劇場公開日 2025年5月16日

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ガール・ウィズ・ニードルのレビュー・感想・評価

全109件中、81~100件目を表示

4.0善いことをしましたね!

2025年5月19日
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キャンディーショップの女主人が赤ちゃんを預かって。母親を送り出す時の決まり文句。善い事をしましたね!
ストーリーが進むうちに、この言葉の悍ましさが。ジリジリと刺さってきます。
見ぬもの清し。母親には金持ちの里親という夢を与え。
水面下の汚れ仕事を引き受ける。仕掛人藤枝梅安に比するともいえるか。
しかし極悪人に限って始末する梅安と幼気な赤子を扱うのでは大いにギャップが。
しかし国も時代も変わったとしても。その時々、折々で社会の矛盾を請け負う人らは常にいたのだろう。
そして。どれだけ後味の悪いバッド・エンドが有るのか?ビクビクしながらラストを迎えると!しっかり救いのある結末で。心底ホットします。
心と体のエネルギーが充満してへこたれないタイミングで鑑賞してください。

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IPA

3.0観ているのが辛くなる

2025年5月19日
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鑑賞方法:映画館

正論を言える人は、それだけ余裕があるという事。

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ムーラン

3.5実在の犯罪であったことが恐ろしい

2025年5月19日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

不穏な雰囲気を漂わせる予告に惹かれて、公開初日に鑑賞してきました。観客は中高年のおひとり様ばかりの10名程度で、まあそうでしょうねという感じの客層です。

ストーリーは、第1次世界大戦後のデンマークで、夫が戦争から戻って来ず、貧しい生活を送っていたカロリーネが、職場の上司と恋仲になるも土壇場で捨てられた上に職場も追われ、すでに上司の子を妊娠して途方に暮れていたところに、養子縁組の斡旋をしている女性・ダウマに声をかけられたことをきっかけに、カロリーネは産んだ子をダウマに預け、自身もダウマの家で世話になることになるが、そこである重大な秘密に気づいてしまうというもの。

本作は、デンマークで実際にあった犯罪を題材にしているようで、なかなか重い話です。それをモノクロで鮮烈に描くことで、人間らしい優しさやゆとりも潤いもない、空虚な心と生活を表しているかのようです。さらに、そこに不穏なBGMを加え、観客の不安を煽ります。

展開は予告からある程度予想できたものでもあり、意外性は感じません。明らかに怪しい振る舞いを見せるダウマがやはり…という展開ではあるものの、むしろ事件発覚後の裁判での彼女の態度のほうに驚かされます。全く悪びれる様子もなく、自分は正しいことをしたと言ってのけます。そして、それが開き直りではなく、心の底からそう思っているように見えます。

一方で、そんなダウマを一斉に糾弾する女性たちの姿にさらに驚かされます。理由はどうあれ、我が子を育てられず、かといって自分の手を汚すこともできず、体よくダウマに赤ん坊を引き渡した母親たちに、ダウマを責める資格はないと思います。その心情を理解できなくはないですが、言いようのない憤りも感じてしまいます。彼女たちになりかわって、ダウマは汚れ仕事を引き受けていただけだと言えなくもないです。

しかし、もうすこし視野を広げれば、苦悩する女性を簡単に切り捨て、こんな状況をつくり出した男たち、それを容認していた社会こそ、責められるべきではないでしょうか。これは、”そういう時代だった”と簡単に片づけていい問題ではないと思います。望まぬ妊娠に苦しむ女性は今でもあとをたたず、現代にも通じるものがあると思います。堕胎にしろ未婚の母にしろ、女性だけが責任と苦労を負わされるような社会について、もっと真剣に考えなければいけないと思います。

キャストは、ビク・カルメン・ソンネ、トリーヌ・ディルホム、ベシーア・セシーリ、ヨアキム・フィェルストロプら。知らない俳優さんばかりですが、厭世的な雰囲気が漂う演技が、作品にマッチしています。

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おじゃる

4.0なかなか辛すぎる作品でしたが─

2025年5月19日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

なんでこんなにも子を・・・なんでこんな作品を・・・つらい、酷い、見ていられない、と色んな負の感情ばかりが先立ちましたが、画質や音響・音楽の質は確かなもので、それだけで結構見入って、そこに繊細で巧みな演出や伏線などを見いだし、徐々にこの作品の意義深さを感じて、最後のあのズルすぎる演出でやられてしまったという印象です。
かなりいい作品だなとは思ったのですが、唐突な展開や演出も・・・。そしてまた、作中には酷い人間ばかりで、唯一の息吹も虐げられるといった構図であるだけに、やっぱキツい作品だったかなー

