、少しならずクスって笑わされました。
が、肝心の物語が薄く、特に女性の扱いは、男性からみて都合のいい女性にしか見えない。
亡き妻・町子のことを思い出した父・悟のために、若き日の町子に扮する美花の姿は、ちょっとイヤらしい設定だが、そこをイヤらしく感じさせないように撮ったあたりは評価できる。
「かなさんどー」とは「愛しているよー」という意味だそうで、「かなし」は「愛し」と昔は書いていたんだっけ、とか思いました。
成道おかあ
認知症の父親が余命わずかと知らせを受けて、母親が亡くなって以来疎遠だった娘が、伊江島に帰って来て両親の想いを知る話。
財産狙い?なオープニングで始まって、伊江島に向かうミーカーとなるけれど…ん?どういうこと?と序盤少々解り難い。
生前の母親がいた頃のドラマをみせていく流れが続き、チョロっと挟まれだ現在の描写で、会社を売った話しがあって、会社の名前からやっとこオープニングの意味がわかったけれど、今度は逆にそこに向かう展開がみえてしまうわけで、そう考えるとこのオープニングは余計だった様な…。
最後はもちろんかなり良かったけれど、個人的ピークはてびちからの行で、そこから下って下ってちょっと盛り返したぐらいのもう一歩という感じだった。
やっぱり泣く
前作『洗骨』と比べて…など、前評判やら、浅野忠信さんの『SHOGUN将軍』での受賞など、大きな期待(ハードル)を上げすぎないで観て欲しい。
オープニングのカメラ(画角、カット)の違和感や、もう少し過去と現在のわかりやすい人物描写、ラストのぶつ切り感を失くせば、沖縄の人なら細かいとこまで少し笑えて、なんか納得させられる。。ハズ。
あとはラストのシーンだけ耐えきれたら、もっと辛口で評価したいところだが、やっぱり泣く😭明るいイメージの曲だが、曲調とシーンによって覆されました。
ゴリ(としぼー)頑張ったな、、もっと頑張れ👍
小橋川さんを「あるあるあるある♪」と思えるか
感動作品ではあるが、併せて沖縄検定を受けているつもりで観ると良いでしょう。
脇役登場人物の「小橋川さん(こばしがわ)」と主人公の一人の松田るか演じる「美花(みか)」との距離感をスッと受け入れられるならこの映画を楽しく感動して観れるでしょう。この二人、沖縄県人なら「あるあるあるある♪笑える」と思う関係性ですが、他県の人には「???」と違和感強いかもしれません。
これ以外にも従業員が上司の奥さんの誕生日を祝うとかって、たぶん他県の人には「ないない」と感じるエピソードですが、沖縄なら「そいうこともある/ありえる」のレベル感ですw
過剰に沖縄感を押し付けてきませんが、全編に渡り沖縄エッセンスが満載です。この辺が、楽しめるかどうかの分かれ目になる作品です。
作品の大きな軸は「母の大きな幸せ」を娘が知っていくというもの。
設定は違うが、古いところでメリルストリープの「母の眠り」に近い世界観だと思いました。私の中で「母の眠り」は、メリルストリープって凄いと思い知らされた思い出深いものにて、これと比べるのは大変申し訳ないが・・・。それでも基準は「母の眠り」となってしまい少々辛め評価。
映像 ★★★ もっと沖縄の綺麗な映像を挟んでほしかった
音 ★★ 歌は良かったが心揺さぶるレベルまではいかず惜しい
物語 ★★★ 良
役者 ★★★ 良
編集 ★★ 悪くは無いが、もっともっと仕上げられたはず
粗さ ★★★ ここは沖縄♪みんなの沖縄♪にて気にしないで
総合 3.0 (「母の眠り」と比較で3.0は高評価かも)
恐らく低予算且つ限られた時間で作られた映画だとは思う。
それを踏まえれば良くできたと評価してあげたいところもあるが・・・、ここは厳しく評価3.0になる。とは言え86分と短い尺としては、なかなか頑張ったとおもう。
まとまりないレビューとなってしまった。
美しい家族愛の物語
照屋年之監督作品。この名前にピンとこない人も、ガレッジセールのゴリと言えば分かるかも知れない。ただ、芸人のお遊びではなく、彼の監督としての手腕は既に『洗骨』(2018)で十分に証明済み。
メインのキャストたちの演技は素晴らしく、伊江島の自然の中で描かれる夫婦の物語であり、父娘の確執と和解の物語であり、母娘の絆の物語であり、総じて美しい家族愛の物語である。
ただ、『洗骨』以来、自分の中での期待度のハードルを上げすぎていて、もう少しブラッシュアップできたのではないか、と思う点もいくつかあった。
特に、家族を守るためには自分を犠牲にしてまで見たくないものを見ないという姿勢を貫いた町子の描き方が、現代的な感覚を持つみーかー(美花)との対比として描きたかったのかも知れないが、昔ながらのステレオタイプの女性像(女房像)に終始してしまい、時代遅れの男視点のファンタジーになってしまっていたのが残念だった。
あと、Kジャージさんの演じていた社員の役は、相方の川田さんにやらせても良かったのではないか?というより、ずっと彼がダブって見えていた。
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