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SH

3.0鑑賞動機:あらすじ10割

2025年5月18日
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鑑賞方法:映画館
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なお

4.0【”歪んだ倫理観と母性が惹き起こした事により、蘇った母性。”今作は重く、暗く、哀しく、恐ろしい物語であるが、ラストシーンで示される蘇った母性の尊さと人間の善性に未来を感じさせる作品なのである。】

2025年5月18日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

幸せ

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NOBU

3.5下手なホラーより怖い

2025年5月18日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

 映像と音楽が不安感をビシビシと煽ってくるのでいい意味で落ち着かない。白黒フィルムが時代感を醸し出し、貧困者の生活に整備されていない街や道路などがマッチする。題材は暗くて日本でだってあっただろうなと思う。貧し時代の口減らしは国境を越える。そんな中でもラストシーンで光が差し込み救われた気がした。

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こんち66

2.5望まれない子

2025年5月18日
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悲しい

怖い

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Bacchus

4.0ゾクゾク…

2025年5月18日
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鑑賞方法:映画館

怖い

驚く

ドキドキ

初めは何がいぃたいのか?…ワクワクしながら見入って…後半は思わぬ展開に。少々長いかな…と感じながらもよかったです。

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Cinemaオタク女

3.5歪んだ坂道に背筋が凍り付きます

2025年5月17日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

映画館で知り合った方からお誘いを受けて試写会に行って参りました。

もはや正気の沙汰じゃありません。
映画自体が凶器です。(褒め言葉)
人によっては刺し殺されるような衝撃を受けてしまうと思います。
描写に関してはドギツイ表現はほとんどないのですが、白黒映像で綴られる「悪意」を感じ取った人にはかなり衝撃的な作品になるのではないでしょうか。
とはいえ、上映後のインタビューで監督も答えていましたが、映像を白黒にし、ドイツ表現主義の作品を参考にしてセットを歪ませ、果てはお伽話からも着想を得るなど、現実と映画の中の虚構にきちんと境界線を設けています。
それを感じ取れた人ならば本作の映像が持つ説得力を存分に味わう事ができたのではないでしょうか。
濃淡のみを追求したシーンなどは目を見張る出来映えでした。

勿論、ロケーションの選び方も秀逸。
中でもダウマーの菓子店に向かう坂道がとんでもない!
左右に歪んでいる石畳みの坂道が観る者に不安を与えてきます。
ダウマーが乳母車を押して下っていくシーンでは恐怖すら覚えます。
乳母車が下るというだけで「戦艦ポチョムキン」も頭を過り、更に背筋が凍りました。

導入直後、主人公を共感できない人物として描いた点も良かったです。
子供に「ネズミが出る」と言って脅し、負傷兵の夫に「出ていけ」と叫ぶ姿から「自分勝手な主人公だ」という考えが頭の中で増殖してしまうのですが、ある事をきっかけに彼女の中で変化が起こり、ラストシーンへと集約されていきます。
救いがない実話を虚構として描き、綺麗に纏めた見事なラストシーンだったと思います。

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かもしだ

2.5貧困と尊厳

2025年5月17日
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カツベン二郎

3.5子を生すことが女にとっての罪業となるのか?

2025年5月17日
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悲しい

怖い

物語は最初から不穏な空気に包まれており、それはエンドロールまで変わらない。
実際に起こった事件を下にしているそうだが、日本でも同様のことは何度もあったし、前時代には貧困による子の間引きは普通のことであったので、特に驚くことはない。戦争は終わるが人々の心は皆死んだままである。ラストシーン以外は醜悪な人間しかいない……

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パチーノ

3.0題名のポップさとは真逆

2025年5月17日
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悲しい

怖い

驚く

白黒だし汚ったないし残酷だけど、この時代の貧困女性の現実。

最後は?

ああ、まあなんとか、よかった…

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Ninetendo

3.5夢に出る。

2025年5月17日
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鑑賞方法:映画館

第一次大戦後のデンマークで実際起きた事件を元にして構築したフィクションです。まあ勝っても負けても戦後同じ様な事がどこの国でもあったんじゃないかと予想します。

正しい判断よ!みんながやれなかった事を私が代わりにやっている!というお菓子屋さんの叔母さんの堂々とした姿が印象に残った。そうせざるを得ない人達が数多くいた事は間違いないわけで、今みたいにネットもない状況でどうやって養父母探してるのか、謎だよなぁ。だから子供預けた親たちは実はうっすら分かっていたのではないだろうか?

モノクロでスタイリッシュな映像が質感を際立たせる。主演のビクカルメンゾンネは「ゴッドランド」出てた子なのね、あの映画凄く好き。

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masayasama

3.0正しいことをした

2025年5月16日
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怖い

知的

難しい

合わなかった。この美しく撮影された陰鬱な寓話にハマらなかった。期待していた作品とまるで違った。(社会的に搾取される職業としての)お針子たちが消えていって社会における女性の立場の弱さや構造上の問題を突きつける作品かな…なんて思っていたら、早々に替わるし全然違った。ただ、象徴的なファーストシーンから強烈に引きのある画が続き、心に棲み着きそうなこと請け合い。
"裕福で善良な人々"。縫製工場長の金持ち坊っちゃんに旦那、そして口の裂けた赤ちゃんと、男性キャラの肉体的損傷や欠損、障害といった要素(=サーカスという見世物"バケモノ")はどういうことだろうか?なぜ消す必要があったのだろうか?戦時下・戦後と、出兵により男性が減ったであろう時代=女性にもさらなる負担がかかった時代において望まれぬ命。日々生きるのでやっと精一杯で、他の命にまで責任取れないかもしれない。目障りに思って命を奪おうとまでしたり。ただ、それでも…。

↑↑↑↑↑
【鑑賞前期待コメント】
この第一次世界大戦後のデンマークを舞台にしたゴシック・ミステリーは、独特な雰囲気に呑まれるような予告だけでも目が離せず興味をそそられる!白黒映像美の撮影に美術、音楽・音響と期待。そして、タイトル通り、歴史的に女性のイメージが強いお針子という職業の主人公からして、きっと広く観られるべき社会性が本作にはあると確信している。

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とぽとぽ

3.0「あんな悲惨な時代だったから仕方がない」で済ませてしまって良いのだろうか?

2025年5月16日
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tomato

3.0こうまで見せられると、さすがに覚悟がいる

2025年5月16日
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鑑賞方法:映画館

怖い

本当に容赦なく見たくないものを見せる。
それもモノクロのシャープな画面で鮮明に。
まるで不穏な絵画のような世界に吸い込まれかねない危うさ。
覚悟のいる芸術として観賞すべきか。

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ケージ

4.5映像美に呆然とする2時間

2025年5月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

石畳の町並み、クラシカルなロングドレス、シャープなモノクロの映像美。
そこに描き出される、馴染みのない北欧の暮らしぶり。
あまり風呂に入らないとか、洗顔時に脇も洗うとか、貧しくて、食事は茹でたじゃがいもだけでも寝具にはニットやレースが使われているとか。

ちょっとグロテスクなシーンもありますが、ストーリーの為に最低限必要なだけに極力抑えられていて、ビビリの私でも嫌な思いをせずに観ることができました。

人は暮らしが行き詰まると愚かな選択もするけれど、過ちを償う努力を諦めない事が自らの心を救う唯一の方法だという寓話が、美しい美しい映像で語られる2時間。
お勧めです。

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さとうきび

5.0夫は戦場へ行った

2025年5月16日
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ホモ・サピエンス

3.5ひどい時代だ

2025年5月16日
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意外と顔芸映画 サブスタンス見た後でフリークスはもうお腹いっぱい
この主演女優さん出演してる映画ハズレが多いので気がかりだったんだけど、やっぱり性格に難がある役どころだった えー、そんなすぐに他人信用しちゃうの?
モノクロの寒々しい映像、喚く主人公、目をカッと見開いたダウマ役の女優さんなんとなく雰囲気怖かった 砂糖菓子屋さんなのにダークなホントは恐い童話みたいでした 貧しくて子育てに自信や希望が持てなかった時代の実話ベースのお話しだそうで 最後だけが救い

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ゆう